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【書籍】科学的根拠に基づく最高の勉強法

皆さん、こんにちは。
ここ半年ほど、月終わりの纏め記事しか上げていませんでした。
申し訳ありません。
引っ越し、資格試験、業務対応で余裕がなく、ブログ活動に行動を写せていませんでした。
慌ただしい中でも、学習活動は取り組んでおり、印象に残った書籍を紹介したいと思います。
今回は勉強法に関する書籍となります。

■記事リンク

□1.今までの勉強法

□2.書籍の概要

□3.書籍から学んだこと

□1.今までの勉強法

まず「勉強法」について、みなさんはどのように思い浮かべるでしょうか?
学生時代から一貫して「板書する」、「教科書」「参考書」を繰り返し読む、マーカーをつけるなど思い浮かべなかったでしょうか。
また、学生時代後の社会人になっても、同様の勉強法で取り組んでいないでしょうか。
自分はまさに、学生時代から同様に教科書や参考書の要点を纏めて書くやり方を取っていました。
正直思い返してみると、「要点を書く」ことだけでに満足してしまい、肝心の中身についてはうろ覚えでした。
そのため、中々学習対象の内容について、曖昧な理解とどまっていました。

思い返してみると「勉強法」については、学生時代以降、社会人になって学ぶ機会がなかったと認識しました。
そのため、勉強法について改めて学びたいと思い、今回の書籍を手に取ってみました。

□2.書籍の概要

今回取り上げるのは、「科学的根拠に基づく最高の勉強法」という書籍になります。
この書籍の著者の安川氏は、米国内科の医師で、youtube動画も投稿されています。
最難関な米国の医師国家試験に合格し、医師となっている方で、その受験時の勉強法についても書籍で述べられており、とても興味深い内容でした。

◇科学的に身につかない学習法

科学的に身につかない学習法としては、以下が取り上げられています。

・ハイライト、下線を引く

ハイライトや、下線を引くのは、ポイントとなる用語や内容をピックアップすることには向いていますが、それの実の場合は記憶の定着はできないとのことです。

・繰り返し読む

学生時代、国語などは繰り返し読む学習を勧められましたが、こちらも記憶の定着の効果が薄いようです。
読むだけでは、わかった気になってしまい、詳細な内容を理解するには至りません。
本書では「流動性の錯覚」と表記されており、覚えた気になってしまったり、理解した気になってしまうと表記されています。

では、記憶の定着として効果が高い勉強法がどのようなものがあるでしょうか?

本書によると、学習における認知の過程としては、以下となっているようです。
下の番号に行くほど、学習における認知が高くなると述べられています。
①記憶する

②理解する

③応用する

④分析する

⑤評価する

⑥創造する

「ハイライト・下線を引く」や、「繰り返し読む」は、上記の①や②にとどまり、
浅い状態の認知となっているようです。
勉強法として効果が高いのは、分析・評価・創造といった内容が含まれる勉強のようですね。

◇科学的に効果が高い勉強法

科学的における効果の高い学習法は、以下が取り上げられています。

・ノートに書き写す・まとめる

こちらは、教科書は参考書をただ書き写すということではなく、「コーネル式ノート」と呼ばれる書き写しが良いとあります。
こちらは、教科書等で得た情報を書き込み、試験などに必要な情報を1つのソースに集約するとのことです。

私は、この勉強法は「④分析する」「⑤評価する」に該当すると思います。
用語や重要な情報などを自分なりに書き写し、要約して、自身解釈を記載することで、
理解度を高められると思います。

・アクティブリコール(早期練習・検索練習・練習テスト)

「アクティブリコール」は、勉強したことや覚えたいことを能動的に思い出すこと、
記憶から引き出す勉強法です。
一度学んだ内容を思い出しながら書くことは、「⑥創造する」に該当すると思います。

・分散学習

分散学習は、1つのことをまとめて勉強するよりも、時間をあけて繰り返し学習する勉強法です。
間隔反復ともよばれて、時間をあけての学習を行うことで、記憶の定着を強固にします。
この勉強法は、繰り返しやりますので、「①記憶する」〜「⑥創造する」のいずれも
該当すると思います。

・精緻的質問と自己説明

こちらの「精緻的質問」は聞き慣れない言葉かと思います。
内容としては、勉強した内容に対して、「なぜそうなっているか?」「どのようにそうなっているのか?」と自問自答する勉強法となります。
用語や覚えるべき内容について、自分なりに深堀りすることを指します。
この勉強法は、「④分析する」に該当すると思います。

「自己説明」については、言葉の通り、学習者が自分自身に向けて、
問題の意図や問題解決の過程を自分自身に説明することを指します。
この勉強法は、「⑤評価する」に該当すると思います。

精緻的質問を行い、自己説明をすることで、理解度が深まり記憶の定着が深まり、
理解度が上がると思います。

・インターリービング

「インターリービング」は、交互に重ねる・とじ込むの意で、
例としては教科書や参考書を広範囲に読んでから、特定の問題を混ぜ込んで解く学習法となります。
模試や過去問を溶いたり、各分野の問題集を解くことで、知識の応用力が高まリます。
こちらの勉強法は、「⑥創造する」に該当すると思います。

◇覚えにくい物を覚える

勉強法はなんとなくわかったとしても、記憶に残りにくい、覚えにくいものもあったりします。

その際に覚えやすいや方法として、以下2点があります。

・イメージ変換法

数字や、年号や決まったられるやゴロあわせ、人名などに変換して覚える方法です。

日本史や世界史など、年代や起きたこと、人物を覚えるのにゴロあわせで覚えた人は多いと思います。

ゴロあわせなどは、イメージを変換して、他の情報をイメージとして簡単に追加できることができます。

・ストーリー法

ストーリー法は、覚えたいものをイメージ変換し、ストーリーとしてつなげて覚えることです。

日本の歴代総理や、中国の各王朝を覚える場合などストーリーに見たてて、覚えるのは有益だと思います。

◇勉強のモチベーション

本書では、勉強法以外の内容として、モチベーションについてもまとめられていました。

・自分との関連性を考える

自身の生活や人生において、学ぶ知識や情報がどのように関連があるか、
またはなぜ勉強するかを書き出してみます。
書き出す事によって、学ぶ内容がより明確になったり、学ぶ意欲が湧き上がると思います。

・自己効力感を高める

「自己効力感」とは、ある目的を達成するための行動をどの程度うまく行うことができるという個人の革新の過程で「自分にはこれができる」という感覚のことです。
前向きに学習を取り組み、その内容について自分はこれだけ理解できる、これだけ取り組めるといったポジティブ感を高めることで、勉強のモチベーションを上げることができます。

・自分の勉強の進捗状況を記録する

自分の勉強の進捗を記録し、達成度やゴールを明確にします。
これは、セルフモニタリングとなり、進捗状況を記録することで、勉強のパフォーマンスが上がります。

◇勉強以外で大切なこと

本書では、勉強以外で大切なことが述べられています。
勉強を詰め込み過ぎると、ストレスがたまり、逆に効率が悪くなったります。
勉強以外で以下を取り組むことで、効率良く勉強を進めることができます。

・睡眠

睡眠は一番大事だと思います。
睡眠時間を削ってまで勉強を行う場合、効率も悪くなり、記憶力の低下にも起きてしまいます。
本書では「アメリカ睡眠医学会」の調査結果が掲載されており、睡眠は7時間以上取ることが推奨されているようです。

・運動

運動も大事であると本書で述べられています。
健康のためでもありますが、運動することで気分転換や認知症リスクの低下、うつ病予防などの効果もあります。
勉強詰め込んでしまうと、運動は二の次になってしまったり、全くしなくなってしまう傾向にありますが、そんなときこそ、運動することで気分転換にもなり、健康も維持することができます。

・ジャーナリング

最後に「ジャーナリング」です。
ジャーナリングは、日記や思っていることを書き出すことにあたります。
頭で思っていても、書き起こしてみると、物事を具体的に整理することができると思います。
私も直近1ヶ月ではありますが、ジャーナルを付けており、日々の取り組みや日々の成果をまとめています。
ジャーナルをしていなかったときよりも、ジャーナルを取った日々の方が、充実して過ごせていることを実感しています。

□3.書籍から学んだこと

本書で学んだ事としては、有益な勉強方法の他、勉強以外のライフスタイルについても、知見を得ることができました。

・有益な勉強法

私は今まで勉強する際に、資料の要点や整理し、それだけで満足していました。
そのため、記憶への定着が悪かったと思います。
資料の要点や整理自体は、取り組むことは悪くないですが、更にその先の学習が必要だったと思いました。

本書で述べられていた「アクティブリコール(早期練習・検索練習・練習テスト)」は、資料の要点や整理を行った後に実施することで、記憶の定着や理解がより深まると思いました。
本書籍を参考にした上で、私は以下の方法で勉強を行ってみようと思います。

①参考書や資料を読みながら、要点や情報をノートに書き写す。
②要点や重要な情報を自分なりに整理、まとめる。
③アナログの紙などに、要点や重要な情報のワードを思い出しながら、書き出してみる。
(口で要点や重要なワードを言い、言ったことを聞き、書いたことを目できちんと確認し、書き出す)
④要点や情報整理した内容と、書き出した内容を比較し、誤っている箇所をピックアップする
⑤ピックアップした箇所を繰り返し、思い出して書くことを繰り返す。

・勉強以外でのライフスタイル(睡眠、運動、ジャーナル)

以前は、資格勉強などを行う際、睡眠時間や運動時間も削りながら行っていました。
良くないと思いながらです。
これは資格試験間際に、計画性もなく詰め込んでしまうからだと思いました。

そのため、計画的に資格勉強に十分な時間を確保せず、試験間際になって、詰め込んで勉強し、睡眠時間を削ってしまっていました。

睡眠を十分に取ったり、運動もきちんと行うことで、1日の充実度が全然違います。
また、ジャーナルを行うことで、日々の出来事や取り組んだことを書き出し、頭の中を整理できます。
1日1日の成果を視覚化することで、日々の進捗の達成を感じ取る事ができます。

勉強以外でも、取り組むべきことを改めて、理解することができました。

■最後に

以上、「科学的根拠に基づく最高の勉強法」書籍の紹介でした。
今後も、有益な書籍に関して、定期的にご紹介していきたいと思います。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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