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【用語/キーワード】ソフトウェアテストに関する資格(JSTQB/JCSQE/IVEC/FE)

皆さん、こんにちは。
本ブログでは、ソフトウェアテスト関連について発信を謳っていましたが、ここ一年ほど
月々の取り組み結果報告のみでした。
申し訳ありません。
今後は、なるべく本質に関わる記事を投稿していけるように取り組みたいと思います。
今回は、主に国内のソフトウェアテストに関する資格についてまとめてみました。
各資格についての概要となります。
それぞれの資格については、別途深堀りする記事を発信していく予定です。

■記事リンク

□1.JSTQB

□2.JCSQE

□3.IVEC

□4.FE

□1.JSTQB

JSTQBは、ISTQB(各国のテスト技術者認定組織が加盟している国際組織)の加盟組織として認定されています。

・公式サイト

https://jstqb.jp


そのため、世界的に通用できる国際資格となります。
日本国内でも、最も有名なソフトウェアテストの資格と思います。
以前(2018年頃はまで)は、マークシートでの試験で、年に1,2回の頻度かつ決まった時期、定められた地域でしか受験できませんでした。
ここ数年は、ピアソン(PC)形式による試験が可能となり、ネットで申し込みが可能で、試験も対応しているテストセンターであれば、各地域で任意の時期に受験が可能となりました。
これにより、受験の利便性が上がりました。

JSTQBでは、「Foundation」「Advanced」「Expart」主に3つの領域に分かれています。
しかし、日本国内の認定試験は、「Foundation」「Advanced」のみが受験が可能です。
「Expart」については、海外での試験になると思います。

JSTQBは試験も受けて、うかることも大事ですが、各シラバスをを学習し、ソフトウェアテストの各領域(基礎、テストマネージャー、テストアナリスト、テクニカルテストアナリスト等)の知識やスキルを身につけて、業務へ活かすことが大事になると思います。
各シラバスは、ここ数年にモバイル向けや、性能テスト、アジャイル、自動化に関する内容など増えてきました。
ソフトウェアテストの細分化や需要が増してきたと考えています。
受験がしなくとも、シラバスを読むだけでも為になると思います。

ソフトウェアテストに関する業務を行う上で、世界標準の内容を習得するうえで、是非とも学習すべき資格と思います。

□2.JCSQE

続いては、JCSQE(ソフトウェア品質技術者資格認定)についてです。
JCSQEは、日本科学技術連携が提供するソフトウェア品質技術資格です。
ソフトウェア品質工学の知識や専門性を証明する資格で、ソフトウェアの向上に貢献することを目的としています。

・公式サイト
https://www.juse.jp/jcsqe/

ソフトウェアテストというよりは、「ソフトウェア品質」に関する資格となりますので、JSTQBより広義の範囲になると思います。

JCSQEは、国内資格にあたります。
種類としては、初級・中級・上級の三段階があり、試験は初級・中級の試験が受験可能です。
試験は、初級が年に2回、中級が1回の頻度で開催されており、開催場所は主に関東・中部・関西、九州と5つの地域で指定されています。
やはり、地域が絞られてしまうと、受験へのハードルが高くなりますね。

なお、試験問題は「ソフトウェア品質体系ガイド」から出題されるとのこですが、このガイド自体がとても広範囲の内容が明記されており、辞典ぐらいの厚さがあります。
ソフトウェア品質に間するため、ISO25000シリーズの内容なども含まれます。

JCSQEはソフトウェア品質に間する広範囲な内容となりますので、資格試験を受ける他、「ソフトウェア品質体系ガイド」を学習するだけでも、ソフトウェアテストや品質に間する知見が得られると思います。

□3.IVEC

IVECは、一般社団法人IT検証産業協会(IVIA)が認定するテストエンジニアの資格試験となります。
JSTQB、JCSQEと異なる特徴として、「テスト現場における実務を重視していること」です。
そのため、IVECの試験に向けて学習することで、ソフトウェアテストの実務に関する知見を高められると思います。

・公式サイト
https://www.ivia.or.jp/item43

IVECの領域としては、アシスタント/テスター/デザイナー/アーキテクト/エバンジェリストと5つのキャリアクラスに分かれています。
2024年に新たにアシスタントクラス、エバンジェリストクラスが設けられたようです。

IVECは、JCSQEと同様に各キャリアクラスで試験会場や試験期間が定められています。
試験会場としては、北海道・東北・関東・中部・関西・九州となっています。

試験期間は、新たに設置された「アシスタント」はWebによるPCでの受験が可能となっており、それ以外は年2回の実施と固定となっているようです。

試験学習としては、シラバスや過去問サンプルの他、「IT検証技術者認定試験(IVEC) 知識試験 テキスト」があるようです。

ソフトウェアテストの実務にフォーカスして力をつける場合、IVECを受験するのも一つの手であると思います。

□4.FE

FEは、「基本j尿法技術者試験(Fundamental Information Technology Examination)」の略号です。
FEは、IPA(情報処理推進機構)が認定するITエンジニアのキャリアスタート、登竜門となる資格となります。
ソフトウェアテストというより、より広義なITに関する資格となります。
ITに関する内容を広くスキルアップするうえでは、有益な資格と思います。

・公式サイト
https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/fe.html

こちらの試験は、科目A・科目Bと別れており、トータルで190分となる長丁場な試験となります。
試験は、CBT方式による実施が可能なため、対応したテストセンターがあれば、時期を問わず各地で受けることができます。

資格学習としては、シラバスの他に、科目A・科目Bそれぞれで問題集や書籍が数多くありますので、取り組みやすいと思います。
JSTQB・JCSQE・IVEC等で学んだソフトウェアテストに間する知見と併せて、FEでより広義なITに関する知見を深められると思います。

■最後に

以上、国内のソフトウェアテストに関する資格情報の概要をまとめてみました。
今後も、ソフトウェアテストや品質に関する情報を定期的に発信していきたいと思います。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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