皆さん、こんにちは。
今回は、主に国内の品質に関する資格についてまとめてみました。
各資格についての概要となります。
それぞれの資格については、別途深堀りする記事を発信していく予定です。
■記事リンク
□1.QC検定
・QC検定
https://webdesk.jsa.or.jp/common/W10K0500/index/qc/
QC検定は品質管理検定と呼ばれ、日本規格協会JSA GROUPが主催する品質管理に関する資格です。
QC検定の資格取得や学習により、品質管理の知識や考え方、データ解析力など身につきます。
試験は9月と3月の年に2回、試験が実施されます。
社会人の他、学生等幅広く受験されているようです。
試験は主に4段階(4級、3級、2級、1級/順1級)あり、3級・2級に関しては、「QC七つ道具」など
品質管理に有効なツールや活動に関する内容が出題されるようです。
QC検定は、年2回と試験時期は定められていますが、他の資格試験の受験料より比較的値段が抑えられており(3,900円〜11,000円)取り組みやすい資格と思います。
□2.JSQC
・JSQC認定 品質技術者
https://jsqc.org/hinshitsugijyutsusya/
JSQCは、日本品質管理学会(JSQC)が定めている規格です。
国内規格となり、自己の品質管理機能を高めるまたは測ることに適した規格です。
品質技術者の対象はハードルが高く、前述のQC検定の1級合格者(上級品質技術者)または、
2級合格者以上(品質技術者)となります。
上記対象者が対象機関に申し込みすることで、受けられます。
申請者が希望することで、学会のWebサイトに掲載されたり、名刺に品質技術者の肩書の印刷が可能となります。
私は、QC検定の上級の資格とイメージしました。
QC検定で取り組み、より上を目指したいという方は適した資格と思います。
□3.JCRE
・JCRE
https://www.juse.or.jp/src/seminar/detail/page/qualify-02
JCREは、日科技連認定の信頼性技術者資格認定制度です。
信頼性工学の普及と発展を目的とした資格です。
信頼性工学は、システムの信頼性を分析する工学の手法です。
信頼性技術者は、初級・中級・上級と3つの種類があります。
初級は、マークシートによる試験で、中級以上は、書類審査・面接といった試験で、再審査もあるようです。
信頼性にフォーカスした資格で、私は今回の記事を書くまでは、把握していない資格でした。
「信頼性工学」に関する書籍は意外と多く、興味ある方は手にとって見るのも良いかと思います。
□4.JCSQE
・JCSQE
https://www.juse.jp/jcsqe/
JCSQEは、前記事でも紹介した日本科学技術連盟が提供するソフトウェア品質技術者資格です。
ソフトウェア品質工学の知識や専門性を証明する資格で、ソフトウェア品質保証に関わるQA・テストエンジニアなど、ソフトウェア品質に携わる方を対象としています。
JCSQEは初級・中級と分けられており、年2回の試験が開催されています。
開催地としては、宇都宮・東京・名古屋・大阪・福岡・那覇の5箇所となっています。
JSTQBとあわせてメジャーな資格と思います。
ソフトウェア品質に関する知見を高めたい方には、オススメな資格と思います。
私も、JSTQB資格リベンジした後は、JCSQE試験に挑戦してみたいと考えています。
□5.JSTQB
・JSTQB
https://jstqb.jp/index.html
こちらも、前回の記事で紹介した、ISTQB加盟組織のソフトウェアテスト技術者資格認定で運営されている資格です。
JSTQBでは、「Foundation」「Advanced」「Expart」主に3つの領域に分かれています。
日本国内の認定試験は、現在「Foundation」「Advanced」のみが受験が可能です。
品質というよりは、ソフトウェアテストにフォーカスされた資格試験と私は認識しています。
品質より狭義の内容に位置すると思いますが、世界標準に関する資格となりますので、品質・ソフトウェアテストについて、はじめて取り組むにはオススメな資格と思います。
ソフトウェアテストの各領域(基礎、テストマネージャー、テストアナリスト、テクニカルテストアナリスト等)の他、モバイル・性能テスト・アジャイル・自動化に関するシラバスが日本語化されています。
品質管理の他、ソフトウェアテスト、ソフトウェア開発等ソフトウェアに関するお仕事なさっている方には特にオススメな資格と思います。
□6.QCサークル指導士資格認定
・QCサークル指導士資格認定制度
https://www.juse.or.jp/src/seminar/detail/page/qualify-06
QCサークル指導士資格認定制度は、日本科学技術連盟が運営している資格です。
QCサークル活動とは、品質管理を目的として、企業の第一線で働く従業員が小さな集団で自主的に行う活動のことです。
QCサークル指導士はQCサークルの分野で唯一の認定資格となります。
QCサークル指導士資格認定は、「QCサークル指導士」と「QCサークル上級指導士」の2段階が用意されています。
QCサークル指導士資格は、以下の手順で認定されるとのことです。
1.認定試験及び研修を受ける
2.認定試験に合格
3.登録申請後、書類審査
4.登録書発行
QCサークル指導士は、研修の他、初回登録や登録維持費がそれなりにかかるようです。
費用はかかりますが、品質管理の知見やスキル向上したい場合にはいい資格制度かもしれませんね。
□7.マネジメントシステム監査員検定
・マネジメントシステム監査員検定
https://www.juse.or.jp/src/seminar/detail/page/qualify-07
マネジメントシステム監査員検定は、IOSやIATFの資格に対して、実際の監査や各試験の基礎的理解、プロセスやリスクに基づく一般知識を活用できるレベルにあるかを確認する検定試験です。
マネジメントシステム監査員検定は、以下の受験規格が該当します。
・ISO22000:2018/食品安全マネジメントシステム
・ISO/IEC27001:2022/情報セキュリティマネジメントシステム
・ISO14001:2015/環境マネジメントシステム
・ISO9001:2015/品質マネジメントシステム
・IATF16949:2016/自動車産業品質マネジメントシステム
マネジメントシステム監査員検定は、個人での受験の他、団体受験も可能とのことです。
https://www.juse.jp/mskentei/dantai/
各検定では、中級と上級が用意されていて、上級の方がやや受験料が高く設定されています。
各検定の対策としては、セミナーの他に問題集も用意されています。
ISOやIATFを運用し、監査員を目指している方には必要な資格と思いますので、ご興味のある方は公式サイトにアクセスされてみてはいかがでしょうか。
■最後に
以上、国内の品質に関する資格情報の概要をまとめてみました。
今後も、ソフトウェアテストや品質に関する情報を定期的に発信していきたいと思います。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。