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【用語/キーワード】品質に関する海外資格(ISTQB/CAST/CQE)

皆さん、こんにちは。
今回は、主に海外の品質に関する資格についてまとめてみました。
各資格についての概要となります。
それぞれの資格については、別途深堀りする記事を発信していく予定です。

■記事リンク

□1.ISTQB

□2.CAST

□3.CQE

□1.ISTQB

・ISTQB
https://www.istqb.org/

こちらは、ソフトウェアテストの分野における世界有数の認定制度となります。
日本では、日本語及び日本での認定制度のJSTQBがあります。
ISTQBは、国際ソフトウェアテスト資格認定委員会で、オランダのブリュッセルに拠点をおく非営利団体となります。
シラバスや認定試験は英語となっていますが、JSTQBで公開されているシラバス数や認定試験の種類は倍以上あります。
ここ数年では、モバイル向けシラバス、性能テスト向けシラバス、アジャイルに関するシラバスなども日本語化されて公開されていますが、それでもまだまだ日本では未公開となっているものが数多くあります。
スペシャリストやエキスパートレベルのプロセス改善など、日本では見慣れない興味深いものが数多くあります。

ソフトウェアテストの知見やスキルを深めたい方、海外でソフトウェアテストの仕事に就いてみたい方など、有益な情報が揃っていると思います。
ご興味ある方は、ISTQBの公式サイトにアクセスされてみてはいかがでしょうか。

□2.CAST

・CAST
https://www.peoplecert.org/browse-certifications/software-development-and-testing/PeopleCert-Software-Testing-51/certified-associate-in-software-testing-cast-3643

CASTは、peoplecertというソフトウェア開発関連の認定を運営する組織で儲けられている認定ソフトウェアテストアソシエイトのことです。
ソフトウェア品質のテストに関する基礎レベルの理解を証明する認定資格となります。
基礎レベルとなる内容は、ソフトウェアテストの計画、レビュー、設計、実施、レポートなどISTQBのFLに似た内容となっていそうです。
他にもpeoplecertでは、以下のソフトウェアテストに関する認定資格がありました。
・CSTE:認定ソフトウェアテスター
・CSQA:認定ソフトウェア品質アナリスト
・CMST:認定ソフトウェアテストマネージャー

私は正直はじめて知った認定試験です。
実施されているのは、英語のみでオンラインで受けることも可能のようです。
「CAST」に限らず、peoplecertでは様々な認定資格が設けられていますので、ご興味のある方は公式サイトにアクセスされてみてはいかがでしょうか。

□3.CQE

・CQE
https://www.asq.org/cert/quality-engineer

CQEは、ASQというアメリカ品質協会が運営する「品質エンジニア認定」です。
ASQは、130カ国以上に会員を持つグローバル組織ですが、日本ではあまりなじみがないと思います。
私も今回の調査を行って、はじめて知りました。
130カ国とありますので、海外では知名度が高い協会だと思います。

CQEを受ける要件として、「意思決定」に関する(プロセス定義、実行、管理など)実務経験を持つことが必要とあります。
試験対策としては、CQEに関する有料のハンドブック、学習ガイドなどがあるようです。
受験料は、533ドルとなっており、約80,000円と割高となっています。
ISTQBの試験料が約199ドルからとなっていますので、CQEはアメリカでも割高な資格のようです。

なお、ASQではCQEを始めとした品質に関する様々な認定試験が用意されていました。
・CCQM:認定建設品質マネージャー
・CMQ/QE:品質/組織優秀性認定マネージャー
・CSQP:認定サプライヤー品質プロフェッショナル など

他にも様々な認定資格があり、概要を見るだけでも興味深いものが多くありました。
私としては、ハンドブックは英文で700ページとあるようですが、とても興味があります。

CQEに興味が湧いた方は、ASQの公式サイトにアクセスされてみてはいかがでしょうか。
https://asq.org/

■最後に

以上、海外の品質に関する資格情報の概要をまとめてみました。
日本にいると、海外の品質に関する内容など入って来ないものもあり、今回記事を書く上で色々と考えさせられました。
海外の品質に関する資格を学び、「海外で品質について働く」というのはとてもハードルが高いと思いますが、私個人としては挑戦してみたいと思うようになってきました。

今後も、ソフトウェアテストや品質に関する情報を定期的に発信していきたいと思います。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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