皆さん、こんにちは。
今回は、T-DASHの「画面定義」の基本機能について、ご紹介していきたいと思います。
「画面定義」では、テスト対象となる画面の要素等を設定します。
「画面定義」を行うことで、テストシナリオ作成時に設定する「パーツ」を用意することができます。
画面定義および画面キャプチャの一連の流れをご紹介したいと思います。
■記事内リンク
□1.画面定義について
◇「画面定義」とは
T-DASHにおける「画面定義」は、テストシナリオを作成する上で、テスト対象の項目(パーツ)を設定します。
テストシナリオ作成前に行う工程となります。
この「画面定義」は、「Katalon Studio」等他のツールでも用意されているテスト対象(テストを行うWebページ)の各要素を指定します。
要素を指定することで、テストシナリオで使用することができます。
T-DASHでは、テスト対象の要素を設定する上で、他のツールよりも特徴的な機能がありますのでそちらもご紹介したいと思います。
◇T-DASHにおける「画面定義」の特徴
T-DASHの主な特徴として、一度取得した要素のパスチェックがあります。
一度取得した要素を再度一つ一つ再取得するのは、時間がかかりますが、T-DASHではそれをワンクリックで行える「パス取得実行」機能があります。
テスト自動化では、テスト対象の要素やレイアウト変更が行われた場合、該当するテストケースを修正、メンテナンスが必要となり、このメンテナンスに時間を有したりします。
Autifyなどでは、AIによる自動補正機能が搭載されていたりします。
T-DASHでは、現時点ではAIによる補正機能はありませんが、「パスチェック」で要素の更新、メンテナンスにかかる時間を最小限に抑えることができます。
「パスチェック」については、「3.画面キャプチャ設定」で紹介致します。
□2.画面/カテゴリ設定
「画面定義」を行う上でまず設定が必要なのは、「どの画面を対象とするか」です。
そのためには、「画面・カテゴリ」の設定が必要です。
◇画面・カテゴリを設定
・手順①
前回作成したプロジェクト「TEST_A」をプロジェクト一覧から選択します。
画面左側で「画面定義」を選択します。
・手順②
画面右上の「画面名・カテゴリ名を入力」のテキストボックスをクリックし、画面名を入力します。
ここでは、例として「Google」と入力しました。
その後、テキストボックス右横の「画面」アイコンを選択します。
・手順③
画面一覧に「Google」が追加され、画面中央の表示も以下のように切り替わります。
・手順④
画面上のURLテキストボックスに以下URLを入力します。
https://www.google.co.jp/
その後、「画面キャプチャ」ボタンを選択します。
新しいウィンドウで、画面キャプチャの設定ウィンドウが表示されます。
□3.画面キャプチャ設定
この項では、画面キャプチャの画面について解説していきたいと思います。
◇画面解説
・キャプチャ対象領域
画面中央の領域は、キャプチャ対象となります。
画面内に掲載されているテキストリンク、テキストボックスなどを取得できます。
・画面右側
画面右側では、要素を取得する際の項目が用意されています。
「トラッキングでマウスオーバーでトラッキング開始する」
このチェックを入れておくことで、常時、トラッキング状態(要素取得状態)となります。
ただし、この機能は反応が悪い、一度トラッキングを実行すると、続けての要素登録の効きが悪かったりします。
OFFの状態の方が使いやすいかもしれません。
「トラッキング」
このボタンを押すことで、キャプチャ対象の各要素にマウスオーバーすると、黄色くハイライト表示となり、要素のパスを取得することができます。
「パス取得実行」
要素のパスが未設定の状態で、同ボタンを押すと、要素のパスを自動取得することができます。
対象の要素が明確なもの(Google検索、ストアなど)の場合に、自動で取得することができます。
尚、該当しない場合は、手動で入力する旨が表示されます。
「パスチェック」
T-DASHの特徴的な機能で、すでに要素のパス取得を行っている場合に、同ボタンを選択すると、
要素とパスが合っているか否かを確認することができます。
パスが合っている場合は、OKが表示されます。
パスが合っていない場合は、NGが表示されます。
画面キャプチャ内の対象の要素が更新されている可能性があります。
その場合は、要素のパスを再度トラッキングする必要があります。
「保存」
要素やパス情報を保存します。
・要素名の入力テキストボックス
「要素を入力してください」と表示されている項目です。
こちらに要素名を入力し、キーボードのEnterキーを押すと、要素名が登録できます。
・最適候補/XpathFull
トラッキングする際の最適なパス、またはXpathを表示します。
◇キャプチャ取得
実際に要素をキャプチャしてみましょう。
今回は例として、「ストア」の要素を取得したいと思います。
①まず「要素名を入力してください」テキストボックスに、「ストア」と入力し、Enterキーを押します。
②要素名に「ストア」が登録されることを確認します。
③要素名「ストア」の「値」のテキストボックスを選択します。
④「トラッキング」を押して、キャプチャ対象領域の「ストア」にハイライト表示となった状態で、同項目をクリックします。
⑤値にストア要素のパスが入力されることを確認します。
⑥「パスチェック」を押して、問題ないかを確認します。
⑦「保存」を押して、一旦キャプチャを終了します。
⑧キャプチャウィンドウを閉じて、「画面定義」画面に戻ると、キャプチャした「ストア」要素が登録されていることを確認します。
⑨「保存する」を選択します。
以上が大まかなキャプチャの例となります。
□最後に
以上、画面定義の基本操作についてご紹介致しました。
次回もT-DASHについて、ご紹介していきたいと思います。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
ラズパイの新常識 Node-REDでノーコード/ローコード電子工作