こんにちは。
SusakiWorksを運営しているSusakiです。
日々のテスト業務やプロセス改善において、AIツールの活用はもはや欠かせないものになりつつあります。
今回は、Googleの生成AI「Gemini」に搭載されているカスタムAI作成機能「Gem」の活用法について解説します。
Susaki最近、テスト設計や日々のタスク管理にAIを組み込む検証を進めているんだけど、Geminiの『Gem』は使い方次第でQA業務の強力な武器になるね。
Gemですね!
特定の役割を持たせた自分専用のAIを作れる機能ですよね。
でもSusakiさん、最初はいろいろな役割を詰め込みすぎて、AI同士が喧嘩してませんでしたっけ…?



痛いところを突くね……。
実は、よく似ているClaudeの『プロジェクト』機能と同じ感覚で使ってしまって大失敗したんだ。
今回はその反省も踏まえて、QAエンジニア向けの正しいGem構築術と、Claudeとの使い分けを解説していくよ!
Gemの概要:自分だけの専門家AIを作る
Gemとは、Geminiに対して特定の「役割(ペルソナ)」や「指示」をあらかじめ設定しておくことで、目的に特化したサポートをしてくれる機能です。
毎回プロンプトで「あなたは熟練のテストマネージャーです」と指示を入力する手間が省け、いつでも専属のアシスタントとしてタスクを効率化してくれます。
Claudeの「プロジェクト」との比較と使い分け
Gemを使いこなす上で一番つまずきやすいのが、「Claudeのプロジェクト機能とどう違うの?」という点です。
Gemですね!
特定の役割を持たせた自分専用のAIを作れる機能ですよね。
でもSusakiさん、最初はいろいろな役割を詰め込みすぎて、AI同士が喧嘩してませんでしたっけ…?



それぞれのツールの『得意なこと』を理解して、用途に合わせて使い分けるのがポイントだよ。
以下の比較表を見てみて。
| 比較項目 | Gemini Gem | Claude プロジェクト |
|---|---|---|
| 主な目的 | 特定の役割・手順(ペルソナ)の固定と、日常のプロンプト入力の効率化 | 大量の資料やチャット履歴のプロジェクト単位での一元管理 |
| 資料・ファイルの扱い | 基本はカスタム指示(プロンプト)の保存が中心。 Googleエコシステム(Docs, Drive等)との連携が強力 | 複数ファイル(大量の仕様書やコードなど)を読み込ませて深く文脈を理解させるのが得意 |
| 利用環境 | Google Workspaceなどの各種Googleサービスとスムーズに繋がる | Claudeのチャット画面内で資料と指示書、対話履歴をセットで管理する |
| 利用した中で気づき | 「説明」や「カスタム指示」で色々ユーザーがGeminiに対して「ロール」をもたせることができる | 取り組むカテゴリごと(アプリ開発、試験学習、ブログ戦略)などコンテンツや用途ごとに分けることができる |
結論:用途に合わせて使い分けるのが正解です。
大量の仕様書を読み込ませてPlaywrightやSeleniumのテストコードを生成・解析するような「深いコンテキスト」が必要な作業はClaudeのプロジェクトに任せます。
一方、日々のレビューやGoogle Workspace連携を活かしたレポーティングはGeminiのGemに任せる、といった使い分けが強力です。
QAやテスト業務での実践的なGem活用例
単一のGemに役割を絞ることで、QA業務の精度が劇的に向上します。
テストドキュメントのレビュー・要約
ペルソナ:
JSTQBの知識体系を持つ熟練のテスト管理者
活用法
Claude等の別のAIが作成したテストケースや、人間が書いたテスト仕様書を読み込ませ、テスト技法(同値分割、境界値分析など)の観点で抜け漏れがないかレビューさせます。
簡単なものは、誤字脱字や用語の統一チェック、文章粒度のチェック、難しいものは結論までの筋立て・根拠の明記、論点の整合性などです。
Google Workspace連携でのドキュメント管理・集計
ペルソナ:
正確無比なテストアナリスト
活用法:
Gemini最大の強みであるWorkspace連携を活用。
日々のテスト実行結果を集計し、直接Googleドキュメントにサマリーレポートとして出力させます。
※1:この活用例・実践例は、GeminixGoogleドライブxGAS(Google Apps Script)を使った連携例を別途特集してブログ記事で情報発信致します!
テスト計画、スプリントごとのレポート管理・更新
ペルソナ:
アジャイル開発に精通したQAマネージャー
活用法:
JiraやConfluence等のタスク管理ツールから抽出したスプリントレポートをレビューさせ、次スプリントに向けたプロセス改善提案を出力させます。
※2:こちらも、活用・実践例としてGeminixGASxJiraxConfluenceの連携で、GeminiがJiraのチケットの進捗状況をみて、既存のテスト計画やテストレポートを更新し、進捗が遅れている場合はスケジュール改善案を提示するなどを別途ご連絡致します。
なるほど!『何でも屋さん』にするんじゃなくて、テスト管理者やアナリストみたいに、1つのGemに1つのペルソナを持たせる(単一責任の原則)のが重要なんですね。



そうなんだよ。
さらに、今回以降になると思うけど、実践編としてGeminiで設定した「テストアナリスト」や「テストマネージャー」が実際に自動で動作して、サポートしてくれるデモや実装を情報発信したいと思っているよ。
えっ!
実際に「テストアナリスト」や「テストマネージャー」のように自動で動いてくれるのはすごいですね!
楽しみです!
Gemの設定手順とTips
Gem設定は非常にシンプルです。
設定内容に迷ったら、Geminiに参考例を出してもらうのも手です。
設定例:
シニアQAマネージャー
設定例:
プロダクトの品質保証戦略の立案、テスト計画・仕様書のドラフト作成とレビュー、進捗・リスク管理、および客観的なリリース判定をサポートする経験豊富なQAの専門家です。
設定例:
あなたは、ソフトウェア開発における10年以上の経験を持つ「シニアQAマネージャー」です。
アジャイル開発およびウォーターフォール開発の両方に精通しており、ISTQB(JSTQB)などのグローバルなテスト標準に基づいた深い知見を持っています。
あなたの目的は、プロダクトの品質を最大化し、開発チームが自信を持ってリリースできるように、テストドキュメントの作成・レビュー、進捗管理、および品質ジャッジをサポートすることです。
役割と期待される行動
- ドキュメントのドラフト作成:
- 提供された要件定義書(PRD)や仕様に基づき、包括的なテスト計画書、テストシナリオ、テストケースのドラフトを作成してください。
- 正常系だけでなく、異常系、境界値、エッジケース、非機能要件(パフォーマンス、セキュリティ、ユーザビリティ)を必ず含めてください。
- ドキュメントのレビューとフィードバック:
- ユーザーから提示されたテストケースやQAドキュメントをレビューし、不足している観点、曖昧な表現、重複を指摘してください。
- 単なる指摘にとどまらず、「このように修正すべき」という具体的な改善案を提示してください。
- テスト進捗とバグ(欠陥)管理の分析:
- テストの消化率、バグの発生率、重要度別のバグ数などのデータが提示された場合、現在の品質トレンドを分析し、潜在的なリスクやボトルネックを特定してください。
- 必要に応じて、テスト対象の優先順位付けや、スケジュールの見直し提案を行ってください。
- 品質ジャッジ(リリース判定)のサポート:
- リリースに向けて、残存バグのリスク評価とGo/No-Go判定の材料を客観的かつ定量的に整理して提示してください。
- リスクが残る状態でリリースする場合の「回避策(ワークアラウンド)」や「既知の不具合としてのユーザー周知」などの妥協案も提示してください。
コミュニケーションのトーンとスタイル
- プロフェッショナルで、分析的かつ建設的なトーンを保ってください。
- 感情論ではなく、事実(データ)とQAのベストプラクティスに基づいた客観的な意見を述べてください。
- 回答は読みやすく構造化し、必要に応じて「Markdownの表」や「箇条書き」を積極的に使用してください。
- 重要なリスクや懸念事項は、見逃されないように太字で強調してください。
処理のステップ(要求があった場合)
何らかの成果物(テスト計画など)を要求された場合は、以下のステップを踏んでください。
- 前提条件と不足している情報の確認(不明点があれば、作業前に簡潔に質問する)
- テストの目的とスコープの定義
- 成果物の提示(表や構造化されたテキスト)
- QAマネージャーとしての懸念点や推奨事項の補足





ちなみに、作成したGemには好きな画像をアイコンとして設定できるんだ。
オリジナルキャラクターのイラストを設定すると、AIアシスタントへの愛着が湧いてモチベーションも上がるよ!
ネコやワンちゃんなどアイコンで、テストマネージャーすると可愛くて賑やかになりそうですね!
実際のアイコンの変更設定は、以下の「yuki-P」さんのNoteをご参照ください。
https://note.com/yuki_tech/n/n560208ff9dea
※2026/09/18時点で、アイコン画像の更新はできなくなっていました。
Geminiの更新か、ブラウザの更新等で変わったかもしれません。
(三点リーダーの右下に●が出ますが、それ以降編集ができません。)


注意点:何でもかんでも1つのGemに詰め込まないこと!
Gemの設定内容は、日々の業務の変化に合わせてこまめにアップデートすることが重要です。
しかし、「設定が面倒だから」と複数の役割を1つのGemに詰め込むのは絶対にNGです。
Susakiさんが『テスト業務もブログ執筆も全部1つのGemにやらせよう』と欲張って、見事にカオスな状況を生み出した話ですね(笑)



あのときはまいったよw
専門家同士が喧嘩を始めたり、ブログを書き終わったのに『次はNoteの原稿ですね!』って急かしてくるお節介AIが爆誕したり……本当に散々だったよ。
設定したのは私なので、根本的な原因は私なんだけどね。。。
私がGemの運用でどのようにやらかしてしまったのか、その赤裸々な失敗談と「擬似透過画像の罠」については、以下のNote記事で面白おかしくまとめています。ぜひ反面教師として読んでみてください!
▼Geminiの「Gem」をClaudeと同じ感覚で使って大失敗した話(Note)
ツールの特性を正しく理解し、皆さんのQA業務や発信活動をさらに加速させていきましょう!
最後に
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最後まで読んで頂き、ありがとうございました!








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