皆さん、こんにちは。
今週もソフトウェアテスト、テスト自動化に関するニュース記事をご紹介していきたいと思います。
今回は国内ニュース記事、海外ニュース記事をご紹介回したいと思います。
■記事内目次
「国内ニュース」
・ソフトウェアテスト管理「TestRail」
・A/Bテストを高度に自動化するAI機能「conomi-optimize」提供開始
・バルテス社無料セミナー開催
「海外ニュース」
・ソフトウェアテストをより効率的にする
・IoTテストの台頭
■国内ニュース
□ソフトウェアテスト管理「TestRail」
https://codezine.jp/article/detail/13614
こちらは、Gurock Software社が開発したテスト管理ツール「TestRail」について紹介されている記事となります。
テスト管理ツールの代表的なものは、Excelなどの表計算ソフトがあります。
Excelなどの表計算ソフトは、一般的になじみがありますが、テスト対象となるアプリケーションやソフトウェアのバージョンが更新されるたびに、ファイルやセルのコピーを行い、流用するシーンなど人的ミスが発生したり、メンテナンスの工数がかかってしまいます。
TestRailは、上記のようなシーンを軽減してくれる特徴がいくつかあります。
テストフェーズとなる「準備」「実施」「結果集計や報告」「再テスト実施」のそれぞれのシーンで、利便性が紹介されています。
◇準備
「準備」では、「テストラン」と呼ばれるものを利用し、マスターのテストケースから、実施に必要なケースを取り出して、テスト対象をまとめることができるようです。
また、マスターから抽出したケース内容を更新すると、マスター側も更新され、、マスター側にマージする必要が無いとのことです。
◇実施
TestRailでは、テスト時に取得したスクリーンショットなどのエビデンスをケースに添付し、わかりやすく管理したり、RedmineやJIRAといった管理ツールを直接開かずとも、不具合登録ができるとのことです。
◇結果集計や報告
TestRailでは、テスト実施結果などのレポートを作成する場合、テンプレートが用意されており、ステータスなどカテゴリ単位で、グラフ化することができるようです。
TestRailは、2019年の6月より、オンプレミス版が公開されており、さらに今年4月1日からは、クラウド版の提供が開始されるとのことでです。
また、TestRailは、無料で評価版を14日間利用できるとのことですので、気になった方は、公式サイトにアクセスして見てはいかがでしょうか。
TestRail公式ページ
https://www.techmatrix.co.jp/product/testrail/index.html
□A/Bテストを高度に自動化するAI機能「conomi-optimize」提供開始
https://www.brainpad.co.jp/news/2021/03/24/14642
こちらの記事は、ブレインパッド社がA/Bテストを高度に自動化しウェブやアプリの顧客満足度と成長を最大化するAI機能「conomi-optimize」を提供開始した記事となります。
「conomi-optimize」は、企業のマーケティング活動を支援するデータビジネス・プラットフォーム「Rtoaster」サービスにおけるウェブサイトやスマートフォンアプリの表示をコンテンツを最適化する新機能とのことです。
「conomi-optimize」の特徴は、以下3点について述べられています。
1.目的とするCVポイントごとにコンテンツ表示比率の最適化
「conomi-optimize」は、特定のCVポイントへ誘導する最適なコンテンツ表示比率を個別に算出。
最適化のアルゴリズムには多腕バンディットアルゴリズムの一種を採用し、精度の高いパフォーマンスを実現。
2.強化学習の学習方針を柔軟にカスタマイズ
過去データの分析結果から、最適な学習対象期間や学習率をビジネスモデルや顧客傾向に基づき設定し、各社の方針に合わせたカスタマイズが可能。
3.「Rtoaster」に蓄積されたウェブ・アプリの行動データを用いてすぐに実践可能
「Rtoaster」にすでに蓄積されているウェブやアプリの行動データを用いて最適化学習をするため、スピーディーに「conomi-optimize」の最適化結果をウェブやアプリに反映することが可能
「conomi-optimize」のより詳細な情報については、以下リンクからお問い合わせとのことです。
URL:https://go.brainpad.co.jp/rtoaster/document/function_03
ご興味のある方は、ブレインパッド社の公式サイトにアクセスしてみてはいかがでしょうか。
□バルテス社無料セミナー開催
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000067.000030691.html
こちらは、バルテス社が株式会社システムインテグレータ社と無料セミナー「今こそみなおそう、ROIの高いプロセス改善の秘訣は?」を開催する内容となります。
本セミナーでは、「漠然とした課題の見える化」し、限られたリソースで、費用対効果(ROI)の高い成果を得られるかといった考え方、戦略、コツ、具体的な方法について解説頂ける内容となっています。
セミナーの申込、概要については、以下のサイトから確認することができます。
・詳細・お申込みURL:
https://www.qbook.jp/event/20210422_1124.html
・開催日:
2021/4/22(木) 14:00~16:20(Webセミナー)
・参加費:
無料
・定員:
500名
・タイムスケジュール:
14:00~14:50/セッション1「ROIを意識したシステム設計書の書き方とプロジェクトの見える化」
株式会社システムインテグレータ 代表取締役社長 梅田 弘之 氏
15:00~15:30/セッション2「IT部門の課題を可視化し、投資効果を最大化する秘訣」
バルテス株式会社 第3ソフトウェアテスト事業部 事業部長 石原 一宏氏
15:30~16:00/セッション3「テスト自動化の前に知っておきたい、ROIを高めるコツ」
バルテス株式会社 第4ソフトウェアテスト事業部 R&D部 副部長 村上 崇氏
16:00~16:20/質問コーナー
ご興味ある方は、参加されてみてはいかがでしょうか。
■海外ニュース
□ソフトウェアテストをより効率的にする
https://www.business2community.com/tech-gadgets/making-your-software-testing-more-efficient-02393662
こちらの記事は、「business2community.com」というサイトに掲載されていた記事となります。
ソフトウェアテストを効率的に行うポイントが記載されていました。
◇情報処理機能を持つアーカイブ
複数のサイトや電子メールでレコードをアーカイブしないことです。
特定場所として、1つに保管すると、管理が煩わすことなく、最良の結果が得られます。
電子メールでバグレポートを使用することはお勧めできません。
◇テスト範囲の認識
ソフトウェアテストツールを使用してテストする場合、アプリケーションをより実用的な小モジュールに分割することで、テストカバレッジの理解を容易にすることができます。
モジュールはさらに小さく分割する必要があり、テストケースは単一のモジュールで作成する必要があります。
◇良いテスト計画
すべての評価において、最も重要なことは、適切なテスト計画を立てることです。
これを確実にするために、提案がQAリーダーなどの熟練したテスターによって書かれていることを確認します。
チームに公開するときは、自分が何をしているかを追跡することが重要です。
戦略には、予算の制約、レビューの範囲、タイムライン、調査の目標、リスク評価、テストの実装スケジュールなど、製品テストに関連するすべてのものを含める必要があります。
◇テスト環境について
開発環境とプロダクトの本番環境は、互いに同一である必要があります。
開発者は、ビルド時にスクリプトを実行するための構成をインストールしますが、それらを構成ファイルまたはリリースドキュメントに追加しないと、アプリケーションがより低い環境で開発されたとしても、開発中のアプリケーションが失敗します。
その結果、テストチームはテスト環境を所有できるため、このようなインシデントを管理できます。
◇製品の認識
テスターが仕様を把握できるように、製品またはアプリの仕様を理解する必要があります。
これにより、詳細で堅牢なテストカバレッジが得られます。
テスターも、意思決定の会議や手順に参加することは賢明な考えです。
アプリの理解を深めるために、開発者との話し合いに積極的に参加してください。
◇バグレポートについて
上記内容を考慮した上で、実行したソフトウェアテストはより成功した結果になります。
この作業は想像力に富み、要求が厳しいため、さまざまなシナリオに対処できる必要があります。
包括的なバグレポートは、長期的にお金を節約するのに役立ちます。
◇基準を超えるテスト
プログラムの仕様の他、ユーザビリティなどを考慮したテスト観点を設けることで、ソフトウェアの仕様基準を超えるテストを行うことをお勧めします。
ソフトウェアテストの効率についてまとめられていた記事で興味深い内容でしたので、ご紹介させていただきました。
□IoTテストの台頭
https://www.softwaretestingnews.co.uk/the-rise-of-iot-testing/
こちらの記事は、「softwaretestingnews.co.uk」に掲載されていた内容となります。
IoTテストに関する興味深い内容でしたので、ご紹介したいと思います。
◇IoTテストとは何ですか?
モノのインターネット(IoT)は、ネットによって接続し、データを収集して他のデバイスと共有・表示・使用される用語です。
さまざまなデバイス間でリアルタイムの通信が可能になるだけでなく、新しいレベルのデジタルインテリジェンスが提供され、情報を迅速に処理できるようになります。
ただし、従来のソフトウェアテストはIoTでは機能しないことが判明しました。
実際、テスターは、ユーザー中心のテストに注意し、問題が発生する前に解決する必要があります。
また、ドメインに関する深い知識を習得し、組み込みシステムまたはハードウェアのテストの経験を積む必要があります。
したがって、QAエンジニアは、運用および開発プロセスにおいて重要な役割を果たします。
QAリーダーのHiteshKhodani氏は、テストIoT(モノのインターネット)を、デバイス、プロトコル、アプリを含むエコシステム全体のエンドツーエンドテストの妥協点として定義しています。
エンドツーエンドのテストには、プラットフォームの機能、パフォーマンス、およびセキュリティが含まれます。
他のテストと同様に、IoTテストには次の種類のテストが含まれると彼は強調します。
・使いやすさ
・パフォーマンス
・セキュリティ
・スケーラビリティ
・互換性/相互運用性
さらに、USTの品質エンジニアリング責任者であるGeorge Ukkuru氏は、家庭、オフィス、製造工場などの日常生活でさまざまなIoTデバイスを目にしていると付け加えています。
IoTデバイスへの依存度は日々高まっており、障害は大きな影響を与える可能性があります。
George氏は、明確に定義されたIoTテスト戦略は、エンドポイント、通信レイヤー、デバイスから収集されたデータの検証など、アプリケーションのさまざまなレイヤーに焦点を当てることを強調しています。
◇IoTツールについて
Hitesh氏によると、JMeter、LoadRunnerなどの既存のパフォーマンスツールに加えて、次のようなIoTテストに使用される特定のツールがあります。
・IBM WatsonIoTプラットフォーム
・BevywiseIoTシミュレーター
・Wireshark
・Tcpdump
・JTAGドングル
・POSTMAN
「Eggplant」のようなツールは、ロボットアームによって補完されたIoTデバイスの機能をテストするためのサポートを提供します。
◇最高のIoTテストを実現するには
他のテストと同様に、IoTテストをベストプラクティスに従って実行することは非常に重要です。
IoTにはヘルスケア、家庭、自動車、パーソナルフィットネスなどの多くの重要な業界が関係しているため、影響が壊滅的なものになる可能性があるため、システムにバグが発生する余地はほとんどありません。
したがって、高品質の製品を実現するには、すべての要素を考慮した堅実なテスト戦略が必要です。
IoTテストの優れた戦略は、エンドコンシューマーの全体的なエクスペリエンスを改善し、ソリューションの信頼性を向上させるのに役立ちます。
IoTテストでは、デバイスが安全に通信できることも確認されます。
IoTテストの人気の急上昇は目新しいものではありませんが、それは事業運営の改善と投資収益率(ROI)の向上につながりました。
したがって、最良のIoTテスト手法を実装することは、長期的には組織にのみ利益をもたらします。
◇IoTテストの課題は何ですか?
従来のテスト戦略はIoTテストに完全には適していない可能性があるとGeorge氏は語っています。
組織は、実際の状況をモデル化およびシミュレートするために使用できるIoTデバイスのデジタルツインを作成する必要があります。
(デジタルツイン:IoTやAI、ARなどの技術を用いて仮想空間に物理空間の環境を再現し、あらゆるシミュレートを行い、将来を予測することに役立つ新しい技術のこと。)
IoTデバイスを提供しているベンダーは多岐にわたります。
エンドポイントとゲートウェイ間、またはゲートウェイとエッジプラットフォーム間の統合など、いくつかの統合を検証する必要があります。
Hitesh氏は、不適切に実装されたIoTテスト戦略は大規模な影響を及ぼし、人間に悪影響を与える可能性があることを強調しています。
さらに、IoTなどの新しいテクノロジーは攻撃に直面する可能性が高く、IoTの起業家や技術者はそれを防ぐために学ぶ必要があります。
その上、セキュリティに関しては、脅威の評価がさらに重要になります。
テクノロジーやデータに損害を与える可能性のあるサイバー攻撃や脅威を回避するために、セキュリティを注意深く検討する必要があります。
◇IoTとソフトウェアテスト
ソフトウェアテスト業界の場合、IoTテストでは、チームがIoTデバイスソリューションをテストするための革新的なソリューションを考える必要があります。
熟練した個人の採用、実際の状況のシミュレーション、セキュリティ、パフォーマンス、スケーラビリティなどのハードウェアとソフトウェアの側面が含まれます。
George氏は、IoTテストは間違いなくすべてのドメインにわたる組織の重点分野であると付け加えています。
IoTの堅牢なテスト戦略がなければ、組織はスケーラブルで信頼性の高いソリューションをビジネスおよび、エンドユーザーに提供することはできません。
デバイスデータのシミュレーション、生産行動のモデリング、IoTテストの自動化により重点が置かれるでしょう。
◇IoTテストの未来
Hitesh氏によると、5Gのようなテクノロジーの実装により、IoTの採用は今後数年間で何倍にも増えるだけです。
さまざまな業界で接続されたデバイスをテストする需要が増えると考えており、したがって、熟練したIoTテスターの需要が高まると考えています。
言うまでもなく、IoTを含むあらゆる製品の開発中の一般的なテストとトラブルシューティングは同様のパターンに従うため、テスト(IoTまたは非IoT)はすべての品質重視の組織にとって重要な分野になります。
また、APIテスト、人間中心のテスト、およびコード中心のテストを、ネットワークシミュレーションと組み合わせて、さまざまなテストシナリオを推進するために異種デバイスを制御する機能と組み合わせることができるテストアプローチにおいても同様です。
IoTテストにより、リスクの少ない高速なイニシアチブが可能になり、テストの統合と自動化に加えて、モビリティと多様性へのテクノロジーの進歩が可能になります。
IoTテストは多くの新しい課題に直面しますが、近い将来、より良いテスト手法のためのさまざまな機会をもたらします。
IoTテストに関して、深掘りされた内容かつ、興味深いものでしたので、ご紹介させていただきました。
■最後に
今回は、国内ニュース3記事、海外ニュース2記事を取り上げてみました。
次週も、ソフトウェアテスト、テスト自動化に関するニュースをご紹介したいと思います。
最後まで見て頂き、ありがとうございました。
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