皆さん、こんにちは。
今週もソフトウェアテスト、テスト自動化に関するニュース記事をご紹介していきたいと思います。
今回は国内ニュース3記事、海外ニュース2記事をご紹介回したいと思います。
■記事内リンク
「国内ニュース」
・7/8無料Webセミナー「自動化ROIを高めるコツ」
・テスト自動化導入の効果を無料診断!『EasyPoCプログラム』
・イマジカデジタルスケープ社/JSTQBよりSilver Partnerに認定
「海外ニュース」
・コードレスオートメーションを開始する3つの方法
・ロボットプロセス自動化の重要性
■国内ニュース
□7/8無料Webセミナー「自動化ROIを高めるコツ」
https://www.qbook.jp/event/20210608_1140.html
こちらの記事は、7/8(木)にバルテス社が無料Webセミナー「自動化ROIを高めるコツ」を開催する内容となります。
セミナーでは、「UIテスト自動化」にフォーカスし、金融・保険業界の事例をもとに、テスト専門家の目線からテスト自動化ツール導入前のポイント等を解説されるとのことです。
また、セミナーでは、ノンコーディングの自動化でROIを高めるバルテス社サービス「フィージビリティスタディ」、「T-DASH」についてもご紹介されるとのことです。
セミナーの詳細は以下となります。
・申込フォーム:上記ページリンク内
・開催日時:2021/7/8(木)15:00~16:00(Webセミナー)
・参加費:無料(事前申込制)
・プログラム:UIテスト自動化の前に知っておきたい、ROIを高めるコツ
お申込みはまだ可能ですので、お時間取れる方は、セミナーページにアクセスしてみてはいかがでしょうか。
□テスト自動化導入の効果を無料診断!『EasyPoCプログラム』
https://www.dreamnews.jp/press/0000239544/
こちらの記事は、アドックインターナショナル社がテスト自動化導入の効果を無料診断する「EasyPoCプログラム」を発表した内容となります。
アドックインターナショナル社については、以前のニュース記事においてもご紹介させていただきました。
【News】5月3週のニュース(SmartQA無料プラン,Eggplantサブスク,BFSI業界品質保証,QAへの転職)
【News】2月1週のニュース(バルテス社セミナー,ADOC Testing Service,GitHub事例 他2記事)
今回のテスト自動化の導入について効果を診断できる「EasyPoCプログラム」サービスは、無料で行うことができ、以下のようなメリットがあります。
・テスト環境やテストケースに順じ、自動化導入の適合度、費用対効果などの検証を無償で実施
・既存サービス(記述式テストや人海戦術など)と異なる、先端技術によるテスト自動化の効果を検証
・高度なスキルと経験を有するEggplant認定技術者を中心とした専任チームが対応
「EasyPoCプログラム」では、企業の開発、QA部門において、マニュアルテストの課題解決したい、マニュアルテストの環境を切り替えたい、最新のテスト自動化技術を知りたいといった課題や要望にこたえるサービスとなっているようです。
尚、こちらのサービスは先着10社限定となっているようです。
お申込みページは以下からとなっていますので、ご興味のある方は、アドックインターナショナル社のサイトにアクセスしてみては如何でしょうか。
https://adoc-teslab.com/atstrial/
□イマジカデジタルスケープ社/JSTQBよりSilver Partnerに認定
https://www.jiji.com/jc/article?k=000000075.000037973&g=prt
こちらは、イマジカデジタルスケープ社がQAサポートサービス事業において、JSTQB認定テスト技術者資格を取得し、ISTQBパートナープログラムにおけるSilver Partnerに認定された内容となります。
イマジカデジタルスケープ社では、デジタルクリエイターの人材を輩出していますが、「品質」向上を目指すソフトウェアのデバッグ・検証・テスト・品質管理サービスも提供されているとのことです。
品質管理サービスを担当されている部門では、JSTQB認定資格の取得を積極的に推進し、テスト人材の技術向上に取り組まれており、今回のSilver Partnerに認定されたとのことです。
デバック・検証・QAなど第三者検証会社は多くなってきておりますが、ソフトウェアテストの公共用語や標準となるISTQB(JSTQB)の教育、資格習得を推進する会社はそれほど多くないと思います。
ソフトウェアテストの公共的な知識を知ってる「ソフトウェアテストエンジニア」は重宝され、品質管理に取り組む姿勢や意識も高い方が多いと思います。
イマジカデジタルスケープ社のようにISTQB(JSTQB)から認定される企業は信頼が高いですね。
イマジカデジタルスケープ社のサイトにアクセスしてみました。
https://dc-qas.dsp.co.jp/
こちらの会社は、東京、大阪、新潟に拠点があるようです。
都心の他、地方にも事業所があるといいですね。
また、ソフトウェアテストの研究開発を取り組まれているページもありました。
https://dc-qas.dsp.co.jp/system/
テスト自動化ツール「tesjica」というツールも紹介されていました。
色々取り組まれており、興味深い企業ですね。
ご興味のある方は、イマジカデジタルスケープ社のサイトにアクセスしてみてはいかがでしょうか。
■海外ニュース
□コードレスオートメーションを開始する3つの方法
https://www.applause.com/blog/3-ways-codeless-automation
こちらの記事は「APPLAUSE」と呼ばれるサイトに掲載されていた内容となります。
コードレス自動化について、導入のヒントとなる内容が掲載されていましたので、ご紹介いたします。
◇コードレス自動化ツールの導入について
「APPLAUSE」の調査によると、回答者の53.5%がコードレス自動化ツールの購入を計画しており、予想される購入者の中で多い要因は次のとおりです。
https://www.applause.com/test-automation-a-codeless-approach
・テストカバレッジを改善したい(54.7%)
・より高速な成熟したテスト自動化を行いたい(47.6%)
・自動化の従来のコストを節約したい(43.9%)
・他の作業のために内部リソースを確保したい(39.6%)
・本格的な自動化を取り組みたい(27.7%)
今回は、上記アンケートにより、コードレス自動化を始めるための3つの実用的なヒントを提供します。
◇コードレス自動化とは?
コードレステスト自動化製品を使用すると、プログラミング知識を持たないユーザーでも、ユーザーインターフェイスを介してスクリプトテストを作成できます。
テストスクリプトのコードを作成する必要はありません。
これにより、自動テストを作成および管理するために開発者が負担を軽減されます。
コードレス自動化製品は、ユーザー向けのテストスクリプトを作成する方法と異なります。
構造化されていないアプローチでは、コードレス自動化ツールがサイトをクロールして潜在的な弱点を特定します。
ただし、構造化されたアプローチは、構造化されたテストケースを作成したい組織をより適切に説明します。
構造化アプローチには、記録と編集に焦点を当てて、キーワード機能を含めることができます。
◇テスト自動化の課題
組織は、さまざまな理由から、テスト自動化を実装および拡張する方法として、必然的にコードレス自動化製品を利用するようになります。
テスト自動化の課題は業界や個々のビジネスによってわずかに異なる可能性がありますが、ほとんどの問題は3つの主要な領域に要約されます。
・時間
迅速にリリースするというプレッシャーを感じているため、ソフトウェアの品質が低下することがよくあります。
品質を落とすことは、効果的なテスト自動化への道ではありません。
ツール間のコンテキスト切り替え、採用の障壁、およびAPI統合の課題を介して、時間のコミットメントが必要になります。
・スキル
誰もが機能するテストスクリプトを作成できるわけではなく、それらを維持またはスケーリングできるわけではありません。
テスト自動化の範囲が拡大するにつれて、作業はソフトウェア開発者と品質エンジニアに積み重なっていきます。
これらの開発者は、仮にあったとしても、タイムリーに作業を完了するのに苦労しています。
さらに悪いことに、スクリプト化されたテスト自動化には、専門的なコーディング知識が必要です。
・リソース
効果的なテスト自動化に単純に費やすことはできません。
しかし、できたとしても、自動化の専門家は安くはなく、見つけるのは必ずしも簡単ではありません。
テスト自動化製品にも制限があり、組織がテストカバレッジの目標を達成できない可能性があります。
では、コードレス自動化はこれらの課題をどのように軽減するのでしょうか。
◇1.簡単なスモークテストから始める
シンプルで再現性のあるコードレス自動化テストを開始します。
スモークテストと回帰テストは、開始するのに最適な方法です。
さらに、これらのテストは小規模であるか、他のテストから独立している必要があります。
スクリプト化された自動化スイートを導入している組織の場合、予測可能なスクリプト化されたテストをコードレステストに定期的に置き換えることを推奨します。
不要なスクリプトテストを維持するために時間を無駄にするのではなく、コードレス自動化ツールを使用してください。
これにより、繰り返し使用できるようになります。
◇2.テストをモジュールする
コードレス自動化の利点の1つは、テストコンポーネントの再利用性です。
長いエンドツーエンドのテストをプログラムするのではなく、すでに作成したテストの構成要素に依存します。
たとえば、チェックアウトフローのテストを作成する場合は、ログインを再度プログラムするのではなく、ログインを検証してカートに追加するテストを含めることができます。
◇アプリを準備する
コードレス自動化を後付けするよりも、最初からテスト自動化を計画し、すべての関係者から賛同を得ることは簡単です。
開発者が自動化をより受け入れやすいアプリを構築できるように、計画段階から始めます。
自動化に適したアプリのいくつかの品質は次のとおりです。
・静的データ
・コード内の識別可能な要素
・条件付きロジックが少ない
・簡単なビルド作成
これらの3つのヒントはすべて、組織のテスト自動化パズルに役立つACAに適用されます。
スクリプト化されたテスト自動化および手動テストと一緒に使用すると、ACAは、組織がテストカバレッジを拡大し、自動化スイートを迅速に成熟させ、自信を持ってスケジュールどおりにリリースするのに役立ちます。
コードレス自動化について、掲載されており、興味深い内容ですので、ご紹介させていただきました。
□ロボットプロセス自動化の重要性
https://www.softwaretestingnews.co.uk/the-importance-of-robotic-process-automation/
コチラは、「softwaretestingnews.co.uk」に掲載されていた内容となります。
「RPA」についてまとめられていましたので、ご紹介したいと思います。
「RPA」に関しては、過去にMicrosoftのPower Automate Desktopについてもご紹介していますので、そちらも参考頂ければと思います。
【News】3月1週のニュース(Power Automate Desktop,Qbook,EU STA,Twitter)
◇RPAとは何ですか?
Robotic Process Automation(RPA)は、人間の介入を減らすためにロボット(ボット)を使用してビジネスオペレーションを自動化することを目的としたアプリケーションテクノロジーです。
RPAソフトウェアは、ビジネスの既存のアプリケーションと対話し、人間のアクションをエミュレートして一連のプロセスステップを実行できるボットとして構成できます。
ボットは、同じ一連のアクションをエラーなしで何度も繰り返すように教えられていることを正確に実行します。
ボットによって実行されるプロセスアクティビティは、トランザクションの処理、データの操作、応答のトリガー、および他のデジタルシステムとの通信である可能性があります。
RPAは、付加価値が低く、通常は労働集約的である反復的なルールベースのタスクの自動化です。
したがって、RPAを使用すると、ロボットを人間が行うタスクを補助し、より付加価値の高いタスクを完了するために解放することができます。
◇ビジネスにおけるRPAの価値
RPAは、ビジネスを活用して人件費を削減し、人的エラーのコストを削減するのに役立ちます。
ボットは比較的低コストであり、従来のアプリケーション/ソフトウェアの実装よりもはるかに迅速に実装できます。
これにより、企業は人員を大幅に増やしたり、IT統合に多くを費やしたりすることなく、成長に集中できます。
反復的なタスクを完了するための効率的で比較的安価な方法を提供するだけでなく、従業員が自分のキャリアの所有権を取得し、多くの場合、完全な単調ではなく、キャリアの成長と学習に役立つことを行うためにより多くの時間を費やすことができます。
さらに、RPAを使用すると、ビジネス内にいる人々は、より技術的なスキルを学ぶことができます。
これは以前はまれであり、多くの場合、時間と追加の調査に多額の投資が必要でした。
これを補完するものとして、RPAはビジネス内の人々に、彼らが理解している分野に即座に影響を与えることができるソリューションの提供を支援することを提供します。
◇RPAをビジネスに実装しますか?
自動化プログラムが長期的な成功のために最も重要なことは、エグゼクティブレベルの賛同を得ることです。
企業は、RPAプログラムが長期的で戦略的なソリューションであり、一時的なものではないことを確認する必要があります。
RPAはローコードテクノロジーです。
ただし、技術的な知識と理解の要素を備えた人材が必要です。
チームのメンバーに適切な量のトレーニングと時間を与えて、学習と開発を継続するようにする必要があります。
RPAの実装を成功させるための鍵は次のとおりです。
・ビジネスオペレーションに大きな影響を与えるプロセス、または手作業のエラーやデータ統合のためにプロセス効率が低いプロセスを特定。
・自動化の実現可能性とビジネスへのROIを評価する
・プロセスの標準、手順、およびガイドラインを定義する
・データが自動化に適していることを確認する(構造化データ)
・制御された方法でボットの開発とデプロイを管理する
・変更管理の処理–新しい作業方法であるボットとのチームの支援
・プロセスがコンプライアンスおよびセキュリティガイドラインに準拠していることを確認
・上流と下流の両方の利害関係者と通信する
◇RPAのメリット
RPAのメリットは膨大ですが、高レベルでは、組織に付加価値を生み出すのに役立つ低コストで効率的なテクノロジーです。
ほとんどのビジネスプロセスには、OutlookからExcelファイルをダウンロードし、その情報をSAPに入力するなど、日常的に実行される反復的なタスクがあると付け加えています。
このプロセスには、認知機能を必要としない一連のアクションが定義されています。
ボットは、これらのアクションを実行するようにトレーニングできます。
ボットは100%プロセスに準拠しており、構造化データに対してルールベースの反復タスクをエラーが発生しても非常にうまく実行でき、必要に応じてスケーリングできます。
これにより、企業はFTEのコストを削減し、人間がより価値の高い仕事や例外に取り組むことができるようになります。
◇そして欠点
対処するのが最も難しいことの1つは、バランスを正しくすることです。
多くの場合、企業は間違ったプロセスを選択します。
それらは、最も適切なプロセスではなく、人気のある、または注目を集めるプロセスに焦点を合わせています。
これに伴う問題は、例外の数が多くなり、投資収益率が打撃を受けることです。
小さなプロセスを見て物事を進め、ツールの知識が増えたら大きなプロセスを選択しても害はありません。
ITおよびより幅広い製品グループには課題がある可能性があります。
通常、これは、従来の「変更」ルートの代替手段を提供しているために発生する可能性があります。
ビジネスルールが頻繁に変更される場合、またはプロセスが複雑で決定が必要な場合、そのようなプロセスの自動化は一定期間にわたって失敗します。
セットアップにわずかな変更を加えただけでも、ボットに混乱が生じる可能性があります。
ボットは、人間が実行できる方法で明らかなエラーを検出することはできません。
RPAは短期的には効果的ですが、デジタル化してプロセスをより効率的にする必要性やビジネス変革の必要性に取って代わるものではありません。
これは、最初から正しく行うのとは対照的に、迅速な修正です(エンドツーエンドのプロセス自動化)。
◇RPAの重要性
コロナウィルスによる世界的大流行と経済危機により多くの組織が流動的な状態になり、ビジネスプロセスが変化したことを強調し、RPAによる自動化の必要性も高まっています。
したがって、企業は限られたリソースで作業する必要があり、RPAは、コストを削減し、回復力のあるプロセスを構築し、チームをサポートするための優れた方法です。
RPAは短期的な現象ではなく、パンデミックをサポートするビジネスを超えて重要性が増します。
◇RPAの未来
RPAテクノロジーが、組織の永続的な価値を推進するために、考えられるすべてのビジネスプロセスを自動化および統合する上で、引き続き極めて重要な役割を果たします。
インテリジェントな自動化の使用–読み取りと解釈、プロセスマイニング、機械学習、NLP、仮想ボット、ワークフローオーケストレーションビジネスなどの補完的なテクノロジーを備えたRPAは、非構造化データでもますます複雑なプロセスを自動化できます。
IAにより、自動化がより洗練された複雑な作業になり、人間の能力が強化され、組織全体の意思決定が強化されます。
■最後に
今回は、国内ニュース3記事、海外ニュース2記事を取り上げてみました。
次週も、ソフトウェアテスト、テスト自動化に関するニュースをご紹介したいと思います。
最後まで見て頂き、ありがとうございました。
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