皆さん、こんにちは。
今週もソフトウェアテスト、テスト自動化に関するニュース記事をご紹介していきたいと思います。
今回は国内ニュース3記事、海外ニュース2記事をご紹介回したいと思います。
■記事内目次
「国内ニュース」
・住友電工情報システムの無料ウェビナー開催
・テストケース生成「Qumias Plus」を無償提供
・Autify導入事例:SMN株式会社
「海外ニュース」
・自動化によるソフトウェアテストの再形成
・将来のテストにおける自動化の役割
■国内ニュース
□住友電工情報システムの無料ウェビナー「楽々Framework3」開催
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000063.000030691.html
こちらは、3/23(火)に住友電工情報システムが主催する無料ウェビナー「楽々Framework3」についての内容となります。
「楽々Framework3」は、住友電工情報システムが提供するローコードのWeb開発基盤となっています。
タスク管理や、ドキュメント管理などにも利用でき、ローコードで開発できるとのことです。
住友電工情報システムでは、「楽々Framework3」の商品デモや事例集などのウェビナーを定期的に行われており、
今回はバルテス社も「短期間で品質を確保するテスト設計の発想と勘どころ」と題した内容が聴けるとのことです。
また、バルテス社のサービス「クイックテスト」サービスについてもご紹介があるとのことです。
セミナーについては、以下サイトから申し込むことができるとのことです。
https://www.sei-info.co.jp/event/workshop_fw_webinar2.html?argument=EkZKmXCQ&dmai=FW-Popup01&iesrc=ctr
・日程:3/23(火) 14:00~16:00
・申込締め切り:3/19(金)
・形式:ウェビナー
お時間取れる方は、参加されてみてはいかがでしょうか。
□テストケース生成「Qumias Plus」を無償提供
https://www.jiji.com/jc/article?k=000000064.000030691&g=prt
こちらの記事は、バルテス社が組み合わせテストケースを生成するWebアプリケーションツール「Qumias Plus」も無償提供を3/10(火)より開始した内容となります。
「Qumias」は元々、Microsoft Excelのアドオンとして追加することで利用が可能でしたが、今回の「Qumias Plus」ではアップデートにより、Webアプリケーションとして、組み合わせテストケース生成が行えるとのことです。
「Qumias Plus」は、以下のステップで組み合わせテストケースを素早く生成できるとのことです。
①因子・水準表をWeb上で作成、範囲選択
②テスト内容に応じた組合わせ設定の選択
③テストケース(組み合わせ)ダウンロード
テスト設計時のパターンを絞る際など、利用ができそうですね。
「Qumias Plus」は、バルテス社が運営する「Qbook」に無料会員登録することで、利用することができます。
「Qumias Plus」専用ページ
https://www.qbook.jp/info-qumias/index.html
「Qbook」トップページ
https://www.qbook.jp/
ご興味のある方は、上記ページにアクセスしてみてはいかがでしょうか。
□Autify導入事例:SMN株式会社
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000014.000049466.html
こちらのニュース記事は、SMN株式会社で「Autify」が導入された内容となります。
Autifyの導入記事については、過去DeNA、ZOZOテクノロジーズ、セールスフォースなど取り上げました。
E2Eテストに関して、Autifyはベストバイなツールとなってきているようですね。
今回のSMN株式会社では、Autifyの導入により、リモートワーク時のテスト実行、並列実行、リグレッションテストなどで効果があったようです。
Autifyのサービスモデル、料金プランなどについては、お問い合わせとのことです。
ご興味のある方は、以下公式サイトにアクセスしてみてはいかがでしょうか。
https://autify.com/ja
■海外ニュース
□自動化によるソフトウェアテストの再形成
https://www.itweb.co.za/content/dgp45va6Kye7X9l8
こちらのニュース記事は、「itweb.co.za」と呼ばれるサイトに掲載された内容となります。
この記事では、テスト効率を高める、またテストカバレッジを最大化や、迅速なリリーススサイクルに対応するため、
自動化テストについて述べられています。
◇自動化テストの移行
従来、ソフトウェアテストは手動テストのみで行われ、手動テスターまたは品質保証エンジニアのチームが、実行ツールを使用せずにテストの実行とレポートの生成を担当していました。
実行できるテストと実行する必要のあるテストが複数あるため、リソースを大量に消費し、手間がかかります。
テクノロジーの進歩により、特別に設計された自動化ツールを使用して手動で行っていたテストがますます自動化されています。
BBD(ビヘイビア駆動開発)の自動テストのテクニカルリードであるAkshay氏は、次のように考えています。
「今日の世界では、テスターはスキルセットを広げて、特にパフォーマンス、REST API、フロントエンドテスト用の自動テストツールに関する知識を含める必要があります。」
BBDは、クライアントに対して最善のサービスを提供するよう努めているため、テストプロセスの自動化に移行しており、レポート作成時間が5日から数時間に短縮された大規模なシステム実装で成功しています。
したがって、BBDは、自動化がソフトウェアテストの実践全体に影響を与えている5つの注目すべき方法を特定しました。
◇自動化されたテストの傾向
1.コードレス/スクリプトレスの自動化テストとビヘイビア駆動開発
コードレス、またはスクリプトレスの自動テストツールは、モデル、オブジェクト、データ、キーワードアプローチを利用し、テストの作成に必要なコーディングの量を削減または排除します。
最終的に、スクリプトレスツール(Katalon Studio、Tricentis Tosca QTP / UFT、およびSaucelabなどのクラウドをテストする統合機能を備えたTestProjectなど)は、理解とナビゲートが非常に簡単なユーザーフレンドリーなインターフェイスを介してビジネスユーザーのテストを可能にすることを目的としています。
これらのツールは、初期設定でプログラミングの実行は必要ですが、テスト環境が整った後は、未経験のユーザーでもそのフレームワークを複製して自動テストを実行できるため、人気が高まっています。
2.人工知能(AI)と機械学習(ML)
AIを利用したアプリはテスト自動化で普及しつつあり、反復的でありふれたタスクをさらに削減することでその機能を強化しています。
自動テストツールでは、テスターがツールの機能とテストケースのシナリオを手動で設定する必要がありますが、AIとMLは、特定のWebページに必要なテストスクリプトの種類を予測できます。
たとえば、テストツールの「Tricentis Tosca」は、MLを活用してすべてのWebページを処理し、実行する必要のあるテストケースまたはテストスクリプトと、各ページで実行する必要のある手順を特定および予測するオブジェクトスパイ機能を提供します。
3.アジャイルとDevOps
開発から提供までの時間を短縮するという要求に応えて、組織はますます縮小、機敏になり、DevOpsプラクティスを採用するようになっています。
DevOpsとアジャイル手法は、開発、運用、テストの境界を曖昧にし、継続的な開発だけでなく継続的なテストも強調します。
サイクルの終わりまで延期される代わりに、継続的テストとテスターは、「早期にテストし、頻繁にテストする」というモットーでチームに組み込まれ、全体的なコード品質を向上させる継続的フィードバックの仕組みを提供します。
4.ビッグデータとELTテスト
2027年までにビッグデータの世界市場は2,434億米ドルに達すると見込まれています。
ビッグデータテストはすでに行われており、eコマースからヘルスケアまでの複数の業界でプラス効果があります。
ビッグデータから完全な価値を引き出すために、テスターは抽出、変換、読み込み(ETL)テストを使用します。
これは、データを抽出して、単一のリポジトリまたはデータベースに読み込む前に、データが正しく一貫していることを確認するために使用されるプロセスです。
ここから、そしてデータの量が非常に多いため、テストの自動化が不可欠になり、特に銀行やその他の組織にとって、このような膨大な量のデータを処理する方法で引き続き大きな役割を果たします。
5.モバイルアプリの互換性と自動テスト
現在、人間とスマートフォンは密接に関連しており、スマートフォンがますます強力で機能的になるにつれて、モバイルアプリのテスト市場は急速に成長しています。
これらの急速に作成されたアプリの品質と有効性を確保するには、自動化ツール(AppiumやPerfectoなど)を使用したモバイルテストが重要ですが、さまざまなオペレーティングシステム、プラットフォーム、デバイス間で完全な互換性を確保することも重要です。
モバイルアプリの分野では互換性と環境の安定性が最優先事項であるため、テスターはAWS Device Farmなどのクラウドベースのテストインフラストラクチャを活用して、複数のAndroidまたはiOSプラットフォーム、および複数のデバイスベンダーで特定のシナリオをテストできます。
これにより、手動テストを実行するために実際のデバイスを購入して保守する必要がなくなるため、テストの効率が向上します。
自動化には明らかな利点があり、新しいツールや方法が開発されるにつれて、自動化がもたらす可能性は絶えず拡大しています。
既存の意欲的なテスターや組織は、今後数か月にわたってテスト機能を評価するため、自動化を最大限に活用して、進化し続ける業界で最先端を維持する方法を検討する必要があります。
テスト自動化に関する興味深い内容でしたので、ご紹介させていただきました。
□将来のテストにおける自動化の役割
https://www.softwaretestingnews.co.uk/the-role-of-automation-in-future-testing/
こちらのニュース記事は、「softwaretestingnews」と呼ばれるサイトで掲載されていた記事となります。
「自動化によるソフトウェアテストの再形成」と同様、テスト自動化に関する内容でしたので、ご紹介したいと思います。
◇テスト自動化とRPA
テストツールは、タスクを自動化するために本番環境で必ずしも使用されるとは限りませんが、テスト自動化エンジニアの役割はすぐにRPAに拡大します。
テスト自動化ツールとRPAツールは、基本的に同じですが、異なる環境で使用されます。
実際、テストツールにはRPA設定で使用できる機能がありますが、テストアクティビティでRPAを使用することもできます。
アジャイル/ DevOpsは、過去数年間でテスト自動化を次のレベルに押し上げました。
自動化なしのアジャイル/ DevOpsはありませんが、これはそれだけではありません。
アジャイルとDevOpsは、シングルユースの自動化にまで及ぶ可能性があります。
これは、自動化の構築がはるかに簡単になると、自動化を使用するためのコストと労力が削減されます。
◇AIとML
自動化におけるAI / MLについて話すことは非常に重要です。
AI / ML機能を備えていることは素晴らしいことですが、現在、適切なAIまたはMLのようには感じられません。
一部のツールは画面をスキャンして、画面上ですべてのオブジェクトが使用可能であることを通知できますが、これは、次の画面に移動したり注文を送信したりするために押すボタンを理解するための小さなステップにすぎません。
AIがこの分野で成長し、ツールがテストパスを自動的に構築できるようになれば、これは大きな成功につながる可能性があります。
たとえば、シングルユーステストを非常に迅速に作成でき、完了したら、回帰テストのみを保持できます。
それはメンテナンスの削減に役立ちます。
現在、これは完全に自動化されたプロセスではありません。
これらの新しく「モーフィングされた」スクリプトが本番環境で自動的に使用される前に、品質管理が必要です。
最終的に、一部のアプリケーションはRPA機能を開発する可能性があります。
MicrosoftがAutomationAnywhereを引き継ぎ、それをPower Platformに組み込むことで、多くの自動化タスクをバックオフィスで実行できます。
◇テストレポート
さらに、自動化は、私たちが実行するプロジェクトでも使用できます。
テストツールは独自のテストレポートを作成しますが、残念ながら、これらのレポートはテスト管理者が望んでいるものと正確に一致しないことがよくあります。
テスターの立場は、テストを超えて、より品質保証に関連する役割にさらに変化することがわかります。
これが起こるまでには非常に長い道のりがあり、それでも、すべての組織がそこに到達できるわけではありません。
それでも、最終的には、より多くの自動化が至る所に導入されるでしょう。
◇テストモデル
より広く普及する自動化のもう1つの開発分野は、モデルの作成です。
テストツールは、使用するフィールド、リンク、またはボタンを探して、テストシナリオの最後まで進む方法を感じることにより、そのパスを自動的にたどることができる場合があります。
新しいバージョンのアプリケーションで同じパスを実行すると、違いが検出され、スクリプトが真に自己修復できるようになります。
ツールは、デスクトップとモバイル間、または異なるモバイル解像度間で、さまざまな実行環境にすでに適応できます。
◇結論
このすべての自動化により、テスターの役割は進化していると思います。
自動化のテストケースとコードテストを作成しますが、最終的にはツールがそれらのアクティビティを実行します。
ただし、これらのツールの出力は引き続き検証する必要があり、ここで品質保証が強化されます。
テストの進化は、止まることはありません。
そのため、現在のツール、アプローチ、および開発を最新の状態に保つことが重要です。
興味深い内容でしたので、ご紹介させていただきました。
■最後に
今回は、国内ニュース3記事、海外ニュース2記事を取り上げてみました。
次週も、ソフトウェアテスト、テスト自動化に関するニュースをご紹介したいと思います。
最後まで見て頂き、ありがとうございました。
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