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【テスト環境】AndroidStudio導入 2020年最新 windows10編

皆さん、こんにちは。
今回は、Windows10環境でのAndroid Studioの導入についてご紹介したいと思います。
Android Studioについては、他のブログサイトでも紹介されていますが、私の場合、開発者というより、テスト側の観点でお伝えできればと思います。
今回は導入部分、次の回でAndroid端末でのテストで使える内容をお伝えしたいと思います。
導入に関しては、以下の内容の流れでお伝えしていきたいと思います。

■ アジェンダ

Android Studioでできること(テスト視点)
Java JDKの導入
Android Studioの導入
環境変数、環境パス設定
環境パスのチェック

 

■ Android Studioでできること(テスト視点)

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Android Studioは、主にAndroidアプリの開発に使われるため、Androidアプリ開発者向けだろうと思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、Android Studioを導入することで、Androidアプリのテストに役立てることが多々あります。
メリット、デメリットの観点で述べたいと思います。

□ メリット

メリットとしては、主に以下が挙げられます。

◇ スクリーンショットができる

Android端末では、機種によってそれぞれですが、電源ボタン+音量ボタン「-」の同時長押し等で、画面のスクリーンショットが行えます。
これでも問題ありませんが、その取得したスクリーンショットをバグレポートのチケットのエビデンスや、ドキュメント等に使用する際、以下のような手順を踏む必要があります。
①USBでPCと接続
②Android端末のフォルダ階層に潜ってスクリーンキャプチャを探す
③スクリーンキャプチャをPCのデスクトップ等の階層に移す
慣れれば問題ありませんが、使い慣れないAndroid端末の場合、手順②のフォルダ階層から探すのに手間がかかると思います。
Android Studioであれば、PCとUSBケーブルで接続していれば、PC側でスクリーンキャプチャを取得することもできます。

◇ 動画撮影が行える

スクリーンキャプチャと同様、Android Studioでは、動画も取得することができます。
Androidアプリのテスト時に、バグが発生する手順など、キャプチャや言葉ではわかりづらい場合、動画ファイルを用意することで、バグを修正頂く開発者へより明確に伝えることができると思います。

◇ ログを取得できる

Androidアプリのテストを行う際、バグが発生した際、ログを取得することで、より不具合箇所を特定すことが可能となります。
アプリの強制終了や、動的なバグが起きた場合、画面キャプチャの他、ログを添えることで、開発者によりバグの詳細を伝えることができます。

◇ Androidの実機端末が用意できないとき、エミュレーターで代用できる

手元にAndroidの実機が無い場合、エミュレーター使用することで、実機の代用とすることができます。
すべてが代用できるわけではありませんが、アプリの動作確認や、画面のレイアウトなど、エミュレーターを使って代用することができます。

◇ Androidの知見が深まる

個人的は、これが一番影響があるのではと考えています。
Android Studioを導入し、テスト等で使っていくことで、Android端末、Androidアプリの知見が確実に広まります。
私もAndroid Studio、その前身のEclipse等を使う前と後ではAndroidへの興味、関心がとても変わりました。
一テスターから開発者へとジョブチェンジするきっかけにもつながると、思います。

□ デメリット

デメリットについては、以下が挙げられます。

◇ 導入までに、ある程度の知見が必要

AndroidStudioの導入に関しては、数年前より、日本語でも情報が多く取りあげられるようになりました。
それでも、慣れないうちは、手間と感じると思います。
また、導入を取り上げられている記事等では、やはり開発視点からのものが多く、導入後、開発にフォーカスをあてた内容が多いのではと個人的には思います。

◇ ある程度の容量が必要

Android Studioを導入する際、PCに以下スペックが求められています。
・ディスクの空き容量:2GB以上、推奨4GB以上
・RAM:3GB以上、推奨:8GB
・画像解像度:1280×800
デスクトップPCでは問題ありませんが、ノートPCでハードディスク、SSD容量が低いモデルを使われている方は注意が必要です。
Corei5等のCPU、容量が128GBモデルのPCあたりであれば、問題ないと思います。

 

メリットの方が多いので、Android Studioを導入しない手はないでしょう。
以下の項目から、Android Studioの導入について、お伝えしていきたいと思います。

 

■ Java JDKの導入

AndroidStudio_intro_win_image_02
Android Studio及びAndroidは、Javaベースで動いています。
Android Studioを使う際は、Java JDK(開発側)をインストールする必要があります。

□ Java JDKの有無チェック

まずはJava JDKがお持ちのPCにインストールされている、されていないをチェックします。
すでに、JDKをインスト―ルされている方は、こちらの項目は飛ばして頂いて構いません。

□ No.1:コマンドプロンプト表示、タスクバーに止める

以下操作で、まずはコマンドプロンプトにアクセスしやすいようにに設定します。
Windowsアイコン+Rで、「ファイル名を指定して実行」を表示し、「cmd」を入力後、「OK」を選択します。
AndroidStudio_intro_win_image_02_1

AndroidStudio_intro_win_image_02_2
・コマンドプロンプトが表示されましたら、タスクバーのアイコンを右クリックし、タスクバーにピン留めします。

これでコマンドプロンプトへのアクセスが行いやすくなりました。

 

□ No.2:Javaバージョンを確認

以下を入力します。
Java -version
(Javaの後は、半角スペースを入力します。)

AndroidStudio_intro_win_image_02_3

上記のように、表示された場合は、Java JDKをインストールします。

□ No3:Java JDKインストール

Java JDKは以下からインストールします。
https://www.oracle.com/jp/java/technologies/javase-jdk15-downloads.html
私が今回ダウンロードしたのは、以下verとなります。
「jdk-15.0.1_windows-x64_bin.exe」

AndroidStudio_intro_win_image_02_4

 

AndroidStudio_intro_win_image_02_5

同意にチェックを入れて、exeファイルをインストールします。
インストールは基本的に、デフォルト値で進めていって問題ありません。
(1)「次へ」を押していきます。
AndroidStudio_intro_win_image_02_6(2)インストール先を確認しておきます。

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(3)インストールのウィザードが一通り終了したら閉じます。
AndroidStudio_intro_win_image_02_8

□ No.4:コマンドプロンプトで、Java のバージョン確認、JDKがインスト―ルされた場所を確認

コマンドプロンプトを開いていた場合は、一度終了し、再起動後、以下コマンドを入力します。
Java -version

以下のように、Java versionが確認できたらOKです。
インストール階層も控えておきましょう。
私の場合は以下となっています。
C:\Program Files\Java\jdk-15.0.1\bin

AndroidStudio_intro_win_image_02_9

 

■Android Studioの導入

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Java JDKがインストールできましたら、Android Studioをインストールしていきます。
Android Studioの場合も手順に沿ってインストールしていけばOKです。

□AndroidStudioのダウンロード

Android Studioは、以下からアクセスします。
https://developer.android.com/studio?hl=ja

(1)利用規約を確認後、同意にチェックを入れたうえで、ダウンロードを行います。

AndroidStudio_intro_win_image_03_1

AndroidStudio_intro_win_image_03_3

私がダウンロードしたAndroid Studioは以下verとなっています。
android-studio-ide-201.6953283-windows.exe

 

□ Android Studioインストール

AndroidStudioのインストーラーファイルをダウンロード後、exeファイルをダブルクリックし、インストールウィザードを進めていきます。
(1)「Next」を選択します。

AndroidStudio_intro_win_image_03_4

(2)「Next」を選択します。

AndroidStudio_intro_win_image_03_5

(3)Android Studioのインストール先を確認し、「Next」を選択します。

AndroidStudio_intro_win_image_03_6

(4)デフォルトの設定値で問題ないので、「Install」を選択します。

AndroidStudio_intro_win_image_03_7

(5)インストールが完了するまで待ち、「Next」を選択します。

AndroidStudio_intro_win_image_03_8

(6)「Finish」を選択して、インストールは完了です。

AndroidStudio_intro_win_image_03_9

 

□ AndroidStudioの起動

インストールが終わったら、以下の表示となります。
(1)インポートはないと思いますので、「Do not import settings」を選び、「OK」を選択します。

AndroidStudio_intro_win_image_03_10

(2)Android Studioが起動します。

AndroidStudio_intro_win_image_03_11

(3)こちらは「Send usage statistics Google」、「Don’t send」どちらでも構いません。
私は「Send usage statistics Google」を選択しました。

AndroidStudio_intro_win_image_03_12

(4)「Next」で進めていきます。

AndroidStudio_intro_win_image_03_13

(5)Setupを選びます。
「Standard」で問題ありません。
「Next」で次へ進みます。

AndroidStudio_intro_win_image_03_14

(6)UIの表示設定となります。
お好みで選びましょう。
「Next」で進みます。

(7)最新のAndroid SDK Platformなどインストールし、「Finish」を押して完了とします。
AndroidStudio_intro_win_image_03_15AndroidStudio_intro_win_image_03_16

(8)セットアップが終わった後は、「+Create New Project」でプロジェクトを作ります。

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(9)このプロジェクト作成は、デフォルトの「Empty Activity」で問題ありません。
「Next」を選択します。

AndroidStudio_intro_win_image_03_18

(10)Nameを入力し、「Finish」ボタンを選択します。

AndroidStudio_intro_win_image_03_19

(11)起動後は、以下画面のようにようになります。
一旦、これでAndroid Studioのインストール、セットアップフローはOKとなります。

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■ 環境変数、環境パス設定

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Android Studioの導入が一通り済んだ後は、各ツールを使用するため、環境変数、パス設定を行います。
環境変数は、パスを変数設定し、簡略的に使用することができます。
パス設定は、いくつかの階層にあるツールを使う際、いちいちパスを指定しなくても使えるように設定していきます。

□ 環境変数設定

環境変数は、JavaとAndroid Studioに内包されている各ツールのパスを設定します。

◇ Javaの場合

Java JDKをデフォルトの設定でインストールした場合、以下パスとなっています。
C:\C:\Program Files\Java\jdk-15.0.1\bin

◇ Android Studioの場合

Android Studioでは、いくつかのツールがそれぞれ分かれて格納されているため、複数のパスを確認する必要があります。
・Android SDK:SDKの大本の場所を指定します。
C:\Users\sinsu\AppData\Local\Android\Sdk

・Android Tools:エミュレータ―等が格納されている場所を指定します。
C:\Users\sinsu\AppData\Local\Android\Sdk\tools

・Android Platform Tools:コマンドプロンプトで利用する「adb」ファイル等が格納されている場所を指定します。
C:\Users\sinsu\AppData\Local\Android\Sdk\platform-tools

◇ システム環境変数に追加

上記、4つの内容をシステム環境変数に追加していきます。

(1)画面下にある検索アイコンを選択し、「システム環境変数の編集」と入力し、以下を選択します。

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(2)「環境変数」を選択します。
AndroidStudio_intro_win_image_03_23

(3)画面下側のシステム環境変数の「新規」を選びます。

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(4)各4つ内容を変数、値でそれぞれ新規に追加していきます。

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a)
・変数:JAVA_HOME
・値:C:\Program Files\Java\jdk-15.0.1\bin

b)
・変数:ANDROID_HOME
・値:C:\Users\sinsu\AppData\Local\Android\Sdk

c)
・変数:ANDROID_TOOLS
・値:C:\Users\sinsu\AppData\Local\Android\Sdk\tools

d)
・変数:ANDROID_PLATFORM_TOOLS
・値:C:\Users\sinsu\AppData\Local\Android\Sdk\platform-tools

 

□ Path設定

続いて、Path設定を行っていきます。

◇Pathの編集追加

(1)変数設定と合わせて、こちらも設定しておかないと、各ツールがうまく起動しないため、設定していきます。
同じく、システム環境変数の「Path」を選択し、「編集」を選択します。

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(2)以下のように、Java JDK、AndroidのTools、platform-toolsの階層を追加します。
C:\C:\Program Files\Java\jdk-15.0.1\bin
C:\Users\sinsu\AppData\Local\Android\Sdk
C:\Users\sinsu\AppData\Local\Android\Sdk\tools

追加したら、「OK」を押して、システム環境変数のウィンドウもそれぞれ閉じていきます。

 

■環境変数、環境パスのチェック

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最後に、環境変数、パスのチェックを行います。
コマンドプロンプトを起動します。

□環境変数のチェック

環境変数のチェックは、Javaで確認してみましょう。
以下コマンドを入力します。
echo %JAVA_HOME%

C:\Program Files\Java\jdk-15.0.1\bin
と表示されたらOKです。

 

□環境Pathのチェック

環境Pathのチェックは、adbコマンドが行えるか確認してみましょう。
以下コマンドを入力します。
adb devices

List of devices attached
と表示されたらOKです。

 

■ 最後に

今回は、Android Studioの導入について、ご紹介いたしました。
長々となってしまい、申し訳ございません。

最後まで読んで頂けましたら、幸いです。

 

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