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【News】2022年12月(ソフトウェアテスト/ゲームテスト書籍/自動化ツール12選/OTT)

皆さん、こんにちは。

ソフトウェアテスト、テスト自動化に関するニュース記事をご紹介していきたいと思います。
今回ご紹介する内容は以下となります。

■記事内リンク

□1.【第1回】ソフトの品質維持に欠かせない「ソフトウェアテスト」とは?/~ソフトウェアテスト自動化の今とこれから~

□2.ゲームの品質管理は「経験に頼るデバッグ」から「計画的なゲームテスト」へ、『ゲームをテストする』発売

□3.テスト自動化ツール比較12選。タイプ別に紹介

□4.品質工学で OTT プラットフォームの欠陥を排除

□1.【第1回】ソフトの品質維持に欠かせない「ソフトウェアテスト」とは?/~ソフトウェアテスト自動化の今とこれから~

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https://u-note.me/note/71020

こちらは、U-noteに記載されていた内容となります。
Magicpod社の玉川氏が記載された「ソフトウェア品質維持に欠かせないソフトウェアテストとは?」との内容です。
今回の記事は第一回の内容となっていますが、第二回、第三回の記事も掲載されていますので、ご興味のある方はそちらもチェック頂ければと思います。

第一回の内容は以下について取り上げられています。
・ソフトウェアテストとは何か
・ソフトウェアテストの種類
・テスト自動化の向き・不向き
・自動テストのコード作成はだれもやりたがらない領域だった
・テスト自動化の先に見えてきたこと

◇ソフトウェアテストの種類

ソフトウェアテストの種類では、テストレベル、テストタイプのことがJSTQBに沿った内容が掲載されています。


◇テスト自動化の向き・不向き

テスト自動化の向き・不向きは、それぞれテスト自動化に向いている特徴、向いていない特徴を取り上げられています。
「テスト自動化に向いている」テストの特徴は、繰り返し/項目が多い/手順が決まっているとことを取り上げられています。
私はこれに追加として、クロスブラウザ、マルチプラットフォームも該当するのではないかと思いました。

「テスト自動化に不向き」なテストの特徴は、使う機会が少ないテスト、変更が多いテストなどが挙げられていました。
こちらはメンテナンスコストの方がかかることが挙げられていました。
こちらについても、同感の内容でした。

また、玉川氏は、「テスト自動化の8原則」についても取り上げられていました。
1.手動テストはなくならない
2.手動でおこなって効果のないテストを自動化しても無駄である
3.自動テストは書いたことしかテストしない
4.テスト自動化の効果はコスト削減だけではない
5.自動テストシステムの開発は継続的に行うものである
6.自動化検討はプロジェクト初期から
7.自動化テストで新種のバグが見つかることは稀である
8.テスト結果分析という新たなタスクが生まれる

◇テスト自動化の先に見えてきたこと

こちらでは、今後Magicpodなどのツールを利用して、テスト自動化の敷居が低くなった結果、テスト自動化が当たり前になったことで、QAに求められるスキルセットが高度化してくると述べられています。
こちらについても同感です。
アジャイル開発が支流になる中、QA、QCは、セキュリティや運用といった部分を対応していく(アジャイルテストの四象限のQ3,Q4部分)必要があると、私も思います。

第一回の掲載は以上のような内容でしたが、第二、第三回の記事も掲載されていましたので、ご興味のある方は以下サイトページにアクセスされてみてはいかがでしょうか。
https://u-note.me/note/71020

□2.ゲームの品質管理は「経験に頼るデバッグ」から「計画的なゲームテスト」へ、『ゲームをテストする』発売

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https://codezine.jp/article/detail/16968

こちらは、「Code.Zine」に掲載されていた内容です。
「ゲームをテストするバグのないゲームを支える知識と手法」の書籍が12/22に発売されました。

ゲームテストを題材とする書籍は、ほとんど見なかったので、ご紹介したいと思います。
私自身、テストに携わったのがゲームでした。
20年近く前は、JSTQBやソフトウェアテストの書籍など、ほとんどなかった時代でした。
昨今、コンシューマー、モバイルが普及したことにより、かつソフトウェアの種類も多くなり、テストの重要性も増え、テストに関する様々な書籍や動画コンテンツが増えてきました。

また、テストの業務は、関東圏というか東京一極集中ではありましたが、北海道、福島、大阪、福岡など、各地に広がりつつあります。
地方出身の私個人の意見としては、もっと地方にもそういった会社や仕事があり、地域の活性化や人材の育成なども進んだらと思っています。

テスト業界に携わる際、ゲームから入るのは、一つの手段として良いと考えています。
ゲームは視覚的に判別しやすく、コンシューマ機器、モバイル機器でゲームをやった経験があれば、取り掛かりやすいと思います。
「テスト業務の流れ」的なものをつかみやすいと思います。

前置きが長くなってしまいましたが、本書は以下の内容で構成されています。

◇書籍の構成

・第一章:謎めいたゲームテストの世界
・第二章:ゲーム開発の変遷
・第三章:ゲームテストのための組織
・第四章:ゲームデバッグはもう古い!?
・第五章:多種多様なゲームテスト
・第六章:ソフトウェアテストの活動
・第七章:先端的な技術の活用
・第八章:未経験から始めるゲームテスター
・第九章:ゲームテスターのキャリア
・第十章:ゲームテストの未来

構成をみると、入門書的なものだと思います。
ゲーム業界は、今後もモバイル、コンシューマそれぞれで成長していくと思いますので、これからゲームテストの仕事に携わりたい方に適した書籍ではないかと思います。

ご興味のある方は、以下ページにアクセスされてみてはいかがでしょうか。

https://amzn.to/3YJtbdl

□3.テスト自動化ツール比較12選。タイプ別に紹介

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こちらは「aspicjapan.org」に掲載されていた内容となります。
テスト自動化ツールについて、まとめられていましたので、ご紹介したいと思います。

◇テスト自動化ツール概要

テスト自動化ツールの説明、タイプについて記載されています。
Webアプリ、モバイルアプリ、デスクトップアプリといったタイプ、オープンソース、ノーコードのツールなど紹介されています。

◇テスト自動化ツール

「Webアプリとモバイルアプリに対応」

・Autify
https://autify.com/
特徴:ノーコード、Web、モバイル向けあり。

・MagicPod
https://magicpod.com/
特徴:制御フロー、クロスブラウザ、マルチ端末テスト、Jenkins,Slackなど外部連携サポート。

・mabl
https://www.mabl.com/ja/
特徴:E2Eのノーコードテストツール。テストを自己修復するオートヒーリング機能あり。

・BrowserStack
https://www.browserstack.com/
特徴:デスクトップブラウザ、iOS,AndroidOSデバイスにアクセス可、Seleniumとの併用も可能。

「デスクトップアプリにも対応」

・Ranorex
https://ranorex.techmatrix.jp/
特徴:ローコード、ノーコード自動化ツール、Ranorex Spyで要素を分析、識別。

・UIPath Test Suite
https://www.uipath.com/ja/product/test-suite
特徴:RPAツール「UIPath」の自動テスト用プラットフォーム。

「Webアプリに対応」
・T-DASH
https://service.valtes.co.jp/t-dash/
特徴:ノーコードテスト自動化ツール、ローライセンス。

・Testablish
https://www.sra.co.jp/testablish
特徴:Web,GUIツール、Seleniumのテストコードを自動生成。

「オープンソース」
・Selenium
https://www.selenium.dev/ja/
特徴:Webブラウザ操作の自動化ツール、各言語(Java,Python,Ruby,Javascript)に対応。

・Cypress
https://www.cypress.io/
特徴:E2E向けテストツール、Seleniumベースではないため、実行スピードが速い。

・TestCafe
https://testcafe.io/
特徴:デスクトップ、ブラウザ、モバイルに対応、Seleniumベースではなく、ユーザーロール、自動待機等可能。

・Appium
https://appium.io/
特徴:iOS,Android,Windowsアプリ、ブラウザアプリに対応。

以上が取り上げられていました。
個人的には、Cypressは使ったことがない、Seleniumベースではないので、別途学習してみたいと思います。
より詳細な内容を確認したい方は、以下ページにアクセスされてみてはいかがでしょうか。
https://www.aspicjapan.org/asu/article/19271

□4.品質工学で OTT プラットフォームの欠陥を排除

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https://www.impactqa.com/blog/eliminate-ott-platform-flaws-with-quality-engineering/

こちらは、「impactqa.com」に掲載されていた内容となります。
「OTTプラットフォーム」という言葉を初めて知り、興味深かったので、ご紹介したいと思います。

◇初めに

OTT は「Over The Top」の略で、既存のインターネット サービスを超えてインターネット経由でメディア コンテンツを配信するストリーミング サービスを指します。
以前はケーブルテレビのサブスクリプションがメディアを消費するための頼りになるオプションでしたが、近年ではNetflix、Amazon Prime、Disney +などのストリーミングサービスが取って代わりました.。

OTT プラットフォームのおかげで、オンライン メディアの消費は現在、従来のケーブル テレビよりも人気があります。
かつて唯一のビデオ コンテンツ プロバイダーであったケーブル テレビは、現在 OTT で利用できます。
ただし、OTT プラットフォームのパフォーマンスは、提供するコンテンツだけでなく、プラットフォーム上でのユーザー エクスペリエンスがどれほどシームレスでスムーズかによっても判断されます。
OTT プラットフォームの成功は、プラットフォームの設計方法によって決まるコンテンツ配信システムに大きく依存します。
非常に効率的な設計を実現するには、品質エンジニアリングとテストを優先する必要があります。

◇OTTプラットフォームテストの役割と重要性

消費者はさまざまな OTT プラットフォームを使用してコンテンツを視聴しています。
現在、市場には 110 を超えるメディア プロバイダーが存在します。
競争は日々激化しているため、すべてのプロバイダーは差別化を図っています。

OTT テストには、ソフトウェア パフォーマンス エンジニアリングによるデータ、音声、ビデオ コンテンツの配信品質、およびユーザー エクスペリエンスのテストが含まれます。
OTT の 1 つのアプリケーションの背後では、複数のアプリケーション コンポーネント、ネットワーク、およびインフラストラクチャのセットアップが相互にリンクされています。
したがって、OTT プラットフォームのテストには、さまざまな種類のテストも含まれます。
これらのアプリケーションは、次の機能についてテストされています。

・ユーザーフレンドリーでインタラクティブなインターフェース
・複数のデバイス/ブラウザとの互換性
・コンテンツの選択
・アプリの機能テスト
・コンテンツのパーソナライズされた推奨事項

◇OTTテストの課題

現在、ほとんどのコンテンツは、レンタルや衛星テレビではなく、ストリーミングを通じて配信されています。
したがって、OTT プラットフォームを通じてユーザーに質の高いサービスを提供することが不可欠です。
さらに、OTT テストにより、アプリのすべての機能が完全に機能し、シームレスなユーザー エクスペリエンスが保証されます。

以下に、OTT テスターが直面する一般的な課題をいくつか示します。

・クロスデバイスの互換性
理想的には、OTT プラットフォームは、コンピューター、スマート TV、スマートフォン、タブレットなど、すべてのインターネット対応デバイスで動作する必要があります。
ただし、テスターがすべてのデバイスとオペレーティング システムにアクセスする必要がある場合があるため、複数のデバイスで OTT アプリケーションをテストすることは大きな課題です。

・異なるネットワークでの応答時間の短縮
OTT サービスを中断なく実行するには、インターネットの速度が重要です。
データ転送速度が遅いと、バッファリングに時間がかかり、ユーザーがプラットフォームを切り替えざるを得なくなる可能性があります。
したがって、さまざまなネットワークで OTT プラットフォームのパフォーマンスをテストすることが不可欠です。

・トラフィックの過負荷
有名なイベントやストリーミング ショーによってトラフィックが増加する可能性があり、トラフィックの過負荷がいくつかの不具合につながり、顧客からの否定的なフィードバックが生じる可能性があります。
さらに、トラフィックの負荷は通常予測できないため、テスターが事前に予防策を講じることは困難です。

テスターは、これらの課題やその他の課題に直面する可能性があります。
しかし、アプリケーションのテストは不可欠なステップであり、克服することもできます。
そのため、次のセクションで説明するこれらの課題を克服する方法をいくつか紹介します。

◇テストの課題を克服するには?

○自動テスト
ほとんどの QA の問題は、自動化された OTT テストによって処理および解決できます。自動テストは、次の点で役立ちます。

・テスト カバレッジを最大化する
・追加のテスターを雇用せずにテスト プロセスをスケーリングする
・手動テストと比較して高速なデバッグ

○クロスデバイスとブラウザのテスト
これには、さまざまなブラウザーやデバイスでアプリケーションをテストすることが含まれます。
OTT アプリケーションが他のプラットフォームで確実に動作するようにすると、レンダリング プロセスが容易になります。

○負荷テスト
OTT テスターは、アプリケーションの負荷制限もテストする必要があります。
このようにして、需要が高いときにアプリケーションがクラッシュするのを防ぐことができます。
さらに、負荷テストは、アプリケーションの安定性を維持するのに役立ちます。

これとは別に、機能テスト、UI/UX テスト、セキュリティ テスト、パフォーマンス テスト、統合テストなどのいくつかのテストを実行して、OTT アプリケーションをテストできます。

◇まとめ

OTT プラットフォームの台頭は著しいものであり、世界中のユーザーが利用できるようになる前の品質チェックに対する需要も同様です。
アプリの品質を確保するために、 OTT プラットフォームの専門知識を備えた、信頼できる信頼できるソフトウェア テスト会社を持つことが理想的です。

□最後に

今回は、以上のニュースを取り上げてみました。
次週も、ソフトウェアテスト、テスト自動化に関するニュースをご紹介したいと思います。
最後まで見て頂き、ありがとうございました。

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