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【News】9月2週のニュース(ペネトレーションテスト,ISO/IEC/IEEE 29119の無料解説書,AFTA 他)

皆さん、こんにちは。
Software Test、Test Automationについてのニュースのまとめ記事を投稿していきたいと思います。
今回は、国内ニュース2記事、海外ニュース3記事をピックアップいたしました。

■今週(2020/09/06~2020/09/12)のニュース

□国内ニュース

東京エレクトロン デバイス、完全自動化ペネトレーションテストを開始
https://news.yahoo.co.jp/articles/6f59bf9cdb3f5474c3434c4f6dd7d861b698a188

ソフトウェアテスト国際規格の解説書を無料公開!バルテスからすべてのエンジニアに贈る、世界で戦えるテスト技法
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000040.000030691.html

□海外ニュース

Why Outsource Your Software Testing Process?
https://customerthink.com/why-outsource-your-software-testing-process/

AFTA 3.0 – Aspire Systems Launches its Top Test Automation Framework for the Millennials
https://www.einnews.com/pr_news/525441344/afta-3-0-aspire-systems-launches-its-top-test-automation-framework-for-the-millennials

Diffblue launches a free community edition of its automated Java unit testing tool
https://techcrunch.com/2020/09/08/diffblue-launches-a-free-community-edition-of-its-automated-java-unit-testing-tool/

 

■国内ニュース

□東京エレクトロン デバイス、完全自動化ペネトレーションテストを開始

https://news.yahoo.co.jp/articles/6f59bf9cdb3f5474c3434c4f6dd7d861b698a188
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こちらの記事は、「東京エレクトロン デバイス」社がイスラエルのPcysysが開発する「PenTera」の販売を開始したとのニュースとなります。
「PenTera」とは、完全自動化のペネトレーションテストプラットフォームと記載されています。
私は、この「ペネトレーションテスト」という言葉自体、初めて知ったので、少し調べてみました。
この「ペネトレーションテスト」とは、「侵入テスト」と呼ばれたりします。
特定の意図をもつ攻撃者が攻撃に成功するかどうかを検証するテストとのことです。

上記ペネトレーションテストを自動化したツール「PenTera」とのことです。
「PenTera」のページでは、以下特設ページが用意され、解説動画も掲載されています。
「PenTera」の大まかな使用法としては、
・①IPアドレスの範囲、期間を指定
・②攻撃、侵入タイプを指定
と操作は数ステップで行え、テストを開始できるようです。
テスト実行後は、レポートも生成され、各テストの結果が数値化されます。
その数値から、とるべきセキュリティ対策案が提示されるとのことです。

「PenTera」のツールの料金表等は掲載されておらず、「お問い合わせ」からの案内となっているようです。

「PenTera」のページ
https://cn.teldevice.co.jp/product/pcysys_pentera/?_ga=2.149314290.571454201.1599814212-1924711423.1599814212

ここ数日、巷のニュースではドコモ銀行での不正取引について、話題になっています。
第三者からの侵入防止、セキュリティ強化のため、上記のようなツールを導入するのもありかもしれませんね。

 

□ソフトウェアテスト国際規格の解説書を無料公開!バルテスからすべてのエンジニアに贈る、世界で戦えるテスト技法

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000040.000030691.html
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こちらの記事は、バルテス株式会社で運用されています「Qbook」と呼ばれるサイトで、「ISO/IEC/IEEE 29119ソフトウェアテスト規格の教科書 電子版」が会員特典で、無料で読めるというニュースとなります。

ISOシリーズでは、個人的に品質に関するISO9001、セキュリティに関するISO27001、自動車の機能安全に関するISO26262は把握していましたが、「ISO/IEC/IEEE 29119」に関しては初めて聞きました。
こちらは、2013年ごろに発行された規格のようです。

ソフトウェアテストに関する内容は、過去JSTQB(ISTQB) Foundationのシラバスまとめを掲載いたしました。
「ISO/IEC/IEEE 29119」については、個人的にも学習し、別の機会でご紹介したいと思います。

実際の電子書籍は、Web上でのみ読むことが可能なコンテンツとなっています。
ページ数は211ページとある程度あるため、有線環境で読むことをお勧めします。

また、本書籍は、AmazonのKindle版を購入することができますが、Qbookでは会員登録特典として、本書が無料で読むことができます。「ISO/IEC/IEEE 29119」の書籍としては、日本語で唯一となっています。
気になった方はこの機会にQbookで会員登録してみるのはいかがでしょうか。
私は早速会員登録して、本書について学習を進めたいと思います。

Qbook「ISO/IEC/IEEE 29119ソフトウェアテスト規格の教科書」のページ
ISO/IEC/IEEE 29119 ソフトウェアテスト規格の教科書
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■海外ニュース

□Why Outsource Your Software Testing Process?

https://customerthink.com/why-outsource-your-software-testing-process/
こちらの記事は、ソフトウェアテストプロセスを外部委託する理由について述べられています。
日本に限らず、今回のコロナウィルスの件で、海外でも今までとは違う生活様式となり、リモートワークによる業務が増えてきました。
ソフトウェアの開発に限らず、QAやテストといったプロセスもリモートワークでの業務を行うシーンが増えてきていると思います。
今回は、上記のようなシーンで、QAやテストを外部委託のテスト会社を雇い、その課題について述べられた内容となっています。

私の周りの環境もそうですが、リモートでスマートフォン向けアプリのテスト、Webテスト行う際、以下のような問題も起きています。
・テスト環境の接続の問題
・テスト用のデバイスの確保(Android、iOSのソフトウェアverの確保、ハードウェアの画角サイズの確保)
・会社以外のネットワークを使用する際のリスク、セキュリティ問題

上記のような場合、内部のQA、テストを実施するよりも、外部委託のソフトウェアテスト会社で補うと、上記問題の解決の糸口、及びコスト削減、テストの自動化等につながるようにのではと、記事の著者は述べています。

私も、上記考えには一部賛成する部分もあります。
コロナウィルス後、テスト自動化に限らず、開発側の自動化、運用管理の自動化等が増えてきたと思います。
そのようなツールの導入や、外部委託の会社に任せるといったことは、確かに有効な手段の一つと思います。
しかし、逆にそのようなテスト自動化やリモートワークの対策を現メンバーのQA、テストスタッフがおのずと解決策を見つけ、テスト自動化等、工数削減、業務改善につながることを取り組むことで、会社への貢献、及び自身のスキルアップにつながるのではないかと思います。

□AFTA 3.0 – Aspire Systems Launches its Top Test Automation Framework for the Millennials


https://www.einnews.com/pr_news/525441344/afta-3-0-aspire-systems-launches-its-top-test-automation-framework-for-the-millennials
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この記事は、「Aspire Systems」社がミレニアル世代向けのテスト自動化フレームワーク「AFTA 3.0」を発表した内容となります。
こちらの「AFTA」は、Seleniumがベースとなっており、テスト自動化に限らず、運用管理についても考慮されており、アジャイル開発にも向いているとのことです。

「AFTA」のユニークな機能として、UI要素のプロパティが変更されたときに、テスト実行中にテストスクリプトを自動的に修復できる「StabilizedJS」で構成されているとのことです。
これにより、テスト管理等の工数を削減することにつながります。

Seleniumベースとなっていますので、基本的にはPCブラウザ、モバイルブラウザの自動テストと思われます。
構成に関しては、以下図となっているようです。
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「AFTA」の使用料金などについては、特に明記はなく、デモ版の問い合わせからとなるようです。
https://testing.aspiresys.com/selenium-testing-automation-framework

「AFTA」についての紹介ページは以下となっています。
https://www.aspiresys.com/independent-testing-services/test-automation-framework

 

□Diffblue launches a free community edition of its automated Java unit testing tool

https://techcrunch.com/2020/09/08/diffblue-launches-a-free-community-edition-of-its-automated-java-unit-testing-tool/
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こちらは「Diffblue」社が自動化されたJavaユニットテストツールの無料コミュニティエディションを発表したとの記事となります。

また、海外ニュースの他、日本の「techcrunch」でも取り上げられていました。
https://jp.techcrunch.com/2020/09/09/2020-09-08-diffblue-launches-a-free-community-edition-of-its-automated-java-unit-testing-tool/

「Diffblue」は、機械学習を使用し、開発者がJavaコード用ユニットテストを自動作成することを支援するとあります。
開発者が一からコードを記述しなくても、機械学習により自動生成したコードをベースに、コードの編集等が行えるようです。
今回は、上記「Diffblue」は有料のサブスクリプションのみのサービスでしたが、無料のコミュニティエディションであるCommunity Editionを提供するとのことです。
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また、個人向けプラン月120ドル(訳1万2800円)のサービスも開始されるとあります。

言語のサポートは、従来通りJavaをサポートしているとのことですが、今後はPython、JavaScript、C#等もサポートするとありました。
開発側でのユニットテストの幅が広がるのではないかないかと思います。

「Diffblue」の公式サイトは以下からアクセスできます。
気になった方は、アクセスしてみてはいかがでしょうか。
https://www.diffblue.com/

■最後に
今回は、2020/09/06~2020/09/12までの国内、国外のSoftware Test、Test Automationについてのニュース記事をピックアップしてみました。
ソフトウェアテスト、テスト自動化のニュースキャッチアップは、まだ1カ月前後ではありますが、国内、海外と調べてみると、
自動化に関するサービスが増えてきているように思えます。
私もテスト自動化に関する情報には、適時情報をキャッチアップし、知見や経験も含めて学び成長していければと考えています。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

サイトトップへ
https://susakiworks.com

ISO/IEC/IEEE 29119 ソフトウェアテスト規格の教科書

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