皆さん、こんにちは。
今週もソフトウェアテスト、テスト自動化に関するニュース記事をご紹介していきたいと思います。
今回は国内、海外ニュース2記事をご紹介回したいと思います。
■記事内リンク
「国内ニュース」
・バルテス社 「ソフトウェア品質セミナー」新コース追加
「海外ニュース」
・IT内でデジタルトランスフォーメーションを推進するために必要なスキル
■国内ニュース
□バルテス社 「ソフトウェア品質セミナー」新コース追加
https://www.jiji.com/jc/article?k=000000121.000030691&g=prt
こちらは、バルテス社が開催している「ソフトウェア品質セミナー」にて、クライアントの品質に関する課題が特に多かった4つのテーマに対し、新コースを追加した内容となります。
今回追加された4つのコースは、2021年12月1日~2022年2月28日(月)の期間内であれば、定価より20%OFFで受講できるとのことです。
◇今回新設された4コースについて
今回新設されたコースは以下となります。
・テストオペレーター基礎養成講座
https://www.valtes.co.jp/education/course/course11.html
こちらでは、ソフトウェアテスト実施に必要な準備、実施、記録、報告、不具合報告書の書き方といった事例を交えながら講義・演習する内容となっています。
・ソフトウェアテストの設計 シナリオテスト編
https://www.valtes.co.jp/education/course/course12.html
こちらでは、シナリオテスト設計の考え方やポイント、テスト設計において重要となるインプットを把握する内容となっています。
シナリオテストは、アジャイル開発においては、短いサイクルで、ユーザーシナリオを想定した開発が多い傾向となりますので、有益な設計についての情報が学べそうですね。
・セキュリティ対策・性能テストの基礎を学ぶ「Webアプリケーションのセキュリティ/性能テスト編」
https://www.valtes.co.jp/education/course/course13.html
こちらでは、Webアプリケーションのセキュリティ・性能テストについて、脆弱性の解説や対策の考え方、性能テストなどを学べるコースとなっています。
コロナ化におけるリモートワークが続く昨今、セキュリティ対策の重要性は高まっていますので、こちらも有益な情報が学べそうです。
・発注品質のテクニックを伝授する「受け入れテスト・委託品質向上」編
https://www.valtes.co.jp/education/course/course14.html
こちらは、ソフトウェア開発の発注者側の立場に立って、開発委託の品質管理のポイントを学べるコースとなっています。
このような観点のセミナー等は他に無いと思いますので、興味深い内容が学べると思います。
ご興味のある方は、上記4コースのページにアクセスしてみては、いかがでしょうか。
■海外ニュース
□IT内でデジタルトランスフォーメーションを推進するために必要なスキル
https://www.softwaretestingnews.co.uk/the-skills-needed-to-drive-digital-transformation-within-it/
こちらは、「softwaretestingnews.co.uk」にて掲載されていた内容となります。
デジタルトランスフォーメーション、DX、DX人材といったワードは、2020年ごろから日本でも目にするワードとなっています。
しかし、その内容について、きちんと理解できている人は、多くないと思います。
私もそうでした。
理由としては、あまりにも抽象的すぎること、また世の中で「DX」の重要性に対して発信している人々が、「言っている」だけで、かつ発信してきた人達がDXの何を取り組んでいるのか、示されずわからないからです。
もともとは、デジタル化していないモノ、コンテンツをデジタル化し、効率よく行えることと、私は認識していました。
(最近の例で挙げると、年末調整を手書きで書いた方は多いと思います。これを手書きではなく、Web上で簡単なフォーマット、所得税など計算も自動的に行ってくれるモノがあれば、それはDXであると私は思います。)
デジタル化したものを、さらにDXするというのは、意味合い的にも少し違うのではないかと、私は考えます。
話はそれてしまいましたが、今回は海外(UK)では、DX、デジタルトランスフォーメーションが、どのようにとらえられているか要海がありましたので、ご紹介したいと思います。
◇デジタルトランスフォーメーションとは何ですか?
European Central CounterpartyNVのQA責任者であるSamirPatki氏によると、デジタルトランスフォーメーションとは、組織内の新しいプロセスを導入したり、既存のプロセス、考え方、文化に変更を加えたりすることです。
この変革は、最新のテクノロジーを最適に活用して、変化するビジネス需要に対応し、競争に勝ち続けるために顧客体験を向上させることによってもたらされます。
eBayのサイト開発に携わったJenishKhunt氏は、デジタルトランスフォーメーションは、組織が「失敗して早く学ぶ」という道を歩むための旅であると付け加えています。
アジャイル手法とDevOpsのコラボレーションにより、エンドツーエンドの自動化と継続的なフィードバックを通じて、市場投入までの時間を短縮できます。
このような戦略を採用している企業は、機敏で、より迅速に提供でき、さらに多くの収益を生み出し、デジタル化のビジョンがない企業よりも強力な競争上の優位性を持つことができると、サミール氏は続けます。
これらの組織は、「プロセス指向」モデルから「データ指向」モデルに移行し、意思決定はデータ、ユーザー/顧客エクスペリエンスによって決定されます。
最終的には、急速に変化する景観により効果的に適応できるようになります。
デジタルトランスフォーメーションは、運用とインフラストラクチャに変化をもたらしますが、それは組織の文化の変化にも関係しています。
◇デジタルトランスフォーメーションの主な分野
サミール氏によると、デジタルトランスフォーメーションは、組織のニッチな側面の変革に特に焦点が当てられていない限り、何らかの形で組織全体に影響を及ぼします。
ここで組織全体の変革を検討していると仮定すると、影響を受ける主な領域は次のようになります。
・1.ターゲットオペレーティングモデル(人とプロセスを含む)
人、プロセス、テクノロジーの観点からビジネスを運営する方法は変化します。
これは、変革に不可欠な分野の1つです。
従来の働き方では、競争が激化する世界では望ましい結果が得られない可能性があるため、変化を推進するには戦略と運用モデルの変更が必要です。
この地域は、従来の働き方から離れるために大規模な文化的転換が必要であるため、変革するのが最も困難です。
・2.カスタマーエクスペリエンス
顧客の要求と期待をすばやく認識してサービスを提供する組織は、収益と利益の成長によって報われます。
組織がこの変革の旅に乗り出す必要がある理由の1つは、競争の激しい世界で生き残ることができるようにするためであり、デジタル化された顧客体験の向上が生き残るための鍵となる可能性があります。
テクノロジーは、この顧客体験の提供につながる可能性があります。
今日の顧客はデジタルに精通しており、彼らの習慣はデジタルテクノロジーの影響を受けています。
接続された顧客がどのようにデジタルであるかを考えると、彼らは明らかに、そのような体験を提供できる組織を評価しています。
3.ビジネスモデルの変更(より多くのデジタル化)
これは、最初のポイントであるターゲットオペレーティングモデルに関連しています。
ターゲットオペレーティングモデルは、改訂されたプロセス、テクノロジー、および文化に焦点を当てていますが、ビジネスモデルは、ターゲットオペレーティングモデルへの変更の背後にある主要な推進力です。
ビジネスモデルは、デジタル化機能に焦点を当て、それらに役立つものを採用する必要があります。
ビジネスを保護するには、デジタル化に他ならない次のレベルのビジネスモデルの変更に進む必要があります。
◇デジタルトランスフォーメーションスキルのギャップ
組織はテクノロジーだけに集中することはできません。
新しいテクノロジーを購入しても、そのテクノロジーを使用するための関連する人々のスキルが利用できない場合は役に立ちません。
デジタルトランスフォーメーションにも文化の変化が必要であり、これは一夜にして起こりません。
組織文化は人で構成されており、シフトすることは間違いなくマラソンであり、スプリントではありません!
不足のもう1つの考えられる理由は、IT以外の企業にもデジタルスキルが必要になっていることです。
データ分析やAIなどのスキルは、もはやIT固有のものではなく、IT以外の組織によって変革の一環としてより広く使用されています。
◇デジタルトランスフォーメーションを推進するスキル
Jenishによると、ITチームがデジタルトランスフォーメーションを推進するために必要な主要なスキルは次のとおりです。
・CI / CDパイプラインの作成
・インフラストラクチャの自動化
・安全
・自動テスト
・クラウドの採用
・創造性
彼はまた、ITリーダーは、テクノロジーの面で柔軟性があり、創造的で、適応性があり、情熱的で、学習に熱心で、学習をやめ、再学習する勇気のある人を探していることを強調しています。
デジタルトランスフォーメーションに必要な主要なスキルのいくつかを次に示します。
・デジタルプロジェクトと製品管理
・プログラミング、機械学習
・データアナリスト、データセキュリティ
・指導者の資質
・独自性
(資格のある専門家の履歴書を他の人の中から選び出すことができるいくつかの際立った品質または属性。)
さらに、ジェニッシュは、これらのスキルは組織内で次の方法で使用するのが最適であると指摘しています。
・ピアラーニング
・チーム/組織内のデモ
・新しい学習を紹介する
・イベントへの参加
・交流会
・ビデオ講義
・技術ブログ
◇IT業界内でデジタルトランスフォーメーションを推進するための最良の方法は何ですか?
考慮すべきいくつかの重要な原則があります。
・1.リーダーシップ
リーダーシップの変革は、デジタルトランスフォーメーションにとって絶対に不可欠です。
リーダーとともに、さまざまなイニシアチブに専任の変更エージェントを任命することが、適切な焦点を確保するための鍵となります。
これは「パートタイム」の活動ではなく、適切な注意が必要です。
また、これらのリーダーは、従来の働き方から脱却するために不可欠な組織文化の変化の推進力となります。
クロスファンクショナルで顧客志向のアジャイルチームは、変革を推進し、「新しい規範」としてそのように運営し続ける必要があります。
・2.組織での才能の開発
組織内で新しいテクノロジーを比較的簡単に購入できますが、使用に必要な才能とスキルを簡単に確保することはできません。変革を推進するために何人かの人員を支援するよりも重要なのは、変革のプロセスを支援し、そのプロセスに参加できる強力なチームを編成することです。
結局のところ、人はどの組織にとっても最も重要な柱です。
コミュニケーションは絶対に重要です。
アジャイルマニフェストは、「プロセスとツールを介した個人と相互作用」および「顧客のコラボレーション」を述べています。
これらは人々のテーマであり、組織の働き方を変えるための鍵となるため、社内の人材を育成する計画を立てることが不可欠です。
もう1つの重要な要素は、部門の枠を超えた自己主導のチームを構築することです。
これには、人々に権限を与え、適切なツール、テクノロジー、およびサポートのセットを提供する必要があります。
・3.小さく始め、速く失敗する
人とチームが配置されると、新しい働き方がすぐに成功しない可能性が常にあります。
したがって、小さなことから始めて、早く失敗し、学び、新しい学習を取り入れることを繰り返すことは常に良い考えです。
常にビッグバンから始めることは必須ではありません。
・4.人と人のコミュニケーションを大事にする
組織は人なしではビジネスを運営、強化、拡大できないため、組織で働く人の重要性を十分に強調することはできません。
どのような変更を加える必要がある場合でも、組織内の人々とコミュニケーションを取り、彼らが移動の方向を認識していることを確認することが重要です。
意思決定が行われ、実際に変革を機能させることに取り組んでいるチームに効果的に伝達されない従来の管理スタイルは、今日のアジャイル原則と同期していません。
・最高の価値を達成する重要なことを確認してください
・サイロを分解し、コミュニケーションを改善する
・定期的に正直なフィードバックを提供する
・スタッフを励ます–「なぜ」を説明する
5.後でではなく早く開始する
商業的圧力が高まる中、すべての企業は競争力を高める方法を検討する必要があります。
組織がデジタルジャーニーに着手するのに時間がかかるほど、市場シェアを失う可能性を含め、組織はより困難になります。
顧客をより直接的に関与させる機会であろうと、運用とワークフローをより効率的に管理する機会であろうと、デジタル変革に向けて適切なタイミングでとられるすべての小さなステップは、組織にとって有益です。
■最後に
今回は、国内ニュース2記事を取り上げてみました。
次週も、ソフトウェアテスト、テスト自動化に関するニュースをご紹介したいと思います。
最後まで見て頂き、ありがとうございました。
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