皆さん、こんにちは。
前回は「statcounter」サイトのブラウザシェア率操作を自動化しました。
今回はそれをpyinstallerでexe化し、タスクスケジューラ連携、時間実行したいと思います。
■記事内リンク
・Pyファイル作成
・VSCでpyファイルexe化
・タスクスケジューラ設定
・時間実行
□Pyファイル作成
まずは、Pyファイルを作成していきます。
◇事前準備
前回作成した「statcounter」でブラウザシェア率を取得するコードを使用します。
以下に過去の記事、及びコードを用意していますのでご参照頂ければと思います。
・前回記事
・コード
https://susakiworks.com/wp-content/uploads/2021/05/win_VSC_01.zip
◇pyファイル作成
・Step1
画面左上の「ファイル」⇒「新規ファイル」または、ショートカット「Ctrl+N」を押下します。
「Untitled」ファイル作成後、「言語{0}の選択」を選択します。
その後、言語の一覧から「Python」を選択します。
・Step2
前回作成した「win_VSC_01.ipynb」ファイルの「通しでの実施」部分のコードをコピーし、作成したpyファイルに貼り付けます。
・Step3
pyファイルの名称を設定します。
「ファイル」⇒「名前を付けて保存」を選択後、ファイル名を設定し、保存します。
今回私は、「win_statcounter_browser.py」と設定しました。
これでpyファイルを用意できました。
□VSCでPyファイルexe化
続いてPyファイルをexe化します。
◇「pyinstaller」のインストール
・Step1
pyファイルをexeする場合、「pyinstaller」を使用します。
こちらは、ターミナルで実施します。
ターミナルが表示されていない場合は、画面上部のメニュー「表示」⇒「ターミナル」を選択し表示します。
・Step2
ターミナルで、以下コードを実行します。Pip3 install pyinstaller
コード実行後、以下のように表示されたらOKです。
◇exe化実行
・Step1
ターミナルで、pyファイルの階層を指定します。
私の場合は、ユーザー直下の「statcounter」に配置しましたので、以下のように記述します。
cd C:\Users\sinsu\statcounter
※exe化する際、複数のファイルが生成されますので、事前にフォルダを用意しておきましょう。
・Step2
ターミナルで以下コマンドを実行します。pyinstaller win_statcounter_browser.py
するとexe化の処理が実行されます。
以下のように表示されればOKです。
・Step3
exe化実行後、「statcounter」内に「__pycache__」フォルダが作成されます。
そのフォルダ内に「win_statcounter_browser.cpython-39.pyc」が生成されます。
これをダブルクリックしてみましょう。
するとブラウザが起動し、ブラウザシェア率の取得が自動的におこなわれます。
自動実行が終わると、CSV、pngのキャプチャがダウンロードされます。
「win_statcounter_browser.cpython-39.pyc」をタスクスケジューラで時間実行してみましょう。
□タスクスケジューラ設定
タスクスケジューラの設定を行っていきます。
タスクスケジューラについては、過去に以下記事を投稿していますので、そちらもご覧頂ければと思います。
◇タスクスケジューラ起動
・Step1
まずタスクスケジューラを起動しましょう。
Windowsの「Win+R」を選択し、「ファイル名を指定して実行」を表示します。
名称を「taskschd.msc」を入力し、「OK」を選択します。
・Step2
タスクスケジューラ起動後、「タスクスケジューラ ライブラリ」を選択した状態で、画面右側の「操作」から「新しいフォルダー」を選択します。
名前を以下のように設定します。
私は「statcounter_browser」と設定しました。
・Step3
「操作」の「タスク作成」を選択します。
「全般」、「トリガー」、「操作」のタブを設定していきます。
「全般」タブ
セキュリティオプションの設定を行います。
ここでは「ユーザーがログオンしているときのみ実行する」を選択します。
「トリガー」タブ
「新規」を選択し、タスクを実施するスケジュールを選っていします。
ここでは以下のように、月(6/7月)、1日、10:00に実施するように設定しています。
「操作」タブ
「新規」を選択し、プログラム/スクリプトで、exe化で生成された「win_statcounter_browser.cpython-39.pyc」を指定します。
以上で、タスク実行の準備はOKです。
□時間実行
実際に設定したタスクを実行してみましょう。
タスクスケジューラの「実行」項目を選択します。
実行を押すと、自動的にブラウザシェア率の取得が行われます。
1)
2)
3)
実行後、CSVとキャプチャ画像がダウンロードできていればOKです。
また、設定した時間でも実行が可能です。
■最後に
今回は、pyファイルのexe化、タスクスケジューラ設定、時間実行についてご紹介いたしました。
最後まで見て頂き、ありがとうございました。
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