news20210807_title

【News】8月1週のニュース(JSTQB新シラバス公開,書籍改訂,Webセミナー,機械学習の役割,DevSecOps)

皆さん、こんにちは。
今週もソフトウェアテスト、テスト自動化に関するニュース記事をご紹介していきたいと思います。
今回は国内ニュース3記事、海外ニュース2記事をご紹介回したいと思います。

■記事内リンク

「国内ニュース」
JSQB「​Foundation Level Specialist シラバス モバイルアプリケーションテスト担当者」日本語翻訳公開
「この1冊でよくわかる ソフトウェアテストの教科書」時代の変化やニーズに合わせた大幅改定版発行
無料Webセミナー「今話題の「Flutter」や「Monaca」それぞれの特徴とは!」

「海外ニュース」
ソフトウェアテストにおける機械学習の役割は何ですか?
リモートワークがDevSecOpsを変更した4つの方法

 

■国内ニュース

□JSQB「​Foundation Level Specialist シラバス モバイルアプリケーションテスト担当者」日本語翻訳公開

news20210807_01

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000054604.html

こちらは、ソフトウェアテスト技術者資格認定の運営組織であるJSTQBが、8/4にFoundation Level Specialistシラバス
モバイルアプリケーションテスト担当者」の日本語翻訳を公開した内容となります。
こちらのシラバスは、モバイルアプリケーションテストに特化したシラバスとなっています。

JSTQBでは、本年度に「Advanced Level Specialist」のシラバスも公開されました。

【News】2月4週のニュース(JSTQB,SmartQA,Autify,ImpactQA,スクリプトテスト)

シラバスの更新頻度がこのように複数あるのは、珍しいですね。
早速JSTQBのサイトにアクセスし、シラバスの構成概要、内容を確認してみました。
JSTQBリンク:http://jstqb.jp/syllabus.html#syllabus_foundation_specialist_appli

news20210807_01_B・JSTQB 出典
(赤枠のドキュメントが該当します。)

◇「​Foundation Level Specialist シラバス モバイルアプリケーションテスト担当者」構成

1.モバイル分野-ビジネスとテクノロジーの原動力
2.モバイルアプリケーションのテストタイプ
3.モバイルアプリケーションで一般的なテストタイプとテストプロセス
4.モバイルアプリケーションのプラットフォーム、ツール、及び環境
5.テスト実行の自動化
6.参考文献
7.付録A-学習の目的/知識の認知レベル
8.付録B-本分野での用語集

以上の構成となっていました。
個人的に興味がある「5.テスト実行の自動化」をざっと確認してみましたが、思ったほどボリュームはありませんでした。
シラバス自体、広範囲な領域向けに記載されているため、詳細な内容はそこまでありません。
しかし、公共的な知識を得るには、最適なドキュメントだと思います。

シラバスのボリュームは60ページ未満となっていて、そこまで多いと感じませんでした。
モバイルアプリケーションのソフトウェアテスト業務を行われている方、それに関係する方々は、公共的な知識を得るコンテンツとして最適だと思います。
ご興味のある方は、JSTQBのサイトにアクセスしてみてはいかがでしょうか。
http://jstqb.jp/index.html

□「この1冊でよくわかる ソフトウェアテストの教科書」時代の変化やニーズに合わせた大幅改定版発行

news20210807_02
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000098.000030691.html

こちらは、バルテス社から増補改訂された「ソフトウェアテストの教科書」が販売開始された内容となります。
「この1冊でよくわかる ソフトウェアテストの教科書」は、2012年に初版が発行され、以下三部構成となっていましたが、
時代の変化やニーズに伴い、この度、新たにPart4の項目を設けて「アジャイル開発」「テスト自動化」についてが加筆されたとのことです。

◇『今話題の「Flutter」や「Monaca」それぞれの特徴とは!』

【Part 1 ソフトウェアテストの基本】
・第1章 ソフトウェアテストとは
・第2章 ソフトウェア開発の流れとテスト工程
・第3章 ホワイトボックステストとブラックボックステスト

【Part 2 さまざまなテスト技法】
・第4章 同値分割テスト・境界値テスト
・第5章 デシジョンテーブルテスト
・第6章 状態遷移テスト
・第7章 組合せテスト技法
・第8章 テスト技法適用チャート

【Part 3 テストドキュメントとモニタリング】
・第9章 テストドキュメントの作成
・第10章 テストドキュメントの正しい書き方
・第11章 テスト実施のモニタリング

【Part 4 次のステップへ】
・第12章 アジャイル開発とテスト
・第13章 テスト自動化

こちらの書籍は、以下Sb Creative、楽天、amazonからも購入することができるようです。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000097.000030691.html

ソフトウェアテストを学びたい方、アジャイル開発、テスト自動化の知見を広げたい方は、手に取ってみるはいかがでしょうか。

【この1冊でよくわかる】ソフトウェアテストの教科書 [増補改訂 第2版]
詳細はコチラをクリック!

 

□無料Webセミナー『今話題の「Flutter」や「Monaca」それぞれの特徴とは!』

news20210807_03https://www.qbook.jp/event/20210727_1215.html

コチラは、バルテス社、そのグループ会社であるバルテス・モバイルテクノロジー社の共催で、8/31(火)に無料Webセミナー『今話題の「Flutter」や「Monaca」それぞれの特徴とは!』が開催される内容となります。
「Flutter」「Monaca」は、AndroidOS、iOSをはじめ、現在主要なOSのアプリケーションを開発できるツールです。

・Flutter
https://flutter.dev/

・monaca
https://ja.monaca.io/

今回の無料Webセミナーでは、「Flutter」と「Monaca」を比較し、それぞれの特徴からコストをかけずに簡潔にアプリ開発を進める方法の解説されるとのことです。

また、セミナーの後半では、バルテス社が「開発コストを下げ、品質を上げるコツ」と題した内容の解説もあるとのことです。

◇セミナー詳細

・名称:『ハイブリッドアプリ開発ツール『Flutter』や『Monaca』の特徴とは!徹底比較セミナー』
・開催日時:2021年8月31日(火)13:00~14:20(Webセミナー)
・定員:100名
・参加料金:無料
・申込ページ:https://www.qbook.jp/event/20210727_1215.html
・タイムスケジュール:
13:00~13:30/セッション1 今話題のハイブリッドアプリ開発ツールの選び方
13:30~14:00/セッション2 開発コストを下げ品質を上げるコツ
14:00~14:20/セッション3 質疑応答

ご興味のある方は、セミナー詳細ページにアクセス頂ければと思います。
https://www.qbook.jp/event/20210727_1215.html

 

■海外ニュース

□ソフトウェアテストにおける機械学習の役割は何ですか?

news20210807_04

https://azbigmedia.com/business/whats-the-role-of-machine-learning-in-software-testing/

こちらは「azbigmedia.com」に掲載されていた内容となります。
ソフトウェアテストにおける機械学習の役割についてまとめられていましたので、ご紹介したいと思います。

◇初めに

ソフトウェアテストは、ソフトウェア開発ライフサイクル(SDLC)の重要な部分です。
当初、テストは手動で行われていました。
このプロセスの実行には多くの時間と労力がかかりました。
次に、ソフトウェアツールを活用してテストを実行し、バグを特定するテスト自動化が登場しました。

自動化はテストプロセスに革命をもたらし、フィードバックの高速化やテストカバレッジの向上などの多くのメリットをもたらしました。

今日、機械学習(ML)と人工知能(AI)がソフトウェアのテスト分野に参入し、ソフトウェア開発業界の新時代を再定義しています。
ソフトウェアテストにおけるAIは、テストをよりスマートで信頼性の高いものにすることを目的としています。

AIとMLは、ソフトウェアテストに目覚ましい影響を与えました。
これらの実装により、テストプロセスがより簡単に、より速く、より正確になりました。
今回は、ソフトウェアテストにおける機械学習の役割に​​ついて説明します。

◇1.自動化テストの改善

品質保証エンジニアは、実装したコードの処理、不具合が無いことを確認するために、テストの実行にかなりの時間を費やしています。

多くの機能が追加されると、テストされるコードの量が増え、すでに過負荷になっているQAエンジニアのタスクを圧迫する可能性があります。
このシナリオでは、時間がかかり、エラーが発生しやすいため、手動テストは最適なオプションではありません。

ただし、自動テスト用のツールを使用すると、特にテストを長期間にわたって繰り返し実行する必要がある場合に便利です。そして、ここにAIの真の力が現れます。

機械学習を通じて、AIボットはコードの変更に伴って進化し、新しい機能を学習して適応します。
これらのボットがコードの変更を検出すると、それがバグなのか新機能なのかを簡単に判断できます。

さらに、マイナーなバグを検出するために広範なテストスイートを実行する代わりに、AIはケースバイケースで特定のテストケースを実行し、テストプロセスをさらに高速化します。

◇2.UIベースのテストの削減

AI / MLテストによってもたらされるもう1つの変革は、ユーザーインターフェイスを使用しない自動化です。
AIベースの手法は、ユニット統合、パフォーマンス、セキュリティなどの非機能テストに適用できます。

さらに、AIベースの手法を本番監視システムのログなどのアプリケーションログに適用して、自己修復とバグ予測を支援することもできます。
AI / MLベースの手法を正しく使用すると、コスト、エラー、および全体的なテスト時間を削減できます。

◇3.APIテストの支援

API評価により、開発者はサーバーやデータベースなどと通信するさまざまなプログラム間の相互作用の品質を評価できます。

テストにより、要求が正常に処理され、接続が安定し、エンドユーザーがシステムと対話した後に正しい出力を取得することが確認されます。
APIテストを自動化することで、ユーザーはAPI QAの複数のケースを考え出し、複数のサードパーティツールの機能を評価できます。

そして、これがAIが役立つところです。
人工知能アルゴリズムは、接続されたアプリケーションの機能を分析し、テストケースを作成するのに役立ちます。
AIは、大規模なデータセットを分析することで、APIが正しく実行されているかどうかをすばやく評価し、潜在的に危険な領域を特定できます。

◇4.精度の向上

誤りを犯すのは人間です。
最も経験豊富なテスターでさえ、特に単調なテストを実行する場合、間違いを犯すことになります。

自動化テストは、これらの人的エラーを取り除くのに役立ちます。

また、ソフトウェアテストでのAIと機械学習の出現により、反復的なタスクがより効果的かつ正確に記録されます。
さらに、AIを使用すると、人為的ミスのを排除し、バグを見つける可能性が高まります。

◇結論

AIベースのテストアプローチでは、推論と問題解決を採用して、ソフトウェア開発プロセスをより適切に自動化し、テストを改善します。

大規模なテストで採用されているAIは、手動プロセスを排除し、テストに費やす時間を削減するのに役立ちます。
これにより、QAエンジニアと開発者は、新しい革新的な機能の作成など、より重要なタスクに集中できます。

ソフトウェアテストにおける機械学習の役割について、関係つにまとめられており、興味深い内容でしたので、
ご紹介いたしました。

 

□リモートワークがDevSecOpsを変更した4つの方法

news20210807_05
https://techbeacon.com/security/4-ways-remote-work-has-changed-devsecops

こちらの記事は「techbeacon.com」に掲載されていた内容となります。
昨年からコロナ禍により、会社勤めの方は、リモートワークでの業務が増えてきています。
また、8月に入り、コロナウィルスによる感染が増大してきています。
テレビや新聞では、感染者のみしか取り上げませんが、退院者の方もいらっしゃいます。

テレワーク時では、今までとは異なったセキュリティの観点も必要となります。
本記事では、「DevOps」でセキュリティを考慮した「DevSecOps」がリモートワークでどのように変化したかまとめられていましたので、ご紹介したいと思います。

◇1.デジタルトランスフォーメーションイニシアチブの加速

DevSecOpsは、リモートワークにより多くの組織がデジタルトランスフォーメーションイニシアチブを加速することを余儀なくされたため、急増しました。
これらの加速されたイニシアチブの要求に対処するために、集中型セキュリティチームは、各ソフトウェア配信チームが適切なセキュリティ制御をDevOpsプラクティスに組み込むことができるように、フェデレーションモデルを採用する必要があります。

組織はセキュリティの重要性を伝え、市場を生み出すために「配信ライフサイクルの基盤に深く」セキュリティモデルを実装する必要があります。
それは、企業の利点、ブランドの評判を強化し、顧客価値を高めます。

リモートワークにより、分散型チームが今や標準になっているという事実を考えると、セキュリティを迅速なアプリケーション開発の障害と見なすのはリスクが高すぎます。

◇2.セキュリティは開発者優先に移行している

過去1年半で無数の企業のデジタル変革が加速して以来、チームはクラウドへの移行とDevOpsプラクティスの採用を評価しています。
これにより、セキュリティへの焦点がソフトウェア配信ライフサイクルの早い段階にシフトするため、ソフトウェア開発チームにさらに圧力がかかります。
また、これにより、企業内で開発者優先のセキュリティ慣行とツールが増加しました。

最も明らかな変更は、開発者がオフィス環境で厳密に制御された内部ネットワークからコードをプッシュできなくなったことです。
これは些細なことのように思えるかもしれませんが、遠隔地からの安全な開発を可能にするためにIT慣行の転換が必要です。

◇3.リモートオフィスのセキュリティの脆弱性に対処する必要性が高まっている

分散したチームは、組織をネットワーク、ソフトウェア、およびその他の脅威や脆弱性の可能性にさらす傾向があります。
チームに、混乱を招いたり、大幅な学習曲線を課したりすることなく、技術スタックやインフラストラクチャと簡単に統合できるツールを提供することは重要ですが、リモートワーカーは最初から生産性を発揮できる必要があります。

コーディング中にコンテキスト内の問題をすばやく特定できると、新しい脆弱性の導入を最小限に抑えることができます。

また、セキュリティが懸念される開発チームにとって、統合領域にコミットする前にコードの健全性チェックを実行する機能は重要です。

リモートワーカーが自宅のWi-Fiネットワークを介してマルウェアやその他の問題を環境に導入したり、VPNの使用を忘れたり、安全なオフィスの場所で利用できる既知のリポジトリにアクセスできなかったりする方がはるかに簡単な場合があります。

◇4.人間関係とコミュニケーションがより重要視されるようになった

リモートワークは、人とのやり取りの必要性を変えるものではなく、それを行う手段だけを変えます。
しかし、チームはコラボレーションを確実にするためにもっと努力する必要があります。

多くの点で、セキュリティとは信頼と関係を構築することです。

リモートワークにより、DevSecOpsをソフトウェア開発および配信組織の構造に組み込むことがさらに重要になります。
これには、自動化されたセキュリティテストの必要性、セキュリティとテストを開発プロセスに任せること、アジャイルセキュリティプラクティスを使用してコーディングする方法について開発者をトレーニングすること、継続的な監視を行うことが含まれます。

◇転換期に到達

リモートワークと新しい形式のオンラインコラボレーションにより、データの転送と保存のためのテクノロジーシステムへの人々の依存度が急速に高まっています。
これまで以上に、セキュリティは企業のIT戦略の基本的かつ包括的な部分である必要があります。
明日ではなく、今日です。

最近の例は、レビューのためにソースコードスニペットをオンラインで投稿するという間違いを犯したことでした。
これは、ハッカーがEA GamesのFrostbiteエンジンに侵入して機密情報を取得し、ゲームパブリッシングの巨人を破ることができた方法です。

情報は現在、この地球上で最大かつ最も価値の高いリソースです。
以前はほとんど4つの壁の中に収めることができた組織では、今では人々がそれを電波ですばやく送信し、自宅から遠く離れた場所に保管しています。

◇サイバーレジリエンスは人的要因に依存します

おそらく、今日の強化されたセキュリティ慣行を可能にするための最大の課題は人です。
人間は人間です。
我々はすべての間違いを犯します。

しかし、これまで以上に重要なのは、変化や新たな脅威に対して自分自身をより回復力のあるものにすることを学ぶ方法です。
私たちは常に、セキュリティの実践、プロセス、およびツールを私たちの作業方法に組み込むことについて話します。
しかし、最初に最も重要なこと、つまりDevSecOpsの人的要素に投資する必要があり ます。

リモートワークによりDevSecOpsが変化した4つの事象についてまとめられていました。
やはりこのような記事は、日本国内ではそこまで注視されていませんが、とても重要な事でないかと思います。
国内では、DX、デジタルトラスフォーメーションといったワードが良く飛び交っていますが、今回の記事のように、リモートワークでの業務が増えている中、セキュリティに関しても、より注視する必要があると私は思います。

 

■最後に

今回は、国内ニュース3記事、海外ニュース2記事を取り上げてみました。
次週も、ソフトウェアテスト、テスト自動化に関するニュースをご紹介したいと思います。

最後まで見て頂き、ありがとうございました。

The DevOps ハンドブック 理論・原則・実践のすべて
The DevOps ハンドブック 理論・原則・実践のすべて
詳細はコチラをクリック!

 

スッキリわかるPythonによる機械学習入門 スッキリわかるシリーズ
スッキリわかるPythonによる機械学習入門 スッキリわかるシリーズ
詳細はコチラをクリック!

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で
news20210807_title
最新情報をチェックしよう!