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【News】2月4週のニュース(JSTQB,SmartQA,Autify,ImpactQA,スクリプトテスト)

  • 2021年2月27日
  • 2021年4月21日
  • News
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皆さん、こんにちは。
今週もソフトウェアテスト、テスト自動化に関するニュース記事をご紹介していきたいと思います。
今回は国内ニュース3記事、海外ニュース2記事をご紹介回したいと思います。

■記事内目次

「国内ニュース」
JSTQB「Advanced Level Specialist」シラバスの日本語翻訳版の公開
iOSアプリのE2Eテスト自動化サービス「SmartQA」β版をリリース
Autify導入事例:株式会社カービュー

「海外ニュース」
ImpactQAは主要なテストプロバイダーの1つ
スクリプトレステスト自動化の未来

 

■国内ニュース

□JSTQB「Advanced Level Specialist」シラバスの日本語翻訳版の公開

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https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000009.000054604.html
こちらのニュース記事は、JSTQBがテストエンジニア向けとなるシラバス「Advanced Level Specialist」の日本語翻訳版を公開した内容となります。
少し前に、自動車ソフトウェアのFLシラバス「Specialist」に続き、今回は、テスト自動化のシラバスとなります。

こちらのシラバスについては、以下JSTQBのサイトページで、無料で見ることができます。
http://jstqb.jp/syllabus.html#syllabus_advanced_specialist

こちらのニュース記事をみて、私も早速シラバスを見てみました。
内容は以下の構成となっています。
1.テスト自動化の概要と目的
2.テスト自動化の準備
3.汎用テスト自動化アーキテクチャ
4.導入のリスクとリスクヘッジ計画
5.テスト自動化のレポートとメトリクス
6.手動テストから自動化環境への移行
7.TASの検証
8.継続的な改善

シラバスのボリュームとしては、80ページを超えており、中々の内容と思います。
本シラバス自体は、ISTQBのver2016を元に翻訳されていると思われます。
また、本シラバスの試験は、JSTQBでは実施されていないとのことです。

しかし、テスト自動化を行われている方、テスト自動化を始めたい方、興味を持っている方などは、見ておくことをお勧めしたいと思います。
私もテスト自動化に取り組んでいますので、熟読したいと思います。

□iOSアプリのE2Eテスト自動化サービス「SmartQA」β版をリリース

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https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000056572.html
こちらのニュース記事は、Levetty株式会社がiOSアプリのE2Eテスト自動化できるのーコードツール「SmartQA」β版を提供開始した内容となります。
SmartQAは、iOSアプリのE2Eテストをのーコードで自動化できるWebサービスとなります。
SmartQAを使用することで、主に以下の特徴があるとのことです。
・アプリのアップデートごとによるバグ検知をリリース前に行うことができる
・非エンジニアでも、E2Eテストを簡単に自動化できる
・UIが変更されても、テストシナリオが自動で修復できる
・iPhoneやiPadなど複数の端末で検証の自動化が行える

使用方法としては、以下となっているようです。
1.画面タップで、テストシナリオを作成
2.作成したテストシナリオを任意のタイミングで自動実行
3.UI変更時などは、テストシナリオを自動で修復

利用料金やデモ(2週間)に関しては、お問い合わせとのことです。

公式サイトは以下となっています。
https://levetty.co.jp/

Autifyに続き、ノーコードによるテスト自動化のサービスが日本でも増えてきていますね。
ご興味のある方は、上記サイトにアクセスしてみてはいかがでしょうか。

 

□Autify導入事例:株式会社カービュー

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https://ascii.jp/elem/000/004/045/4045225/
こちらのニュース記事は、株式会社カービューが「Autify」を導入された内容となります。
カービュー社は、自動車の最新情報を発信する「carview!」を運営する会社で、品質管理ツールとして、今回「Autify」を導入されたとのことです。

以下、導入事例のページでは、対談形式でAutifyを導入した際に改善された内容など掲載されています。
https://autify.com/ja/stories/carview

対談内容を見ると、Autify導入前に、Seleniumでの自動テストコードがありそちらをAutifyに書き換える作業についてや、
工数削減につながった内容など掲載されています。

Autifyのは、過去にDeNAや、セールスフォース、ZOZOテクノロジーズなど大手企業が導入されており、こちらの内容も過去記事に掲載していますので、ご興味のある方は見て頂ければと思います。
https://susakiworks.com/?s=Autify

 

■海外ニュース

□ImpactQAは主要なテストプロバイダーの1つ

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http://www.itnewsonline.com/PR.com/Software-Testing-News-ImpactQA-is-Among-the-Leading-Testing-Providers-2021/21968
こちらの海外ニュース記事は、ニューヨークにあるソフトウェアテスト会社である「ImpactQA」が「主要なソフトウェアテストプロバイダー」リストのトップになったとの内容となります。
ImpactQAでは、サービスと収益の提供の両方で約60%の成長を成し遂げたとのことです。

「ImpactQA」については、私は初めて知りました。
公式サイトを覗いてみたところ、色々なサービスを行っておりました。
https://www.impactqa.com/

テスト自動化サービス、DXサービス、Eラーニングの他、金融、医療、航空会社など多岐にわたる品質管理などのサービスを行っているようです。
また、以下ブログ記事も定期的に更新されており、英文ではありますが、興味深い記事が多くありました。
https://www.impactqa.com/blogs/

ご興味のある方は、「impactQA」のサイトページにアクセスしてみてはいかがでしょうか。

□スクリプトレステスト自動化の未来

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https://www.softwaretestingnews.co.uk/the-future-of-scriptless-test-automation/
こちらは、「softwaretestingnews.co.uk」と呼ばれるサイトで、掲載された記事となります。

「スクリプトレステスト自動化(STA)」について述べられており、とても興味深かったので、ご紹介いたします。

◇スクリプトレステスト自動化とは何か?

シニアソフトウェアテストエンジニアであるManikanta Gona氏、MiroslavLazarov氏によると、
スクリプトレステスト自動化は、手作業を行わずに自動化作業を作成する方法とのこと。
実際のSQE / SQA(ソフトウェア品質エンジニアリング/ソフトウェア品質保証)よりも、ビジネスユーザーにとってより有益であると述べています。

スクリプトレステスト自動化により、テスターとビジネスユーザーは、自動テストスクリプトを作成せずに自動化テストを実行でき、
コードの理解に費やす時間と労力を最小限に抑えるだけでなく、より高速な結果を生成できます。
したがって、STAを使用すると、テストのバックグラウンドがまったくない人でも、プロセスを理解してテストケースを評価できます。

◇スクリプトテスト自動化の利点

スクリプトレステスト自動化を使用すると、テストプロセスを最適化しながら自動化がより簡単に、より理解しやすくなります。

スクリプトレステスト自動化により、ビジネスユーザーはテストプロセスに参加でき、技術専門家と連携できます。
これにより、テストケースを確認するために、2つの間のコミュニケーションが改善されます。

さらに、STAは効率的に自動化する時間を短縮し、結果の迅速化とコストの削減につながるだけでなく、テスターが自動化に費やす時間を短縮します。
したがって、ソフトウェア開発ライフサイクルの早い段階でバグを検出する傾向になります。

Scriptless Test Automationがインタラクティブなビジネステストをもたらすだけでなく、受け入れレベルのテストでの自動化を促進することができます。

◇課題

スクリプトレステスト自動化には複雑さと欠点がないわけではありません。

最も重要な課題の1つは、ツールに巨額の投資をするために、認識を高め、スクリプトレス自動化の使用を促進することに関連しています。

まれですが、非常に特殊な/カスタムソフトウェアでは、スクリプトを使用しないアプローチを使用するだけでは適切なテストを実行できない場合があります。
ただし、プログラマーがテストを念頭に置いて機能を設計すれば、これは回避できると彼は述べています。

◇スクリプトレスツール

スクリプトレスのテスト自動化ツールを使用すると、テストケースの作成に必要な手作業を簡素化できます。
実際、コードを記述する代わりに、テスターは実行するステップを定義するだけでよく、ツールはテストの実行中にステップを実際のコードに変換します。
したがって、テスターはコードを記述しなくても結果を得ることができます。

Manikanta氏は、RobotFrameworkとオープンソースツールの使用を提案しています。
Miroslav氏は、TricentisTOSCAスイートはスクリプトレステスト自動化に最適であると付け加えています。

◇スクリプトレステスト自動化の実装

スクリプトレステスト自動化アプローチを成功させるために従うべきいくつかのステップがあります。

・従来のビジネスモデルの分析
・スクリプトレス自動化の使用法の特定
・投資費用に備える

◇スクリプトレステスト自動化の未来

スクリプトレステスト自動化は非常に急な学習曲線であり、(詳細だけでなく)重要な部分に焦点を当てています。
したがって、非常に高い生産性を提供するだけでなく、テストケースの設計と実装にかかる時間を短縮できます。

スクリプトレステスト自動化の将来はまだ書かれていませんが、それがその一部になることは間違いありません。

以上、スクリプトレステストについての内容となります。
「softwaretestingnews」では、他にもソフトウェアテスト、自動化についての記事が掲載されていますので、ご興味のある方はアクセスしてみてはいかがでしょうか。

■最後に

今回は、国内ニュース3記事、海外ニュース2記事を取り上げてみました。
次週も、ソフトウェアテスト、テスト自動化に関するニュースをご紹介したいと思います。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

 

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https://susakiworks.com/

 

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