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【News】2022年4月1週のニュース(AGEST/信頼できる回帰テスト)

皆さん、こんにちは。
今週もソフトウェアテスト、テスト自動化に関するニュース記事をご紹介していきたいと思います。
今回は国内、海外ニュース2記事をご紹介回したいと思います。

■記事内リンク

「国内ニュース」
「AGEST Testing Lab.」設立

「海外ニュース」
信頼できる回帰テスト戦略を開発する方法

■国内ニュース

□「AGEST Testing Lab.」設立

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https://agest.co.jp/news/20220401_2/
こちらは、株式会社デジタルハーツホールディングスの子会社「株式会社AGEST」が先端品質テクノロジーを活用したソフトウェアテスト技術の研究を行う「AGEST Testing Lab.」を設立した内容となります。
「AGEST Testing Lab.」は、電気通信大学、早稲田大学、長崎県立大学と連携し、デジタル社会を支えるソフトウェアテスト技術の研究を取り組む組織とのことです。

◇「AGEST Testing Lab.」設立の背景/目的

近年、DX推進やIoTの普及により、ソフトウェアの対象が家電や自動車、住環境など生活に密接する機器に広がってきており、今まで以上に製品の品質を確保の重要性が高まってきています。
「AGEST Testing Lab.」では、上記のような課題に対し「AI」「アジャイル」「セキュリティ」の3方向から新しいテスト技術を研究し、学術と産業の両面からソフトウェアの品質と安全性の向上を追求するのが設立の背景、目的となっているようです。

◇「AI」:AI製品へのソフトウェアテストの適応

「AI」の分野では、ディープラーニングや深層学習と呼ばれるニューラルネットワークを用いたAIに対するテスト技法を確立することを目的とし、既存のテスト技法を調査・試行し、その結果より新たなテスト技法への進化にくわえ、著名なAIに対して進化させたテスト技法の適用を行います。

研究者:西 康晴(にし やすはる)氏

◇「アジャイル」:アジャイルテストに関する研究

「アジャイル」の分野では、実際の複数のアジャイル開発におけるプロダクトやプロセスほかの品質などを各種のアジャイルメトリクスにより定量的に評価し続け、様々な特性を加味した形で採用プラクティスやパターン他の品質への効果や制限を明らかとし、それらを用いるうえでの有用なガイドや指標を実現することを目的とします。

研究者:鷲崎 弘宜(わしざき ひろのり)氏

◇「セキュリティ」:ファジングテスト手法を用いたセキュリティテストの研究

「セキュリティ」の分野では、ではOSS (Open Source Software) を含め様々なセキュリティファジングツールを評価するとともに、あらゆるIoTに対して最適なファジングツールを適用する手法を研究します。
今後起こり得ると思われるIoT機器におけるハッカーによる大規模攻撃に備えるための重要な研究をAGEST Testing lab.で行っていきます。

研究者:加藤 雅彦(かとう まさひこ)氏

私はこの内容を見たとき、とても興味深く、今後若い世代にソフトウェアテスト、品質管理といった分野が広く知れ渡っていくと思いました。
現在は、ソフトウェアテスト、品質管理の業務となりますと、どうしても即戦力を求め中途採用、中途スタッフを求められる企業がほとんどだと思います。
若いスタッフを育てるマインド、風習など、日本では少ない中、今回の「AGEST Testing Lab.」の取り組みはとても素晴らしいと思い、ご紹介させていただきました。

「AGEST Testing Lab.」に関する詳細内容は、以下公式サイトから確認することができます。。
ご興味のある方は、アクセスしてみてはいかがでしょうか。
https://agest.co.jp/

■海外ニュース

□信頼できる回帰テスト戦略を開発する方法

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https://www.techtarget.com/searchsoftwarequality/tip/How-to-develop-a-dependable-regression-testing-strategy

こちらは「techtarget.com」に掲載されていた内容となります。
回帰テストにフォーカスした興味深い内容でしたので、ご紹介したいと思います。

◇回帰テストとは何ですか?

回帰テストは、新しいコードの変更がアプリケーションの既存のコードベースに悪影響を与えないことを確認する方法です。
このQAを行うために、チームは以前に開発したテストケースを手動または自動テストスイートとして再実行し、それらのテストと現在のテストの不一致を探します。

単体テスト、さらには統合テストも新しいコードに焦点を合わせているため、コードがテスト環境に到達するまで、チームがこれらの問題を見つけることはほとんどありません。
回帰テストは、普遍的なソフトウェアテスト手法です。
規制の厳しい業界の大企業から小規模の独立した新興企業まで、さまざまな組織が回帰テストを実施しています。

◇回帰テストの戦略

包括的な回帰テスト戦略には、品質工学の原則を組み込んだいくつかの詳細なコンポーネントが含まれます。
チームは、アプリケーション開発プロセスのできるだけ早い段階で回帰テスト手法を実装する必要があります。
つまり、戦略をさらに早期に強化することが重要です。

大まかに言えば、回帰テスト戦略には4つの要素があります。

・テスト目標
・テスト手順の範囲
・開始/終了基準
・テスト設計

チームが各段階で考えなければならないことを含め、これらの各コンポーネントをもう少し詳しく見ていきましょう。

◇目標

回帰テスト戦略の目標は、QAの専門家が欠陥を見つける方法を定義することです。
この段階では、チームはリスクを定義する必要があります。
これは、最終的に回帰テストの範囲を定義するのに役立ちます。
チームは、テストの目標に関する次の2つの質問に答える必要があります。

エラーがエンドユーザーや組織の評判に直接害を及ぼす可能性など、それぞれのアプリケーションまたはサービスにはどのようなリスクがありますか?
特定のテスト手順でどのレベルのリスクに対処しようとしていますか。また、それらのリスクを軽減するためにどの程度の集中的なケアが必要ですか。

◇範囲

回帰テストでは、範囲は目標段階で特定されたリスクの性質に基づいています。
回帰テストの範囲を定義する要素には、通常、コードの複雑さ、関連するアプリケーション機能の優先度、アプリケーション機能の変更がエンドユーザーにどのように影響するかなどが含まれます。

考慮すべき重要な質問は次のとおりです。

スコープには機能テストのみが含まれていますか、それとも非機能テストも含まれていますか?
範囲外の特定のテストタイプまたはテスト手法はありますか?
これらの質問のいずれかが「はい」の答えを呼び出す場合、チームはその情報をテストドキュメントに含める必要があります。

◇開始/終了基準

開始基準と終了基準は、回帰テストの実用的なパラメーターを設定する上で重要な役割を果たします。
たとえば、回帰テストがエンドツーエンドのシステムテストの一部である場合、エントリ基準により、チームが最小数のテストスプリントを成功させる必要があることが示される場合があります。

一方、回帰テストの終了基準は、チームの既存の完了の定義を中心に展開する必要があります。
完了の定義は、アジャイルソフトウェア開発で使用される用語であり、プロジェクトが完了したことを識別する、共同で定義された基本事項を指します。
これがまだ定義されていないものである場合は、現時点で定義することが重要です。

◇テスト設計

回帰テストの設計計画に関しては、テストスイートが主要な考慮事項です。
テストが効率的かつ効果的であることを確認するには、テストチームは個々のテストスイートを最適化して、可能な限り少ないテストケースに対して最大のテストカバレッジを提供する必要があります。

回帰テストの手順を実行に移す前に、チームは次の質問に自信を持って答えられる必要があります。

・これらの回帰テストはどのアプリケーションとサービスを対象としているか?
・各テスト手順はどのくらいの頻度で行うか?
・どのくらいの非機能的回帰テストが必要か?
・どのような開発または展開環境が機能するか?
・重大度の高い欠陥が見つかった場合の修復計画はあるか?

◇開発プロセスに回帰テストを追加する

回帰テストがソフトウェア開発プロセス全体にどのように適合するかは、チームの全員が考慮する必要のある主要な問題です。
たとえば、規制の厳しい業界での回帰テストには、高レベルの構造、テストを実行するための追加の時間、および完全な結果の文書化が必要になります。

DevOps環境で通常行われる継続的テストでは、回帰テストを実装するには、速度を制限せずに品質を維持するアプローチが必要です。
このシナリオで考慮すべきもう1つの要素は、チームがCI / CDパイプラインを介して即座にフィードバックを行い、回帰テストが既存の開発環境に適切に統合されていることを確認する必要があることです。

特に、製品がユーザーに害を及ぼすリスクがない組織では、一部のタイプの回帰テストを通常の操作に干渉することなく本番環境で実行できるシフトライトテスト戦略に組み込むことができます。

■最後に

今回は、以上の国内ニュース、海外ニュースを取り上げてみました。
次週も、ソフトウェアテスト、テスト自動化に関するニュースをご紹介したいと思います。

最後まで見て頂き、ありがとうございました。

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