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【News】2022年4月2週のニュース(T-DASH/QUINTEE/品質エンジニアリング/自動テスト紹介)

皆さん、こんにちは。
今週もソフトウェアテスト、テスト自動化に関するニュース記事をご紹介していきたいと思います。
今回は国内、海外ニュース4記事をご紹介回したいと思います。

■記事内リンク

「国内ニュース」
「T-DASH」Ver1.2.001にアップデート(Mac対応、英語対応、プロキシ対応)
ソフトウェアテスト国際規格「ISO/IEC/IEEE 29119」準拠のテストメソッド公開!
進化したテスト自動化と品質エンジニアリング

「海外ニュース」
ソフトウェアテスト:自動化の概要と簡単な紹介(RobotFramework)

■国内ニュース

□「T-DASH」Ver1.2.001にアップデート(Mac対応、英語対応、プロキシ対応)

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https://www.t-dash.io/news/t-dash-ver1-2-001をリリース

こちらは、バルテス社のソフトウェアテストの自動化ツール「T-DASH」のアップデート情報となります。
「T-DASH」は今年2月にサービスインしたノーコード、ローコードのテスト自動化ツールです。

現在、私も学習しており、業務で使っていきたいと考えています。
Katalon StudioやAutifyのような操作を行い、レコードするような機能はありませんが、
要素を自動取得、Robot Framework連携などが可能です。
簡単操作でテストケースは作成できますが、やり方次第で色々と拡張して使えそうなツールです。

今回はver1.2.001で、主なアップデートとしては、以下となります。

 

◇T-DASHアップデート情報

・MacOSに対応

今まではWindowsのみでしたが、MacOSでも利用できるようになりました。
ロードマップを見ると、モバイル対応についても今後予定されています。
楽しみですね。

・日本語と英語の切り替え

これも、うれしい追加機能の一つです。
国内外問わず利用することができると思います。
オフショアのテスト、QAスタッフ等とも連携して使用が望めそうです。

・プロキシ経由でのT-DASH起動

この対応により、自社運用、オンプレでの利用も可能となりました。
社内のみのアクセスで利用するシーンなど、セキュリティ面もアップしているようです。
ただし、プロキシ経由で利用する場合は、T-DASHライセンスサーバーhttps://mypage.quintee.io/)への穴あけが必要とのことです。

T-DASHの最新の機能一覧は以下となります。
https://www.t-dash.io/service/function

T-DASHは、申し込むことで、1ヵ月はフル機能、その後は機能制限で無料でも利用することができます。
私もそろそろ1ヵ月が立とうとしていますが、業務でも役立てたいので、個人での有料版を使っていこうかと考えています。

ご興味のある方は、T-DASHの公式ページにアクセスしてみてはいかがでしょうか。
https://www.t-dash.io/

 

□ソフトウェアテスト国際規格「ISO/IEC/IEEE 29119」準拠のテストメソッド「QUINTEE概要書」公開!

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https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000146.000030691.html

こちらも同じバルテス社からのドキュメント公開内容よなります。
バルテス社が運営していますQbookにおいて、ソフトウェアテスト国際規格「ISO/IEC/IEEE 29119」に準じたテストメソッド「QUINTEE概要書」が公開されました。

◇「QUINTEE」とは

そもそも「QUINTEE」とは何かと思って調べたところ、「バルテス社がソフトウェアテストを主塾に、本質向上・生産性向上に関連する知見を体系化したもの」とありました。
URLリンク

QUINTEEの名前の由来は、5重奏、5人組などを表す「quintet」から名付けられ、その5つの項目は以下を表します。
テスト計画、テスト設計、テスト実施、テスト管理、テスト報告

◇今回のテストメソッド「QUINTEE概要書」

今回公開されたテストメソッドの「QUINTEE概要書」は、概要内容ではありますが、とても密度の高い
内容が掲載されていました。
「テストプロセス」
・組織のテストプロセス
・テストマネジメントプロセス
・動的テストプロセス

「テーラリング(プロセスガイド)」
・テーラリングルール

「ガイド、各種テンプレート」
・ガイドライン
・テンプレート
・各ドキュメントの解説

テストプロセス、フローに関する内容が掲載されていました。

私は、今回の「QUINTEE概要書」を拝見し、率直に流石テスト専門会社と思いました。
各テスト活動の計画、設計、実施、管理、報告に関して、細かいプロセスを設けて明確にして、管理・運用されていると思いました。

ソフトウェアテスト国際規格「ISO/IEC/IEEE 29119」では、ISO、JSTQBもそうですが、粒度や抽象度が高いため、より具体的なものは、特に明記されていません。
今回の「QUINTEE概要書」は、より規格の内容を明確化されたものではないかと思いました。

さらにそこから、各案件ベースに落とし込んだ内容で各テストドキュメントを仕上げて、テスト業務に取り組んでいくことができれば尚良いと思いました。

ご興味のある方は、Qbookのページにアクセスしてみてはいかがでしょうか。
https://valtes.smktg.jp/public/application/add/5101

 

□進化したテスト自動化と品質エンジニアリング

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https://codezine.jp/article/detail/15735

こちらは、2022/2/17-2/18に行われたDevelopers Summitにて、AIテスト自動化サービス「mabl」のJapan Leadを務める藤原氏が解説したプレゼン資料が公開されていましたので、ご紹介いたします。

こちでは、アジャイル開発における品質エンジニアリング化(QE)について述べられています。
以下概要レベルではありますが、プレゼン資料の内容をもとに記載しています。

●現在のソフトウェア開発において
・アジャイル開発が当たり前になってきている
・QAがボトルネックになっている

●mablについて
・AIを活用したブラウザ自動化サービス
・ノーコード、ローコード
・オートヒール(自己修復)機能実装
・ビジュアルテスト、ビジュアルのリグレッションが行える
・テストの高速化
・Postmanと双方連携してAPIテスト

●品質エンジニアリング
・スプリント最後のテストでは遅い
・カスタマーエクスペリエンス
・テストカバレッジが重要になり、ローコード・ノーコードで高める
・カバレッジ、テストデータを活用
・テストに対する視点の変化(自動、手動)

資料の内容はとても濃いものとなっています。


ご興味のある方は、上記ページにアクセスしていてはいかがでしょうか。

 

■海外ニュース

□ソフトウェアテスト:自動化の概要と簡単な紹介(RobotFramework)

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https://computerwelt.at/knowhow/software-testing-ueberblick-und-schnelleinstieg-in-die-automation/

こちらは「computerwelt.at」に掲載されていた内容となります。
PythonのRobotFrameworkについて取り上げられていましたので、ご紹介したいと思います。

「RobotFramework」
・公式
https://robotframework.org/

・Robot Framework クイックスタートガイド
https://robotframework-ja.readthedocs.io/ja/latest/quickstart/QuickStart.html

・Robot Framework ユーザーガイド
https://robotframework-ja.readthedocs.io/ja/latest/userguide/GettingStarted/Introduction.html

 

◇自動ソフトウェアテスト-初めに

(新しい)ソフトウェアの作成が成功すると、テスト対象のソフトウェアバージョンでテスト自動化が自動的に開始されます。
インストール可能なソフトウェアの場合、これはいわゆる「サイレントモード」で手動の介入なしに実行する必要があります。
ちなみに、ほとんどのソフトウェアインストーラーは「回答ファイル」を提供しています。
応答ファイルは、初期インストール時にユーザーが指定した適切なダイアログとプロンプトを含むテキストファイルです。

次に、ソフトウェアが自動的にセットアップおよびパラメーター化され、アプリケーション、サービス、ブラウザー、GUIなどの正しい機能がテストされます。
テストするソフトウェア製品がさまざまなプラットフォーム(Unix、Linux、Windows)をサポートしている場合は、これらのオペレーティングシステムをすべて、できれば並行して1回の夜間実行でテストする必要があります。
このようにして、長時間実行されるテストを効率的に実行でき、ハードウェアリソースの使用率がより適切に分散され、テスト結果が午前中にさらに分析できるようになります。

多数のテストが複数の異なるテストシステムで並行して実行されている場合は、仮想コンピューターシステムである仮想マシン(VM)の使用をお勧めします。
独自のハードウェアを使用したくない場合は、クラウドコンピューティングが興味深い代替手段です。
必要なITリソースもここで利用できます。

◇RobotFrameworkを使用したテスト

Robot Frameworkは、完全に自動化されたソフトウェアテストの開発です。
決定的な要因は、機能の範囲を拡大するための広範なモジュラーシステムと、優れた統合オプションを備えたシンプルな処理です。
もう1つの利点は、テストケースの単純なテーブルのような構造であり、短いトレーニング期間しか必要としません。

Robot Frameworkは、ユーザーテスト(受け入れテストとエンドツーエンドテスト)に重点を置いていますが、システムテストとスモークテストにも使用されます。
Pythonで開発されたRobotFrameworkは、オープンソースソフトウェア(Apacheライセンス)として無料で入手できます。

新しいメジャーリリースであるRobotFramework5.0は、2022年3月末にリリースされました。
Python 3とそのパッケージマネージャー「pip」のみが必要なため、フレームワークのインストールは簡単です。

確立された2つのシステムは、開発とテストの実行に使用できますが、それぞれの環境を活用するために一緒に使用することもできます。RIDEは、ロボット独自の開発環境(IDE)であり、初心者がフレームワークを簡単に使用できるようにします。

◇テスト自動化シナリオ

上記のように、ソフトウェアのすべての機能は自動的にテストする必要があります。
Robot Frameworkは、簡単に統合できるさまざまなライブラリと追加パッケージを提供してくれます。
例として、Windows、Linux、およびUnixですべてのテストをリモートで再利用できる非常に安定したSSHライブラリがあります。

Webブラウザーのエンドツーエンドのユーザーインターフェイス(UI)テストの分野では、Playwright(2021年初頭以降)の新しい最新のブラウザーライブラリまたは老舗のSeleniumフレームワークを利用できます。
これらのライブラリは、RobotFrameworkに簡単に統合できます。これにより、マウスクリックやWebサイトでのユーザー入力および出力などのグラフィックベースの機能を簡単にテストできます。

もちろん、自作のテストスクリプトもRobotFrameworkに簡単に統合できます。
Java、Python、またはシェルスクリプトが優先されるかどうかは関係ありません。
意味のあるレポートを作成するには、0の戻り値のみを考慮する必要があります。

◇ソフトウェアテスト-評価

広範なテストレポートは、RobotFrameworkによってHTMLページとして自動的に生成されます。
さらに、テスト結果はTestLinkなどのテスト管理システムにインポートできます。
エラーをより迅速に分析できるようにするには、ログファイルの出力を含む正確なエラーの説明が非常に役立ちます。多数のテストがある場合、テストの責任を定義することも理にかなっています。
これにより、自動化された電子メールを介して、エラーレポートで関連する同僚に対処することが可能になります。

テスト結果をグラフィカルに表現するためのアイシングは、たとえばSplunkダッシュボードとの統合です。
このようにして、特に多数のソフトウェアテストを使用して、現在の状況を簡単に確認できます。

ダッシュボードが十分でない場合は、信号機システムが最適なソリューションです。以前に定義されたしきい値を使用すると、さまざまな色のUSB信号機を使用できます。
たとえば、朝にオフィスに来て信号が赤く点滅しているのを見ると、すぐにわかります。
一方、緑色の信号が表示されている場合は、すべてのテストが実行され、ソフトウェアがエラーなしで合格したため、1日がよりリラックスして開始できます。

特にアジャイルソフトウェア開発では、完全に自動化されたテストは、継続的にエラーのないソフトウェアを保証するために不可欠な要素です。
夜間に実行されるテスト自動化により、貴重なリソースを節約できます。Robot Frameworkは、すべてのソフトウェアテストを自動化するために使用できる優れたツールです。

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