皆さん、こんにちは。
今週もソフトウェアテスト、テスト自動化に関するニュース記事をご紹介していきたいと思います。
今回は国内ニュース3記事、海外ニュース2記事をご紹介回したいと思います。
■記事内リンク
「国内ニュース」
・Google「AppSheet Automation」を一般提供
・バルテス社「AI・業務自動化展【春】」出展
・ハートランド・データ社「DT+FS(Functional Safety)」を販売開始
「海外ニュース」
・組み込みソフトウェアのテストとコンプライアンスサミット
・SmartBear社TestCompleteとBitBarを統合
■国内ニュース
□Google「AppSheet Automation」を一般提供
https://codezine.jp/article/detail/13969
こちらの記事は、Google社がノーコードでビジネスプロセスを自動化する「AppSheet Automation」の一般提供が4/15に開始された内容となります。
AppSheet Automationは、コードスキルが無くても、構造化データからのデータ抽出が可能となっており、Googleスプレッドシート、GoogleDriveといった様々なデータとの互換性を備えているとのことです。
領収書や請求書といった非構造化データから構造化データを抽出する作業を自動化することができるとあります。
AppSheet Automation自体は、すでに様々な企業で導入されているとのことで、ビジネスアプリ構築や、納税申告書等の自動取り込みなど、使用されているようです。
公式サイトは以下となっており、無料で試すこともできるようです。
https://cloud.google.com/appsheet/automation
有料版については、利用するユーザー数に基づくとあり、問い合わせとのことです。
また、ドキュメントが用意されており(英語版)、ApplSheetの自動化を行うためのボット作成、ステップ、条件付き分岐、プロセスの呼び出しなど、項目を選んで組み合わせることで、自動化フローを作成できるようです。
以前ご紹介しましたPower Automate Desktopのビジネス版といったところでしょうか。
【News】3月1週のニュース(Power Automate Desktop,Qbook,EU STA,Twitter)
ご興味ある方は、AppSheet Automationの更新サイトを覗いてみてはいかがでしょうか。
□バルテス社「AI・業務自動化展【春】」出展
https://www.valtes.co.jp/news/2021/202104132929
こちらの記事は、バルテス社が2021/4/26(月)~28(水)まで3日間開催される「AI・業務自動化展【春】」のブースに出展される内容となっています。
イベントの開催概要は以下となっています。
◇概要
・会期:2021/4/26(月)~28日(水)
・時間:10:00~18:00(最終日17:00)
・会場:東京ビックサイト西展示棟(小間番号:15-31)
◇出展内容
DXを成功に導く各種サービスを紹介
・AIシステム品質保証サービス「AI Quality」
・テスト自動化の効果検証「フィージビリティスタディ」
・IT組織の課題を分析し改善策を提案する「クイックサーベイ」
・ソフトウェアの品質を向上させる「UAT / 第三者検証」
◇ブース内でのミニコーナー
1. テスト匠の技(品質向上):ソフトウェアテストで品質を向上させるための基本的な考え方
2. プロセス改善(クイックサーベイ):IT組織における課題改善の進め方
3.AI導入の品質(AI品質評価):AI製品の品質保証を成功させるためのポイント
4. 不具合分析手法論:不具合分析の手法と、その分析結果の活かし方
5. クイックテスト設計:抜け漏れなくかつ効率的なテスト設計をする方法
6. テスト自動化:テスト自動化を成功させるための考え方とポイント
7. フィージビリティスタディ:テスト自動化を実施する前に効果を“見える化”する手法
8. その他:“品質向上”に関する当社のノウハウをご紹介
上記興味深い内容が掲載されていました。
尚、コロナウィルス感染症対策としまして、入場される際、マスクの着用、会場入り口の体温測定、手の消毒など頂くとのことです。
都内近郊でご都合の取れる方は、ご参加されてみてはいかがでしょうか。
□ハートランド・データ社「DT+FS(Functional Safety)」を販売開始
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000008.000021742.html
こちらの記事は、ハートランド・データ社が機能安全規格のツール認証取得した、組込みソフトウェア開発用の動的テストツール「DT+FS(Functional Safety)」を販売開始したとのことです。
動的テストツール「DT+FS」ver1.0は、機能安全規格「ISO26262:2018」および「IEC 61508:2010」のツール認証を獲得しているとのことです。
今回の製品は車載向けソフトウェア開発におけるカバレッジ計測を効率的に実施し、認証取得の工数を大幅に削減することが可能になるようです。
ISO26262認証を取得した動的テストツール「DT+FS」を使用することにより、機能安全規格に準拠した電子システムを開発する企業での妥当性確認がより容易になり、自動車関連の他、産業用機器、医療用機器など、幅広い製品のソフトウェア開発での活用が見込まれます。
◇動的テストツール「DT+FS」の公式ページ
「DT+FS」の公式サイトは以下となっています。
https://hldc.co.jp/dtplus/dtplus-fs/
上記では主な特徴が掲載されていました。
・動的テストでMC/DC改正にも対応
ユニットテスト工程のステートメントカバレッジ・ブランチカバレッジ・MC/DC・リソース利用テスト、統合テストフェーズで求められている関数カバレッジ・コールカバレッジ・リソース利用テストを、実機環境で一挙に計測
・構造解析エンジンで最適なテスト環境構築
プログラムを高速解析し、関数呼び出し関係や、関数の処理構造などの情報を収集
関数呼び出し関係は、分かりやすいツリー形式で表示
・コールカバレッジ対応
Callerカバレッジ: 着目する関数の中に記述された関数呼び出しのうち実行された関数呼び出しの割合を示す
Calleeカバレッジ:着目する関数の呼び出し箇所のうち実行された呼び出し箇所の割合を示す
・テストケースとテスト結果のトレーサビリティの取得が容易
トレーサビリティツールとの連携により、カバレッジ網羅されていない箇所を解析し、設計、実装、要件・設計段階など各工程での問題発見、追跡
・テストケースの自動結果判定が可能
変数値やダンプデータの結果を自動で評価
・CIツールとの連携で生産性を向上
JenkinsなどのCIツールや、さまざまなアプリケーションとの連携が可能
組込み系に携われている方、ご興味のある方は、ハートランド・データ社の公式ページにアクセスされてみてはいかがでしょうか。
■海外ニュース
□組み込みソフトウェアのテストとコンプライアンスサミット
こちらは、「https://www.prnewswire.com/」というサイトに掲載されていた「組込みソフトウェアテスト&コンプライアンスサミット」の開催情報となります。
この無料の仮想イベントでは、業界のリーダーが、自動化されたソフトウェアテストソリューションを使用し、セーフティクリティカルなコンプライアンスとセキュリティの課題を克服する組み込みソフトウェアの品質ストーリーを共有します。
イベント司会のパラソフト氏は、「多くの組み込みソフトウェア企業は、静的コード分析、単体テスト、回帰テスト、コードカバレッジ、要件のトレーサビリティを含む自動化された統合テストに目を向けており、機能安全、セキュリティ、コーディング標準への準拠を保証しています。
このサミットでは、組織が実際の安全およびセキュリティソフトウェアの問題をどのように解決しているかについても取り上げます。」
イベントのアジェンダには、SAAB Avionics Systems、Smiths Medical、IAR、およびRenovoからのプレゼンテーションも含まれています。
これらの企業はすべて、安全、安心、高品質の組み込みソフトウェアを継続的に提供するという共通の目標を共有しています。
Parasoftのライブ仮想サミットで講演する業界リーダーは、単体テスト、コードコンプライアンス、データとデータ管理の要点、最新の開発ワークフローなど、さまざまなテストトピックをカバーします。
彼らが共有する内容は次のとおりです。
・医療機器技術会社:ユニットテストソリューションの採用に成功
・アビオニクスの開発者と製造業者:コードコンプライアンスと合理化された生産性を達成
・自動車データプラットフォームプロバイダー:完全自動運転車向けの安全でスケーラブルなプラットフォームを提供
・ソフトウェアツールチェーン開発会社:Linux forArm用のビルドツールを使用してCI / CDパイプラインを加速
イベントの開催は2021/5/6 8:00~10:30にWebで開催されるとのことです。
https://alm.parasoft.com/embedded-software-testing-compliance-summit?utm_campaign=Event%20%7C%20Embedded%20Summit%20l%20EntQ221&utm_source=ECD%20&utm_medium=Press%20Release%20&utm_term=Press%20Release%20
後日、Youtubeなどアーカイブ等配信された際は、ご紹介したいと思います。
□SmartBear社TestCompleteとBitBarを統合
https://devops.com/smartbear-expands-support-of-codeless-automated-testing-for-mobile-and-erp-applications/
こちらは、「devops.com」というサイトで、マサチューセッツ州サマービルの「SmartBear」社がUI自動テストツール「TestComplete」と、ネイティブモバイルデバイスクラウドである「BitBar」と統合した内容となります。
◇TestComplete
コードレスモバイルテストを作成し、デバイス間でBitBarでこれらのテストを使用できるようになりました。
さらに、TestCompleteは、Salesforce、Oracle EBS、SAPなどのエンタープライズアプリケーションのテストのサポートを強化します。
企業がデジタルトランスフォーメーションを加速し続ける中、同社のテスト自動化ツールのこの新しいバージョンは、Webおよびモバイルアプリがデバイス間で期待どおりに機能すること、および企業が必要とする重要なアプリケーションの可用性を確保するのに役立ちます。
◇TestComplete BitBarの統合
既存のTestComplete CrossBrowserTesting統合とともに、スケールを追加し、すべてのプラットフォームとデバイスで品質を保証します。
エンタープライズアプリケーションの成長には、効率とタイムリーな展開を導入するためにテスト自動化を導入する必要があります。
BitBarおよびCrossBrowserTestingとの新しい統合により、ビジネスアナリストは、SAPやSalesforceなどのミッションクリティカルなビジネスアプリケーションがすべてのブラウザとデバイスで期待どおりに機能することを保証できます。
実際にSmartBearの公式サイトにアクセスしてみました。
https://smartbear.com/product/testcomplete/overview/
デモの動画が掲載されており、こちらを確認すると、デスクトップ、ブラウザ、モバイルのテスト自動化が主紹介されていました。
操作を記録して使用する場合や、コードで記述する場合についても紹介されていました。
JenkinsやJiraの連携なども可能なようです。
価格は、ノードロックライセンスが2,702ドル、フローティングライセンス6,095ドルからとのことです。
デスクトップ、ブラウザ、モバイルのテスト自動化としては、買い切りで導入できますので、サブスクリプションのオーティファイ等とは異なる感じですね。
ご興味のある方は、SmartBearの公式サイトにアクセスしてみてはいかがでしょうか。
■最後に
今回は、国内ニュース3記事、海外ニュース2記事を取り上げてみました。
次週も、ソフトウェアテスト、テスト自動化に関するニュースをご紹介したいと思います。
最後まで見て頂き、ありがとうございました。
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