皆さん、こんにちは。
今回は、Windows10の「タスクスケジューラ」について、以下に沿って述べていきたいと思います。
「記事内目次」
・タスクスケジューラの概要
・タスクスケジューラでできること
・タスクスケジューラの実例
■タスクスケジューラの概要
□タスクスケジュラについて
「タスクスケジューラ」について、皆さんは利用されていたりしますでしょうか?
WindowsOSの場合、デフォルトでついている機能で、ご存じの方はいらっしゃるかもしれませんが、
実際に利用されている方はそれほど多くはないかもしれません。
私はここ最近利用し始めました。
「タスクスケジューラ」は、Windowsのソフトウェアを定めた日程で実行してくれます。
定期的に行う操作を実行することができます。
□タスクスケジューラの表示
タスクスケジューラは以下操作で、表示することができます。
1.キーボードのWindowsキー+Rキー押下
2.「taskschd.msc」と入力し、OKを選択
タスクスケジューラ起動後
■タスクスケジューラでできること
タスクスケジューラでは、主に以下のことが行えます。
・exeファイルの日時指定、自動実行
・バッチファイルの日時指定、自動実行
基本的には、二つ目のバッチファイルによる日時指定、自動実行が多いでしょう。
「バッチ」と聞くと、難しくとらえてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、意外と簡単に設定、操作が行えます。
次に、タスクスケジューラを使用した実例をご紹介したいと思います。
■タスクスケジューラでの実例
今回、タスクスケジューラの実例としましては、以下2点をご紹介したいと思います。
こちらは、Windowsのアップデート、及びブラウザやAdobe製品などのverチェックについての内容になります。
プライベートというよりも、ビジネスで最新のOS verや、ソフトウェアverを定期的に行い、セキュリティ維持、脆弱性対策に向いていると思います。
□WIndowsアップデートの実例
◇マニュアルで行う場合
Windowsのアップデートは、通常の方法で実施されると思います。
1.スタートアイコン⇒設定を選択
2.「更新とセキュリティ」を選択
3.「更新プログラムのチェック」を選択
基本的にはWindowsは、毎週、または隔週の水曜あたりにアップデートとなります。
手順はそれほど複雑ではないので、マニュアル操作で毎回行うこともできますが、
その毎回行う時間を少しずつでも短縮できれば、月に数分、半年で数十分、年で数時間と短縮が見込めます。
◇タスクスケジューラを利用して行う場合
タスクスケジューラを利用して行う場合は、以下の手順で行います。
「Windowsアップデートをバッチ実行に設定」
1.キーボードのWindowsキー+Rキーで、「ファイル名を指定して実行」を表示し、「CMD」と入力します。
2.以下コマンドを入力し、Enterキーを押します。
start ms-settings:windowsupdate-action
3.「更新プログラムのチェック」が行えます。
4.手順2のコマンドをテキストファイルに表記します。
5.一旦テキストファイル形式で保存し、拡張子を「bat」とします。
6.Windowsの任意の階層にフォルダを用意し、その中に配置します。
今回は「Update_Check」フォルダを作成し、デスクトップに配置しています。
◇脆弱性チェックの実例
こちらは、「MyJVNバージョンチェッカ for .Net」というツールを使った脆弱性チェックの実例となります。
このツールは、ChromeやFireFoxなどのブラウザ、Adobe Reader、JREなどのソフトウェアのバージョンを一括でチェックしてくれるツールとなります。
こちらをWindowsアップデートと併用して使うことで、ソフトウェアの最新verを保つことができ、一定の周期で実施することができますので、脆弱性対応として役立つと思います。
「MyJVNバージョンチェッカ for .Net」の実行
1.まずは、以下サイトに遷移し、「ダウンロード」ボタンで「MyJVNバージョンチェッカ for .Net」をダウンロードします。
https://jvndb.jvn.jp/apis/myjvn/vccheckdotnet.html
2.zipファイルを解凍し、任意の階層に配置します。
3.フォルダ「1_Script_GUI」内の「MyJVN_.NET_GUI_Win10.bat」が格納されていることを確認し、ダブルクリックで実行できます。
4.「実行」ボタンを押すとバージョンチェックが始まります。
(実行を押すまでは、各ソフトウェアのバージョンをチェックすることができます。)
5.今回は、このツールを起動するまでをタスクスケジューラと組み合わせてみます。
「タスクスケジューラ」との組み合わせ実行
1.「MyJVN_.NET_GUI_Win10.bat」と同階層に、テキストファイルを作成し、以下のように設定します。
1行名:MyJVN_.NET_GUI_Win10.batが格納されているファイルパスを記載
(デスクトップであれば、C:\Users\ユーザー名\Desktop\MyJVN_.NET_DATA\1_Script_GUIとなります。)
2行名:MyJVN_.NET_GUI_Win10.batのファイル名を記載します。
2.Windowsアップデートのケースと同じように、テキストファイルをbatの拡張子に変えます。
「software_Check.bat」と指定しました。
3.手順2のbatファイルをMyJVN_.NET_GUI_Win10.batが格納されているフォルダに配置します。
(※拡張子がついていない場合は、フォルダの「表示」>「ファイル名拡張子」にチェックを付けます)
◇タスクスケジューラにバッチファイルを設定
1.キーボードのWindowsキー+Rキー押下します。
2.「taskschd.msc」と入力し、OKを選択します。
3.タスクスケジューラを表示し、「タスクスケジューラライブラリ」を選択します。
4.操作の「新しいフォルダー」を選択し、「Check」というフォルダを作成します。
5.操作の「タスクの作成」を選択し、タスク名や必要に応じて説明欄を設定します。
6.トリガーを選択し、「新規」ボタン選択します。
7.新しいトリガーで、タスクの設定を行い、「OK」を選択します。
(今回は毎週「水曜日」、17時に実行するように設定します)
8.操作タブで、「新規」を選択し、用意しておいたそれぞれbatファイルを「プログラム/スクリプト」に設定し「OK」を選択します。
9.タスクを登録後、確認のため、タスクスケジューラの画面で、「実行」を選択してみます。
10.Windows Updateが実行されればOKとなります。
「MyJVN_.NET_GUI_Win10.bat」も同様に設定し、実行できればOKです。
今回は、WindowsUpdateを水曜17時に実行、softwareUpdateを17時05分に設定しました。
■最後に
今回はタスクスケジューラに関して、ご紹介させていただきました。
使い方によっては、ソフトウェアの組み合わせで、様々な事を指定した日時で自動で行ってくれるため、業務の効率化が行えると思います。
今回ご紹介した使い方以外にも、業務効率化を図る内容を適時発信していきますので、宜しくお願い致します!
最後まで、読んで頂き、ありがとうございました。
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