みなさん、こんにちは。
最近、仕事や、体調不良等でブログ活動、Xともにできておりませんでした。
申し訳ありません。
本日は、9月末ではありますが、個人的に気になったソフトウェアテスト、テスト自動化に関するニュースや、書籍情報をご紹介していきたいと思います。
■記事内リンク
□2. Industry 4.0の進化に対する次世代ソフトウェア テストの影響
□1.JSTQB FLシラバス ver2023版リリース
https://jstqb.jp/syllabus.html#syllabus_foundation
こちらは、JSTQBからISQB FLのver2023版のシラバスがリリースれた内容となります。
正式なシラバス名は「ISTQBテスト技術者資格制度Foundation Level シラバス 日本語版 Version 2023V4.0.J01」となります。
FLのシラバスとしては、2018年の5年ぶりの更新となります。
公式サイトから、早速ダウンロードしてみたところ、大枠的な内容は、2018年版とあまり変わりませんでした。
ただ、アジャイル開発に関する内容が追加されていました。
Devopsとテスト、シフトレフトアプローチ、テストの四象限が主に更新・追加されていました。
シラバスの構成と主な変更点は以下となりました。
◇JSTQB FLシラバス ver2023版の構成
1.テストの基礎
・テストに必要なスキル、実践例が追加
・テストプロセスからテスト活動、テストウェア、役割の内容に更新
2.ソフトウェア開発ライフサイクル全体を通してのテスト
・Devopsとテスト、シフトレフトアプローチ、振り返り、プロセス改善の内容が追加
3.静的テスト
4.テスト分析と設計
・4.5コラボレーションベースのテストアプローチの内容が追加
5.テスト活動のマネジメント
・テストピラミッド、テストの四象限内容追加
6.テストツール
・テストツールの内容が2018年版より、簡略化
5年ぶりの更新となり、よりアジャイルに関する内容が増えてきたと思います。
5年も経つと、色々社会情勢も変わり、ソフトウェアテスト関連も変わってきていますね。
私も、本シラバスをもとに、再度学びなおそうと思います。
また、本シラバスは、翌年の2024年11月のFL試験から適用とのことです。
FLの資格取得を目指す方は、今回のシラバス更新から着手してみてはいかがでしょうか。
□2. Industry 4.0の進化に対する次世代ソフトウェア テストの影響
こちらは、impactqa.comに掲載されていた内容となります。
まず「Industry 4.0」とは何か?から気になり、それに対するソフトウェアテストはどのように行うかについて、
自身の理解も兼ねて、ご紹介したいと思います。
◇Industry 4.0とは?
インダストリー 4.0 は、産業の運営方法とビジネスの機能を変革する革命として現れました。
この変革の中心となるのは、モノのインターネット (IoT)、人工知能 (AI)、ビッグデータ、
自動化などの最先端テクノロジーの統合です。
こうした進歩により製造と運用が再定義されるにつれ、ソフトウェア テストの役割が最も重要になります。
◇Industry 4.0の定義
インダストリー 4.0 は、デジタル、物理、生物学的システムの融合を特徴とする第 4 次産業革命を表します。
これには、スマート ファクトリー、自律型機械、リアルタイム データ分析、高度に相互接続されたエコシステムが含まれます。
目標は、運用を最適化し、効率を高め、コストを削減し、優れた顧客エクスペリエンスを提供することです。
◇Industry 4.0におけるソフトウェアテストの重要な役割
ソフトウェアは、現代の製造と運用のほぼあらゆる側面に浸透しています。組立ラインロボットの制御からサプライチェーンの物流管理に至るまで、ソフトウェアはインダストリー 4.0 の推進において極めて重要な役割を果たします。ただし、このパラダイムではシステムの複雑さと相互接続性が増大するため、堅牢なテスト方法が必要になります。
インダストリー 4.0 の文脈では、ソフトウェア テストは欠陥の検出と機能の保証をはるかに超えています。
これには、信頼性、セキュリティ、相互運用性、拡張性が含まれます。
ソフトウェアの軽微な不具合は、相互接続された環境で連鎖的な障害を引き起こし、運用上のダウンタイムや経済的損失を引き起こす可能性があります。
したがって、ソフトウェアの品質保証は、インダストリー 4.0 がシームレスに機能するための要となります。
◇Industry 4.0における次世代ソフトウェアテスト
1.テスト自動化
インダストリー 4.0 システムの複雑さと速度を考慮すると、手動テストはもはや実行できません。
テスト自動化では、AI と機械学習を利用して自己学習テスト フレームワークを作成します。
これらの最先端のフレームワークは、ソフトウェア動作の変化する領域をナビゲートする際に驚くべき俊敏性を示し、人間の目には捉えられない動的な変更に巧みに対応します。
人工知能と機械学習の融合により、これらの自動化システムは人間の限界の境界を超え、前例のない技術変革を特徴とする時代において、品質保証に対する精度重視かつ適応的なアプローチを保証します。
2.パフォーマンステスト
相互接続されたエコシステムでは、ソフトウェアは高いワークロードに耐え、リアルタイムの応答を提供する必要があります。
パフォーマンス テストでは、ソフトウェアがさまざまな条件下でどのように動作するかを評価し、インダストリー 4.0 の要求に対応できることを確認します。
パフォーマンス テストでは、ソフトウェアにストレス、負荷、スケーラビリティのシミュレーション条件を適用することで、その有効性と耐久性を評価します。
この検証プロセスにより、現代の相互接続されたシステムによってもたらされる課題にもかかわらず、ソフトウェアが安定した状態を維持することが保証され、その信頼性とユーザー エクスペリエンスが向上します。
3.セキュリティテスト
デジタルエンティティの相互連携が進むと、セキュリティの脆弱性が高まり、高度なテスト方法が必要になります。
次世代のアプローチには、体系的に弱点を明らかにする包括的なセキュリティ評価が組み込まれています。
これらの脆弱性は、運用の継続性を妨害したり、機密データを侵害したりするサイバー脅威への道を開く可能性があります。
これらの評価は、潜在的なセキュリティ侵害の厳密な分析とシミュレーションを通じて、高度なサイバー攻撃に対するソフトウェアの回復力を強化します。
次世代セキュリティ テストは、セキュリティのギャップを積極的に特定して修正することで、堅牢な保護手段として機能し、進化するサイバー リスクの状況に対してソフトウェア システムを強化し、デジタル エコシステムの完全性を維持します。
4.IoTテスト
IoT エコシステムには、ホーム オートメーション、スマート アプライアンス、ウェアラブル、健康およびフィットネス アプリなどを含む幅広いアプリケーションが含まれています。
一方、インダストリアル IoT (IIoT) は、インダストリー 4.0 の原則に沿って、ネットワーク化されたセンサーとネットワーク化されたセンサーを備えた複雑なデバイスとシステムを組み込んでいます。
ソフトウェア。これにより、当然のことながら、セキュリティ、プライバシー、ネットワークへの影響、パフォーマンス、リアルタイム、エンドユーザー アプリケーションのテストに加え、エッジ、プロトコル、デバイスの相互運用性テストを含む、包括的な IoT テストが行われます。
5.Crowdテスト(群衆テスト)
群衆テストは、テスト対象のシステムを評価するための強力な手法です。
これには、さまざまなテスターが同時に実行する多数のデバイス、ブラウザ、オペレーティング システムにわたるソフトウェアのテストが含まれます。
この方法では、ソフトウェア構成と API インタラクションを評価し、さまざまな条件における機能と使いやすさについての洞察を提供します。
クライアント、主催者、テスターの集団が関与することで、クラウド テストはコネクテッド デバイスの領域で注目を集め、多様な環境、言語、専門職での調整されたテストなどのメリットが得られます。
6.ビッグデータのテスト
何百万もの接続されたデバイスがネットワークに参加するにつれて、IoT により、構造化データと非構造化データ、画像、コンテキスト情報、リアルタイム更新を含むビッグデータ生成が大幅に増加します。
この継続的に流入する IoT センサー データから価値を効果的に処理、保存、抽出するには、強化されたビッグ データ機能が必要です。
実際には、センサーはギガバイト規模のデータを送信し、ビッグ データ テクノロジによってこれらのデータを利用して、貴重な洞察を分析および導き出し、迅速な意思決定を促進します。
その結果、ビッグデータをテストし、データの動作を理解するためのパターンを識別することが不可欠であることが明らかになりました。
◇まとめ
インダストリー 4.0 の到来によって特徴付けられる今後数年間に移行しても、ソフトウェア テストの役割は引き続き極めて重要です。多様なデジタル エコシステムを完璧に運用することが求められ続けています。
したがって、インダストリー 4.0 アプリケーションを効果的に調査するには、ImpactQAのような最先端の専門 QA サービス プロバイダーとの連携が不可欠です。
□3.ソフトウェアテスト関連新刊書籍
1.ソフトウエアテスト
・amazon評価/ | – |
・価格/ | ¥500 |
・著者/ | クオリゲート (著) |
・書籍概要/ | この本は、ソフトウェアテストの基本的な考え方を網羅的に解説する一冊です。 ソフトウェア開発が進化する中でのテストの重要性が増してきた今、本書はその核心を鋭く捉え、初心者からベテランまでのエンジニアに役立つ情報を詰め込んでいます。 具体的には、テストの基本概念やテスト手法、テスト結果の分析方法、プロセス改善へのつなげ方までまで幅広く取り扱っています。 ソフトウェアの品質を高めるための鍵として、テストの重要性を再認識させる本書。 開発プロジェクトの成功を追求するエンジニアやプロジェクトマネージャー、さらには品質保証の専門家にとって、この本は欠かせない一冊となるでしょう。 |
2.ゼロからはじめるゲームテスト
・amazon評価/ | ★★★★☆/4.6 |
・価格/ | ¥2,500 ⇒¥2,404 |
・著者/ | 『ゼロからはじめるゲームテスト』制作委員会 (著), 桃井涼太 (イラスト) |
・書籍概要/ | テストプレイだけじゃない! 複雑化したゲームテストを楽しく学べる超入門書 本書は、ゲームテストに初めて携わる方に向けた入門書です。 ゲームテストに特化した内容ではありますが、一般のソフトウェアテストの経験がない方にもわかりやすく解説します。 ひと昔前は、テストプレイや倫理チェックのみで終わることもあったゲームテストですが、ソーシャルゲームやスマホゲームの台頭により、ゲームの頒布方式の違い(パッケージ型/運営型)やメモリ拡張による描画等の高度化、また、それまでゲームを専門としていない会社からのゲーム業界参入などから、現在ではテスト設計をもとに計画的に実施されています。 本書は、ゲームテストに初めて触れる方に向けて、複雑化したゲームテストを平易に解説するものです。 ゲーム業界から見たゲームテスト、ソフトウェアテストから見たゲームテスト、どちらからも入りやすいように、ベテランのテストエンジニアたちがやさしく解説します。 |
□最後に
今回は、以上のニュースを取り上げてみました。
次週も、ソフトウェアテスト、テスト自動化に関するニュースをご紹介したいと思います。
最後まで見て頂き、ありがとうございました。